さて。一先ず形式的に報告したところで。
芝居塾の締切が来週頭、オーデションが来週末に迫っっていますが。
このタイミングかよ。という想いが、ないわけではありません。
募集チラシにも名前載ってますよ。
一度やると決めていたことを投げ出すのは、決していいことではありません。
しかし、それが足枷となってチャンスを逃してしまうのも、我慢なりません。
それは本人も相当悩んだのだろうと思います。
僕は、団体に拘束力はないと思っています。
会社なら、労働の対価として給与が支払われているわけですから、
「ある程度の」拘束はあって然るべきものでしょう。
けれど、虹の素にはそれがありません。
虹の素が虹の素でいられるのは、
虹の素のメンバーが、虹の素が好きで、虹の素で、虹の素として、虹の素の作品をつくりたいから。
ただそれだけ。たったそれだけ。それだけでしかないんです。
だから、そうでなくなったときに、
引き止めるようなことは一切できないものだと僕は思っています。
僕は彼女らが虹の素に入るときにこういいました。
「1人で1年かかることを、2人いれば半年でできる。
3人いれば4ヶ月。4人いれば3ヶ月。6人いれば2ヶ月。
人がいるってことは、1人ではできないことができるということ。
みんながやりたいことを、みんなでやりとげようじゃないか。」
けれど、その最終的な先には、他の誰も一緒に行くことができない、
一人だけの道があるのです。
海賊王になりたいルフィ。
大剣豪になりたいゾロ。
航海図をつくるナミ。
勇敢なる海の戦士になるウソップ。
オールブルーを目指すサンジ。
ごめん、以下略。
それぞれ最終的に目指す場所は違う。いつか別れは来る。
けれど、今。向かう方向はきっと同じだと信じて、一緒に旅をする。
また別の例えをするのなら、高速道路のジャンクションのよう。
分かれ道で、行く方向はそれぞれ変わる。
けれど、そこまでは一緒になって走ってる。
別れたら、別の車たちと合流するし、
またいなくなっても、別の車が合流してくる。
そうしてまた、道が分かれるまで一緒に走る。
松下琴音は、虹の素の走っている道から分かれました。
そしてまた別の道に合流し、そこにいる人たちと力を合わせ、
みんながやりたいことをみんなで成し遂げようとするのです。
抜けたり入ったり。今回に始まったことではありません。
そもそも、虹の素を立ち上げた時にいたメンバーは誰一人として残っていません。
みんな道が分かれていきました。そして合流してくる人がいました。
今いるメンバーも。どんなに僕が願っても、いつか道が分かれる。
だから、道が分かれるまで、全力で一緒に走る。
分かれるまで、一緒に走ってくれる人が、
たくさんいたらいいなと思う。
僕自身、虹の素の道をいつまで走っていくのか、わかりません。
けれど、走り続けられるまで、走り続けていきたいと思います。
これからも、すべての道が、明るく楽しく、時に険しく、でも素晴らしい道でありますように。