佐藤愛子と言う作家は知ってたが読んだ事は無い。同タイトルのエッセイの存在も知ってたが無論未読だ。

 親が観たいと云うので久々に連れてった。イオンシネマ弘前13:55の回。ホールは1番。客は20人程。結構混んでる。全員じじばば(私(わ)が言うのも何だが(*^▽^*))。

 監督は「老後の資金がありません!」「ロストケア」「水は海に向かって流れる」「大名倒産」の前田哲。最近のは大体見てるなぁ~。

 タイトルは佐藤藍子の「九十歳。何がめでたい」のエッセイだが、映画はその本を出す佐藤愛子:草笛光子と編集者吉川真也:唐沢寿明のドタバタコメディだ。脚本は「北極百貨店のコンシェルジュさん」の大島里美だそうだ。

 これまで数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎ断筆宣言して人づきあいも減り、鬱々とした日々を過ごしていた。家では娘杉山響子:真矢ミキと孫娘杉山桃子:藤間爽子との女三人暮らし。そんな彼女のもとに、雑誌編集者の若者がエッセイの執筆依頼に来るがお土産を受け取るもののウンとは云わない愛子だった。その雑誌社で昭和親父な中年の冴えない編集者・吉川(パワハラセクハラ疑惑で当雑誌編集部に転属中)が、若者を不甲斐無いと対抗心燃やして佐藤愛子にお百度参り宜しく日参する。これが最後ですという吉川の過剰演技にも絆されて、愛子は執筆を引き受ける。が、何を書けば良いか悩む愛子に、これまた吉川が日参し応援して居ると、最近の世間への歯に衣着せぬ物言いで筆が載って来る。と、エッセイは思いがけず大反響を呼び、本の出版になる。方や吉川は妻吉川麻里子:木村多江と娘吉川美優:中島瑠菜にも愛想を尽かされ離婚の危機だった。エピソード間でタクシー運転手に三谷幸喜。電気屋の出張サービス員にオダギリジョー。美容師にLiLiCo。看護師に石田ひかり。雑誌のお悩み相談員?:清水ミチコなどなどが出てて笑いを取ってる。

 全体に良く出来たコメディ映画である。草笛光子と唐沢寿明(久々に映画で観た気がする。)との掛け合いが絶妙だった。各エピソードの笑いも良く。良きコメディであった。親が帰りに原作読みたいって云うんで書店に寄ったら最初手に取ったのが続編で(カバーが映画の二重カバーのやつで間違う)平積みのコーナー観たが無く店員に頼んで本編探してもらって二冊購入となった(´・ω・`)。