映画じゃ無く小説の方だ。アテナクラブシリーズを面白く読んだがオリジナル作をほぼ全て読んで居なかった。数冊は所持してたのに読んで無い(*^▽^*)。それでオリジナル読み始めようかと思ったが、主人公たちのオリジナル「ジキル博士とハイド氏」は未所持、で、先日ジュンク堂をブラ付いたら角川文庫で発見。意外に薄い。130頁ちょい。長編ちゅうより中編的な量だ字も大きい印刷でこりゃ直ぐ読めそうだと購入。

 そりゃあおおよそのストーリーは知ってたさ。高名なジキル博士がダークサイドを求めて薬を開発し姿形も変わるダークサイド落ちしてどうとかって話だよなぁ~二重人格ものなんかで良くたとえられてる。

 作者はロバート・L・スティーヴンソン。他だと「宝島」とかが有名か?1886年出版なのでホームズとかと被っておかしく無い。

 弁護士のアタスンが友人のエンフィールドが奇怪な建物の前で語る事件は、少女と男が未知の角で衝突したが撥ね飛んだ少女を男が踏み付けて去ろうとするのでエンフィールドや周りの人たちが押し留め口論になるが男は奇怪なその家に入って出て来ると慰謝料に吹っ掛けた100ポンドを小銭と手形で渡してよこした。この男がハイド氏なのだが、アタスンは親友のジキル博士から奇妙な遺言状を預かってて、それによれば全財産をハイド氏にお送るとあったのだ。その内、カール氏なる者が撲殺される事件が発生。目撃者がいてハイド氏だと断定される。事実ハイド氏宅から撲殺に使った杖の一部が発見されたが、以降ハイド氏の行方は消失する。その事でアタスンは遺言状の破棄を訴えてたジキル博士が了承し、今後ハイド氏とは手を斬る旨を言うが、暫くして引き籠りになってしまい誰とも合わなくなってしまう。暫くの後、執事のプールの呼び出しで駆け付けたアタスンは異変を感じジキルの研究所のドアを破って入るとハイド氏の服毒自殺体を発見、ジキルの姿は何処にも無かった。結果は共通の友人ラニョンの手紙とジキルの手紙で真相が綴られるって展開。家族の描写はほぼ無い。妻の単語が出て来たので妻帯者とは分かるが、子供も居たのかは不明。と、いう事でメアリ・ジキルは居たのかもしれない。プールの娘があの人なのは納得。ハイドが外に女作って子供居てもおかしく無い。ダイアナ・ハイドも存在しそうだ。基本、期間が長い割に小説は短く。外伝造りの余地は多分にあるのが判った。しかし、極悪非道なハイドと言いながら、大半は第一印象からで小説での事件は少女踏み付け事件とカルー氏撲殺事件。最近の悪党に比べると軽い感じがするが19世紀だからなのか?