最近の母は


『 あんたにはかわいそうなことをしたね

  私も必死だったから

  厳しく言ってしまったり

  寂しい想いをさせてしまって… 』


そんなことをよく言うようになった



あんなにこわかった

あんなに届かなかった母が


こんなに小さく 

こんなに弱く

目の前にいた人だったんだなと


一緒に買い物に行って

うつむき加減であるく母の後ろ姿



なんていうのかな…


私のいままでの

母に対する壁のようなものが

ゆっくり溶けていくような気がした


なんでだろう…


泣けて泣けて

仕方がなかった