最近、いじめ問題について徹底して取り組んでいたところ、会報誌もタイムリーにいじめの話でした。
人がいないところを狙ってやる悪質なものもあれば、無視、報連相をしない、業務の日程などを教えない、相手を人前で貶めるような言動をとるなど、大人のいじめは巧妙で陰湿です。
ターゲットにされた方は、自尊感情が傷つき、記憶力やパフォーマンスがどんどん下がります。
「自分らしさ」を失っていくのです。
これは、実際にやられてみないとわからないものだと思います。
「活気があって信頼関係が構築されている職場とは、実はプラスのことだけではなく、マイナスのことも受け止められる職場」であると思います。
いじめが起きていたという現状がわかったのなら、枠組みよりも先に、まずはなぜそうなったのか相手の話を聞くことです。
私たちが、なぜ様々なマイナスな出来事を無理矢理プラス志向や教訓として受け止めようとするのか。
それは、マイナスな事態として受け止めることは「恐怖」であり「不安」だからです。
従ってあえてプラス志向を職員に促したり、これからプラスになるであろうという枠組みを、突然職場内でつくろうとする。
しかし、何の前触れも説明もなく、突然環境に変化が起こることは、逆に不信感が募る場合もあります。
本当の活気のある、信頼関係が構築されている職場とは、プラスもマイナスもない。
その全てをまる抱えにして、あるがままに受け止められる職場のことです。
全ては、非言語に真実があります。
そういう意味では、どんな状況になったとしても、まずは「相手の話を聴けること」が大切だと思います。
信頼関係が、崩れてしまう前に。
産業カウンセラー
川村佳子
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日本美容心理セラピスト®️協会