映画『チャイナ・シンドローム』 | 大島へぶん☆ギター弾きを見ませんか

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こんにちは、大島へぶんです。

 

YouTubeのソニー・ピクチャーズ公式チャンネルで映画『チャイナ・シンドローム』が無料公開されていました。

 

 

1979年のアメリカ映画です。

 

随分前にテレビで観てますが、殆ど内容は忘れていました。

 

チャイナシンドロームというのは原子炉がメルトダウンして放射性物質が地球を貫き中国まで到達してしまう…という一種のブラックジョーク的な言葉でこの映画で初めて知ったと思います。

 

人気テレビ・レポーターのキンバリーとカメラマンのリチャードは、たまたま取材に行った原子力発電所の制御室で異常な震動が起こり職員たちが尋常ではない雰囲気で対応するのを目撃、その様子を隠し撮りしてカメラに収める。

とりあえず事態は収まるがただならぬ事態を感じた二人はテレビに戻り、その日のニュースとして放送しようとするが上司からストップがかかり、フイルムも没収される。

一方、原発の制御室長ゴデルは原子炉の構造に重大な欠陥を見つけ会社に稼働をやめるように進言するが却下され、さらに何者かに命を狙われたりする。

ついにゴデルは警備員の銃を奪い、制御室に立てこもりキンバリーを呼び出し生中継するように要求する…といったお話。

 

この映画が45年も前、福島第一原発はもちろんチェルノブイリ原発事故も起こる以前に作られたという事が驚きです。

 

この作品公開の12日後にスリーマイル島の原発事故が発生したそうです。

 

3.11を経験している我々にとっては「炉心がむき出しになってしまうぞ!」とかの言葉はとてもリアルに恐ろしく感じます。

 

それに「それほど重大な事態ではありません」とか「完全に制御できています」とかの気休め的言葉をいうお偉いさんたちの嘘っぽさとかも見覚えあります。

 

凄い予言めいた映画でしたね。

 

中学生のとき『バーバレラ』を観てドキドキしたジェーン・フォンダはこの頃から社会派女優と呼ばれるようになっていきました。

 

真実を追求する姿が凛々しくてカッコ良くて美しいです。

 

マイケル・ダグラスも若くてちょっとちゃらんぽらんな感じなのですが、熱血漢な感じはその後の『ブラックレイン』のニック刑事に繋がります。

 

この映画のプロデュースもしているのですね。

 

ラストシーンで騒然とする現場から中継から切り替わった後に流れる電子レンジのCMとそれに続く無音のエンド・クレジットが不気味な余韻を残します。

 

これは名作ですね。