マーダーボット・ダイアリー続編読了。話数としては5話目の長編。

 纏め買いすると遅読するマイジンクスを乗り越えて読み終わった。珍しい!

 依然面白い。第二話「人工的なあり方」のユニーク宇宙船AI?(ボット)ART再登場(「敵は海賊」のラジェンドラみたいな?)!

 ブリザベーション連合のメンサ―議長を再び救った事でブリザベーションに安住?気味の“弊機”、初期チームの面々以外から疎まれ気味だったが大分受け入れられつつあるようだが、本人はやや不服そうだ。それでも、メンサ―と、その家族は守り抜きたいと思ってる様で、メンサ―の娘アメナのボディーガード的に惑星調査に同行する。その帰路に襲撃を受けてアメナと“弊機”は捕らえられた感じになる。襲撃した船は、何とARTだったが、船内にARTの意識:ボットは観られなかった。ARTの乗組員ではない灰色肌の者とインプラントを埋め込まれ操られてた者(攻殻機動隊じゃ~)が居て、エンジンルームには異星遺物が張り付いていてARTは消失してる様な・・・。“弊機”とアメナらの活躍で、ART船(ペリヘリオン号が正式名、ARTは“弊機”が付けたAsshole Research Transportの略。翻訳では”不愉快千万な調査船”となってる( ゚Д゚))を奪還する。“弊機”の謎解きでARTが復活。乗っ取られたARTは“弊機”に助けて貰う為の襲撃だったと判明。“弊機”怒るわなぁ~。しかし、ARTの船員奪還にブリザベーションチームは乗り気!弊機”も渋々協力して異星遺物に汚染された灰色人や企業人らとの争いに奔走する。後半では“弊機”マーダポッド2.0が登場!“弊機”のコピー精神体?で「蜘蛛ですがなにか」の蜘蛛子の並列思考の姉妹みたい感じが面白い!企業人とブリザベーション人の意識の相違に辟易する“弊機”、“弊機”に懐疑的だったブリザベーション人の一部が“弊機”を認めざる終えなくなる点などARTが復活してからの“弊機”との漫才っぷりが楽しく読み進む。本作は500頁越えの長編。前までが中編4作で、次作も中編で4話と5話の間のエピソードらしい。早々に読み始めたが、今のとこその作品で終わりらしいが、作者のマーサ・ウェルズが出版社と次作の契約を結んでるそうなので、気を長くして待ちたい。