『悦楽交差点』
2015年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 城定秀夫
撮影 田宮健彦
音楽 林魏堂
出演 古川いおり/福咲れん/佐倉萌/麻木貴仁/田中靖教/久保奮迅/沢村純/森羅万象/伊藤三平/杉浦友哉/岩尾匡哲/名田靖/渋谷将/橋本雄大/飛田敦史
《解説》
誰も気づかない本当のワタシ
「いっツー THE MOVIE」「ガチバン」の城定秀夫監督が、美しい人妻とストーカー男が織り成す奇妙な性愛模様を、巧みなストーリー展開で描いた官能ドラマ
第28回ピンク大賞で優秀作品賞と新人女優賞を受賞、ピンク映画制作会社・大蔵映画の上映企画「OP PICTURES+」にて、ドラマ部分を充実させたR15+バージョンを劇場公開
《物語》
繁華街で通行量調査をしているフリーターの小松春生は街で行き交う女性を目で追いカウント、そして「1000人目は俺の嫁」と呟いていた、その時に春生の前を若い女性が通り過ぎた、春生がカウンターを見ると1000
工場での作業が終わり自宅のアパートに帰った春生、部屋の壁一面に貼られた女の写真、それはかつて繁華街で1000人目のカウントの女、川島真琴だった
双眼鏡で向かいの家を覗くと幸せそうな若い夫婦、それは真琴と夫の幹也、あの日から5年もの間、春生は真琴に対してストーキングを続けている、春生は読唇術を勉強し、幹也と会話する真琴に返事をしている
晴れの日も雨の日も真琴の行動をチェックして記録を付けている、真琴の出したゴミ袋を漁ってレシートなどを収拾し、記録ノートは既に10冊を超えている、双眼鏡で真琴と幹也のセックスを覗きながら売春婦のミチコを呼ぶ春生
そんなある日、春生は幹也と部下のOL麻衣がホテルに入るのを目撃、春生はストーキングテクニックを駆使して幹也の浮気の証拠を集めて真琴の家の郵便受けに入れた
しかし真琴は浮気写真を破り捨てていつもと変わらない夫婦生活を続ける、春生は真琴の行動を理解に苦しみ、酒浸りになり無断欠勤を続けてしまい工場をクビになってしまう
真琴は夫の浮気には気付いていたし、春生の存在も知っていた、離婚するつもりはなく主婦を続けていれば何不自由なく生きていける、セックスだけの浮気相手とは違うのだ
しかし春生が写真を郵便受けに入れたのはルール違反だ、ストーカーの分際で図々しい、私は手の届かない高嶺の花、遠くから見てオナニーでもしていろといつも以上に幹也との激しいセックスを春生に見せ付ける
その後、春生の気配を感じなくなりゴミ袋も盗まれない、春生のイヤらしい目で見られなくなってイライラが募る、ある夜に酔った真琴はミチコと歩く春生を目撃、自分よりミチコが上なのかと腹が立った真琴は春生の部屋へと行ってしまう
《感想》
たまには古いポルノ作品ではなくて最近のポルノ作品をレビューしたくなりました、洋画ではソフトポルノをレビューしていますが邦画はあまりないかな
これはピンク映画の最大手の大蔵映画の新しいプロジェクト作品、ピンク映画を一般作として公開、なんとなく観てみましたがこれがなかなか面白かったです
うだつの上がらないフリーターの春生が街で見掛けた女性・真琴をストーカーする内容なんですが、前半は春生の目線で進行していくんです、真琴の家の前のアパートに引っ越してきて双眼鏡で監視、演じるのは麻木貴仁
春生の部屋には壁一面に真琴の写真をベッタリ貼ってあって、朝に出すゴミ袋を盗んで生活を想像するんです、バイト先の工場では真琴と結婚してることになっているんです、これって結構気持ち悪いですよね
夜には真琴と夫の幹也のセックスを覗き見て売春婦のミチコに口淫させるんです、盛り上がったところでミチコとセックスをするんですけどこのミチコがまたなかなか個性的なんです、演じるのは佐倉萌
後半では真琴の目線で進むんですけど、真琴はストーカーの春生に気付いているんです、危害を加えることなく遠くから見てるだけの春生にわざとゴミ袋を盗ませたり覗かせたりしてるんです
真琴は見られることで悦楽を感じているんです、ですが春生が幹也の浮気証拠写真を郵便受けに入れたことで真琴の本性が垣間見れるんです、ストーカーも浮気も知っていたのです
真琴はそれはルール違反だといつもより激しいセックスを見せ付けるんです、まるでお前は私に触れることは無く自慰でもしてろ、エリートサラリーマンの妻として何不自由なく暮らす私を高嶺の花として見てろってね
この真琴を演じるのが古川いおり、彼女はセクシー女優なのでヌードやセックスシーンはお手の物って感じで演じています、それに演技もさすがです、本作でピンク大賞新人女優賞を受賞
セレブな若い奥さまですがいろいろとストレスを感じています、夫の浮気もそうですが義母がこれまたウザい存在です、そのストレス発散の方法が春生だったのかもしれません
後半は高嶺の花だった真琴が酔った夜にプライドが許せないことが起こり春生の部屋に行ってしまったことから意外な展開へと進んでいくんです、それはセックス
酔った勢いで春生の部屋に行くとミチコとのセックスの真っ最中、ミチコが帰った後に寝ている春生に迫るんです、私の方がいい女だと言わんばかりに
翌朝に過ちとして忘れようとする真琴なんですけど出したゴミ袋の中に家の鍵を入れていたり、昼間から春生のアパートに入り浸ったりと淑女が淫女になるんです
夫の幹也と買い物に行った途中でも春生と落ち合って物陰でセックスをするほど悦楽に溺れるんです、でも真琴は本来の姿勢を崩しません、春生は所詮はセックスをするだけの相手なんです、いくら春生が本気になってもね
よくできた脚本でセックス重視の作品かと思ったら内容が面白かったですね、ピンク映画とはいえ侮れませんでした、機会が会ったらまた観てレビューしましょ
美人妻とストーカー男のピュアで歪んだ性愛模様、巧みなストーリーテリングで魅せるブラックコメディ それが『悦楽交差点』です。
R15+でしたがR18のピンク映画の方も観たくなりましたね。
更に過激な:続・裏237号室の『悦楽交差点』のレビューはこちらです。

























