アテナ・クラブシリーズ4巻目第三部読了。最終巻だそうだ。

 基本2部構成。

 第一部:催眠術師

 オープニングはアッシャ(「洞窟の女王」の登場人物)の過去が綴られ、ロンドンに戻ったメアリ一行がホームズのベイカー街221Bの捜査からアヘン窟の捜査。ここでホームズを捜査中のワトスンと合流。ここでドリアン・グレイが登場に。まだブタペストに残ってたキャサリン一行はローラと共にベルタ・ベンツ(実在の人物らしい)と共に彼女の車でロンドンに向かう事に。で、誘拐されたアリスが聖マグダレン教会の院長(第一部に登場。)の娘リディア・レイモンドだと判明。(この辺はアーサー・マッケンの「パンの大神」に出て来るらしい。)アリスの誘拐先でのエピソードが綴られ、ホームズも同じところに囚われているのが判明。首謀者はモリアーティとマーガレット・トレローニ(ブラム・ストーカーの「七つ星の宝石」からの登場らしい。)とヘレン・レイモンド(元院長はとんだ食わせ者の幻覚魔術:本では催眠術を使うらしい)で、大英博物館でのエジプトから発掘されたテラ女王絡みの遺物で大地の力を呼び起こしヘレン・レイモンドの能力を強化しヴィクトリア女王の替え玉で大英帝国を乗っ取る計画だった。

 アリス(リディア)の機転でベイカー街不正規隊に連絡を付け、メアリ,ジュスティーヌ・フランケンシュタイン,ダイアナ・ハイドが捜査に向かうがヘレン・レイモンドの能力であっさり捕まってしまう。決起盛んな少年らとワトスンが強襲を掛けるがこれもヘレン・レイモンドの能力とモラン大佐に撃退されワトスンまたも負傷!舞台は大英博物館での儀式とそれを阻止しようとあがくメアリ一行の大舞台が!しかし、絶大な力を持つテラ女王が復活、ヘレンとマーガレットとテラ女王はアリス、ホームズを拉致して逃走。

 第二部:ミイラ

 やっとメアリ一行はキャサリンとベアトリーチェ、ルシンダ、ローラたちと合流。敵はコーンウォールのトレローニの別荘と推測。敵の動向はアリス側から綴られ、コーンウォールでのヴィクトリア女王誘拐計画の阻止とアリスらの奪還作戦が始まる!

 これで最後かと思う位、読み終わるのが惜しい。続編書いてくれませんかねー。これら魅力的なキャラクターのアテナ・クラブにはもっと活躍して貰いたいものだが、賛否両論出そうだが、メアリとホームズのロマンスもあるしねー。何か各キャラの危なそうなロマンスも続いてるし。お騒がせだが毎回大活躍のダイアナ・ハイドが一番の推しだし(*^▽^*)。恒例のキャラの物語ネタバレ介入が楽しくて安心して読めるし・・・。ちょっとアテナ・クラブロスになりそうだ(´・ω・`)。