ピップシリーズ2巻読了。何とか順調に読書進んでる。

 「自由研究には向かない殺人」に続く、続編。正に続編。完全に続いて居る。このミステリーがすごい!2023年版の海外編5位。

 完全に前作のネタバレとその後からスタート。一躍全国区で有名になったピッパ(ピップ)・フィッツ=アモービは、ポッドキャストで事件を配信して居た。犯人達は逮捕され実刑判決。薬の売人も刑務所行。現在全ての元凶となった奴の裁判が進行中。愛犬を殺され、家族への危険も呼び込み兼ねず、自身も被害に遭ったピップは自身でも家族にももう探偵まがいの事はしないと誓っていた。そんな中、友人のコナー・レイノルズとその母ジョアンナ・レイノルズから長男ジェイミー失踪の捜査依頼が来る。警察に任せるように進言するも、警察は重要度低として動かず、以前家出実績があり既に成人のジェイミーを父も警察も失踪と思って居なかった。コナーとジョアンナな泣き付かれて、ピップはポッドキャストでの情報収集と関係者へのインタヴューを開始してしまうが・・・。失踪当日の足取りが少しずつ判明して行き、ジェイミーがネットのなりすましに引っ掛かってる様なとこまで突き止める。時間が刻一刻と流れる中、その後の消息がプツリと途絶える。更に前事件の元凶の奴が無罪放免され、ピップのポッドキャストもヤラセ疑惑が煽られピップはどん底に落とされる・・・。

 前作の真っすぐで明るいピップはちょっと鬱的になっている。失踪者捜査で殺人とか出て来ないが終盤怒涛の様な悲劇が起ってしまう。ピップは今回も事件を解決してしまうが・・・。不穏な予兆が・・・。直ぐに続きにして完結編の「卒業生には向かない真実」を手に取って100頁程読んだがそもそも670頁もある厚さ!何やらピップはダークサイドに陥ってる様な展開!気になるぅ!「隅の老人」「カーテン」「レーン最後の事件」パターンに成らない事を祈りながら読み進めているが・・・。