みなさま、ごきげんよう
マナーは人生を彩るエッセンス
マナースタイリスト、伊藤朋江です
七夕伝説には
天帝（宇宙の万物を支配する神）の娘で
機織りの名手である「織姫」と
大変働き者で牛飼いの「彦星」が登場します
天帝の許しを得て織姫と彦星は結婚しますが
あまりにも結婚生活が楽しくて
二人は全く働かなくなってしまいます
これに天帝が激怒して
二人を天の川を隔てて引き離してしまいました
しかし、１年に１度、７月７日に限り
二人は会うことを許されるのです
天の川で隔てられているので
どのようにして会うのかと言いますと
実は、カササギ（一夫一婦制を守る鳥として中国では縁起の良い鳥とされる）がやってきて
翼を広げて天の川に橋をかけてくれるのだそう
なんともロマンティックです
この伝説は、2000年前の中国を起源とし
今から1200年前に、唐から日本へと伝わってきました
この伝説と、中国での裁縫の上達を願うお祭り「乞巧伝」（きっこうでん）が
同時に入ってきたことから
日本でも、七夕には裁縫の技術や文字の上達を
短冊に書いて祈願するスタイルが定着していったのです
今どきのことですから、七夕の短冊にお裁縫の技術の向上を願う人は
少ないでしょうけれど
学業や芸事全般の願い事を書くことが
基本のようですよ
ちなみに７月のことを「文月」と表現するのは
七夕の日に短冊に詩歌を書いてお供えをしたことに
由来するのだそうです
願い事を詩歌に託す・・・
昔の人は、本当に情緒豊かで素敵だったのですね
みなさまは、どんな願い事をしますか？
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