「52ヘルツのクジラたち」に続けて鑑賞。当初は「ゴールドボーイ」とこの2本が目当てだったのだ。予告編を見た時ウィンダミア湖に散骨してほしいという妻の願い(遺言?)を叶える夫の物語らしく、高倉健の「あなたへ」を彷彿として観ようかと思ったのだ。15:45の回、ホールは7番。客は10人程か?入場者特典でポストカード貰った。

 監督はパトリック・ディキンソン。日英合作らしい。主演は不穏なおっちゃん役が旨いリリー・フランキー。病死した妻:木村多江の遺言で、イギリスのウィンダミア湖に散骨してほしいという。一人で行こうとするも息子夫婦:錦戸亮&高梨臨&孫娘も同行する事に・・・何か挙動がおかしいリリー・フランキーは息子夫婦を置いてウィンダミア湖を目指すが迷子に!現地の親子:キアラン・ハインズ&イーファ・ハインズに助けられてウィンダミア湖に付き息子夫婦とも連絡が取れたが・・・途中若い頃の兼三郎:工藤孝生と明子:恒松祐里との会話で明子が父親の仕事の関係で少し英国に居たらしい事と「ピーターラビット」が好きだった様な事と愛用の首飾りが兎なのが語られる。その後息子慧:錦戸亮が生まれ~成人した頃から認知症と大病を患い出した様な顛末が語られる。病後の木村多江の不穏さも旨い。タイトルのコットンテールは『ピーターラビットのおはなし』に登場するピーターの妹の名前かららしい。

 ロードムービーぽいのを予想したが兼三郎:リリー・フランキーの不穏さ一杯の映画で、途中もしやと思われるサスペンス要素をチラリと見せるが・・・。非常に「ボーはおそれている」のライト版的不穏さはあるが・・・終始不穏な映画であった。