『麒麟の翼 劇場版・新参者』
2011年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督 土井裕泰
原作 東野圭吾
脚本 櫻井武晴
撮影 山本英夫
音楽 菅野祐悟
出演 阿部寛/新垣結衣/溝端淳平/松坂桃李/菅田将暉/山﨑賢人/柄本時生/竹富聖花/聖也/黒木メイサ/山崎努/三浦貴大/劇団ひとり/秋山菜津子/鶴見辰吾/松重豊/田中麗奈/中井貴一
《解説》
人は最後に何を願うのか
東野圭吾の人気ミステリー「加賀恭一郎シリーズ」第9作の映画化、同シリーズが原作で2010年に放送された連続ドラマ「新参者」、11年の単発ドラマ「赤い指」に続き、阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じる
ドラマ版から続投の溝端淳平、黒木メイサらに加え、事件の真相に深くかかわる香織役で新垣結衣が共演、監督は「涙そうそう」「ハナミズキ」の土井裕泰
《物語》
東京・日本橋で男性が殺害された、被害者はカネセキ金属の製造本部長の青柳武明、彼は腹部を刺されたまま8分間も歩き続け、日本橋の翼のある麒麟像の下で力尽きた、なぜ誰の助けも求めずにどこに向かっていたのか?
現場近くの公園で身を潜めていた八島冬樹が警官に見付かり逃亡しようとしたところ車に轢かれて意識不明の重体となる、病院に駆け付けた恋人の中原香織
事件の容疑者となった冬樹、香織は無実を訴えるが警察本部は生活に困窮し、冬樹が生活費欲しさに犯行に及んだものとして捜査を開始
そんな中、日本橋署の刑事・加賀恭一郎はコンビを組む松宮脩平とともに独自の捜査を進めていく、やがて捜査が進むにつれてそれぞれの家族や恋人の知られざる一面が明らかになっていく
一方、冬樹はカネセキ金属を半年前に労災隠しでリストラされてその責任が青柳にあることが公になり、このことで被害者家族は一転して世間からバッシングに晒されてしまう
捜査が行き詰まる中、冬樹が死亡し、香織の妊娠が発覚し、香織は仕事のない彼を追い詰めてしまったと後悔の涙を流す、香織は冬樹の犯行を否定するが、彼の持ち物から青柳の財布と鞄が発見されている
命が終わるその時に青柳は誰に何を伝えようとしていたのか?、愛する人に何を残そうとしたのか?、加賀は事件の裏に隠された謎を解き明かし、真実を見付け出すことが出来るのか?
《感想》
東野圭吾氏が大腸がんで亡くなりました、68歳でした、スマホでその日の夕方に知って驚きました、会社の後輩は東野圭吾が小学校の先輩だと
「ガリレオ」の劇場版シリーズはレビューしているのですが、「新参者」のシリーズはまだレビューしていませんでした、もちろんテレビシリーズも面白いのですが本作も面白い
東野圭吾の小説はかなりの数がありますが、ベストセラー作家ってこれだけのアイデアをこんなに出してしまうのは頭の中はどうなっているのかと思います
ドラマ化や映画化されて出演者が追悼のメッセージを出しています、それぐらい多くの映像化作品があってその役を演じた役者たちも自身のターニングポイントとなったようです
主人公の加賀恭一郎を演じるのは阿部寛で、これがハマり役だと思ってます、足で捜査をして少しずつ真実に近付いていく、推理をして人間の裏にある悲しさなどを掘り下げて事件を解決に導きます
始まりは刺された青柳武明が刺された場所から約8分間も歩いて日本橋の麒麟の像にまで来たのか?、それが最大の謎なんです、助けを呼ぶわけでもなく交番を通り過ぎて麒麟の像へ
加賀恭一郎の従弟の松宮脩平を演じるのは溝端淳平で、警視庁捜査一課に勤務する刑事で普段は恭一郎のことを恭さんと呼ぶが、勤務中は加賀さんと呼ぶように指示されている
恭一郎の父親を担当していた看護師の金森登紀子を演じるのは田中麗奈で、父親の一周忌をしなかった恭一郎に対して三回忌のことで厳しく説教をします
日本橋人形町のタウン誌の記者でカフェでバイトしている青山亜美を演じるのは黒木メイサで、恭一郎とは同じ大学の茶道部の後輩で、以前は新聞記者だったことで恭一郎に協力することも
ここまでがドラマ版からの引き続き出演者です、被害者の青柳武明を演じるのは中井貴一で、その彼を殺したとされるのが八島冬樹で演じるのは三浦貴大
そして冬樹の恋人の中原香織を演じるのは「恋空」の新垣結衣で、恋人が犯罪を犯して亡くなり、香織はマスコミにも追われ、そして妊娠に気づきます
それにしても新垣結衣は悲劇のヒロインともいえる立場です、笑顔をそんなに見せるわけではありませんが儚げな美しさがありましたね
青柳武明の息子の柊人を演じるのは松坂桃李で、その友人の友之に菅田将暉、友人の達也を演じるのは山﨑賢人、冬樹の友人の省吾を演じるのは柄本時生、後の映画界を牽引する若手俳優が揃ってます
中学の水泳部の顧問で数学の教師を演じるのは劇団ひとりなんですが恭一郎は数式は問題が解けるが最初に間違ったことを覚えるとその間違いをずっとしてしまう、恭一郎は以前にあった水泳大会の事故を今回の事件と関係があるとにらむんです
柊人は父親が労災隠しをしているとは思えず、そして脩平からの叱咤で父親の思いを知って中学時代の友人と再会して3年前の水泳部の事故と今回の父親の事件を警察がたどり着いたとね
ここから事件は急展開します、やはり最初に間違ったらそれからも間違いを続ける、恭一郎はそれによって間違った将来を手にしてしまう、テレビシリーズや劇場版で恭一郎の言葉は胸に響きます
東野圭吾×阿部寛シリーズ最高傑作 それが『麒麟の翼 劇場版・新参者』です。
100冊以上の小説が出版されています、まだまだ映像化もあるでしょうね。























