フランケンシュタイン対地底怪獣 | 大島へぶん☆ギター弾きを見ませんか

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こんにちは、大島へぶんです。

 

先日、古い東宝特撮映画「サンダ対ガイラ」について書きました。

 

 

 

その前作品である「フランケンシュタイン対地底怪獣」も観てみました。

 

 

「サンダ対ガイラ」に繋がっている設定もあるようですが基本的に別のお話のようです。

 

出演俳優も水野久美さんはじめ多くの人が被っているのですが、まったく違う役で出ています。

 

黒沢明監督作品など東宝映画ではお馴染みの名優が多数出演しており、東宝の力の入れようが伝わってきます。

 

「ゴジラ」の山根博士を演じた志村喬さんもやはり博士役で出てます。

 

この方が出てくると妙にお話に説得力が出てくるんですよね。

 

こちらを観ると「サンダ対ガイラ」では何も説明がなかったフランケンシュタインというのはなんとナチスが開発した生物兵器だったという事がわかります。

 

第二次世界大戦の末期にドイツの同盟国であった日本の広島にそのフランケンシュタインの心臓が運ばれ、原爆によって焼失したと思われていたのが異形の怪物として復活したという設定です。

 

前半は原爆など戦争の暗い影の描写もあり、全体的にシリアスな印象がある作品となっています。

 

当時、子供向けになりつつあったゴジラ・シリーズと別の流れの大人向けの特撮作品を作ろうとしていたのは確かなようです。

 

主役のフランケンくんの身長が20メートルくらいで、絶妙にリアルで怖さを感じます。

 

その辺のミニチュアの作りこみとか今のCGにはない迫力があります。

 

寂しくなって水野久美さんの住むいかにも昭和な団地にやってきて部屋を覗き込むシーンは何とも言えないシュールな感覚。

 

 

異形の怪物と美女との心の交流は鉄板ですね。

 

シリアス路線といってもツッコミ所はやっぱり沢山あって、だんだん大きくなっていくフランケンくんの着ているものが徐々ボロボロになっていくのですが最後は何か原始人の毛皮みたいになっているのが凄く気になってしまいました。

 

それは何の毛皮?

 

自分で繕ったの??

 

そしてラストの終わり方。

 

「サンダ対ガイラ」も「えっ?!」というでしたがでしたが、こちらは「え~っ???!」という感じ。

 

かなり力技的な凄いエンディングでした。

 

ネットでこの映画に関する事を色々調べたら、ネットフリックスで配信されているは海外版として撮られたエンディングで最初に劇場公開された元々のバージョンは違うものだったらしいです。

 

地底怪獣バラゴンはずっぐりむっくりでブルドックみたいな愛嬌ある顔で何となく可愛らしい感じ。

 

でも人間を食べちゃうんですよね😱

 

元々アメリカから来たこの企画、「フランケンシュタイン対ゴジラ」だったそうですが、やっぱり当時子供のアイドルとして人気上昇中のゴジラに敵役をさせるわけにはいかなかくてバラゴンの出番になったのでしょうね。

 

東宝特撮映画の魅力にしばらくハマりそうです。

 

 

↓予告編は「YouTubeで見る」をクリックすると見れます。