引き続きアテナクラブシリーズ絡み。第三部「メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ」で黒幕的に表れたレイモンド博士?とかはアーサー・マッケンの「パンの大神」が出典だと解説にあったので、書店で創元文庫のアーサー・マッケンの「恐怖」って短編集に収録されてたのを発見し、分厚く1500円と高価だったが勢いで購入してあった。

で、先夜80頁程だったが「パンの大神」を読み終わった。ぶっちゃけ良く分からんかった(*^▽^*)。以下例によってネタバレてます

 レイモンド博士がクラークって人を立ち合いに養女のメリーに生体実験で、パンの大神って云うイギリスでのギリシア・ローマ時代やケルト神話などの邪神?を脳外科手術で具現化?させるとこから始まり、その後クラークがヘレンと云う娘の恐怖逸話の蒐集をし、更にヴィリヤズという人がチャールズ・ハーバートとその妻ヘレンの怪奇な話を聞きクラークに相談。その後チャールズの奇妙な死や周辺での連続自殺事件などが絡みハーバート夫人と社交界で最近の連続自殺者の中心ボーモント夫人が同一人物と突き止め、クラークがレイモンド博士に問い合わせて、廃人となって死んだメリーが死ぬ前にヘレンという女児を出産してて農村に里子に出し、その周辺で怪異を巻き起こし、ハーバート夫人となり、ボーモント夫人となった経緯を知るという展開。最終的にヴィリヤズの追及でヘレン・ヴォーンは首吊り自殺して魔物の死体となるのだが・・・。

 「メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち」で登場のダイアナ・ハイドを収容してた修道院?の気にくわない医院長ヘレン・レイモンドが第三部で黒幕で出て来るが、これがレイモンド博士の娘って事になってた訳だ。ただ、アテナクラブではパンの大神じゃ無く、ブラム・ストーカーの「七つ星の宝石」に出て来るテラ女王の復活が目的だったのだが・・・「七つ星の宝石」は書苑新社ってとこで出版されてるらしいが、この辺の書店には無いしネットで観たら3000円近く高額で躊躇している。後は「ドリアン・グレイの肖像」が絡んでるが・・・そっちはいいかぁ~て感じ。他に第二部で絡む「洞窟の女王」は所有してるがあまり食指が動かず読むかどうか悩み中。暫くアテナクラブから離れるかぁ~。

因みにアーサー・マッケンの「恐怖」他に6篇収録されてるが他読む気力が無い(´・ω・`)。「パンの大神」はアーサー・マッケンの怪奇小説の処女作らしい。解説に詳しい経歴があってなかなかな人生を送っている。訳者の大家平井呈一の役で、一推しらしいが私(わ)はそこまで食い付きが良く無かったし・・・。あ、アテナクラブで重要なキャサリン・モローの出典になる「ドクターモローの島」が残ってたな!それは読んでみるかぁ~。