自分の不摂生から糖尿病になり
人工透析を始めることになった

ある人が    父を見て


これが俺の

成れの果てかや…



そういって自分の行く末を嘆いていたことがあった





成れの果て…



けして父は不摂生から
透析を始めた訳じゃない

あなたとは一緒にしないで欲しい!!



まぁ この人だけではない色んな人が

可哀想に…

あんな風になりたくない…

等々



とにかく色んな事を言ったものでした





ある人はわざわざ我が家までやって来て

お父さんの様子はどうなん?   こうなん?

そうやって根掘り葉掘り聞いたあと決まって




世の中にはね

こんな不幸な人もいるんだからね

私なんか幸せよね

あんたのお父さんの話聞くたびに

なんか元気が出るんよね



そういって帰って行くのでした





今ならね

いいようにとれるんだけどね

当時は  大人げないと思いつつも

完全にばかにされているとしか思えなかった



あくまで透析患者の家族の立場から
父を見て来て


手術や透析

食事制限や副作用

体のあちこちを切り刻まれて

痛いやろうな   しんどいやろうなとは

思ってはいたけれど


まわりのお父さんが仕事に行くように

家族のために頑張るように



私の父は病院にいき

家族のため  生きるために頑張った




ただそれだけの

ごくごく当たり前の感覚でしかなかった

物心ついたときからそれが普通だったから…

どこにでもいる家族だったし

私は幸せだったと思う       勿論今もね





最近は透析をする人が増加傾向にあるとの事


近所でも乗り合いバスに揺られて病院へ向かう人の姿をよく見かける



母は父を思い出すから見たくないと言う

私は別になんとも思わない

その人の一部に病気があるだけの事




けして可哀想な人でも不幸でも何でもない

全部含めてのその人なんだから





けどね

本当に怒られてばっかりで怖かったけど…  
今でもやっぱり怖いけど

私は父が大好きで

病気でも   寝たきりでも

あの父の娘でよかったと思う