皆さま。ご無沙汰しております。
年度末で猫の手も借りたいほどの忙しくしております。
毎日が日曜日のマリリンはチアー仲間とミーティング。
場所は彼女らのお気に入りのイスタナガーデンです。
そう。ジョホールバルの観光名所と言えばイスタナガーデン。
絵葉書もガイドブックもこれが登場しないものはないのでは?
そして。ここには日本庭園と茶室がございます。
1936(昭和11)年に4月、シンガポールの百姓会を中心とした
邦人より、現サルタンの曽祖父であるサルタン・イブラヒムへ
還暦&在位40周年のお祝に寄贈されたものです。
昔の本を紐解いてみると、シンガポールの日本人会の代表者が
サルタンのお誕生日にご挨拶に伺っている写真があったり。
シンガポール日本人学校の生徒がジョホールまで遠足に来て、
イスタナ・ガーデンでお弁当を食べていたりするんですね。
サルタンと徳川家や野村氏とジョホール政庁などの関係もあり、
当時の日本人社会とジョホール王国は親しかったと思われます。
現存する茶室は1983年(昭和58年)に再建されました。
昔のスケッチ画を元に、山水会(ジョホール日本人会の前身)
が「サルタン茶屋再建委員会」を発足したとのことですが。
茶室ではなく、茶屋ですか(爆)?
旅行ガイドブックなどには「日本の皇太子(=今上)の訪問を
記念して」「ご成婚記念」などの表記がよくあるようですが。
皆さんもうお気づきの通りガセネタです(笑)。
天皇皇后両陛下が当地をご訪問されたのは1970(昭和45)年。
その前後にあったのは「真如親王供養塔」建立くらいです。
天皇家と無理に結びつけるなら、こちらの方がまだましかも?
閑話休題。この門だけが建築当時の原型をとどめているらしい。
平成20年に日マ修好50周年記念認定事業として修復されて、
築25年を経た茶室も見違えるように(笑)美しくなりました。
武者小路千家第14代家元をお迎えした修復記念茶会は、本当に
準備が大変でしたが、実行委員だった私には一生の思い出です。
一緒に苦労をした茶会実行委員の皆さんも半数以上がご帰国。
そりゃあ寂しいです。でもね「日本人会だより」にコメントを残したとおり、将来、孫とイスタナガーデンを散歩する日まで長生きする予定です。
でね。「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんも寄付をしたのよ!」って茶室を指差しながら昔話をしたいもんだわ(笑)。
奥は水屋。腰掛に胡坐をかいて座るマリリン。失礼(笑)。
そして。まだ茶室をご覧になったことのない方。
イスタナガーデンは博物館だけじゃないんですよぉ。