『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』
1967年 イタリア・スペイン・西ドイツ・アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 セルジオ・レオーネ
脚本 ルチアーノ・ビンチェンツォーニ/フリオ・スカルベッツ
撮影 トニーノ・デリ・コリ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演 クリント・イーストウッド/リー・ヴァン・クリーフ/イーライ・ウォラック/チェロ・アロンソ/ルイジ・ピスティッリ/マリオ・ブレガ/アル・ミューロック/アントニオ・カサス/アントニオ・カサール
《解説》
空を真っ赤な血の色に、そめて夕日が沈む時、あのさすらいの口笛に、死人の臭いをかぎつけたガンを片手のまよい犬!
名匠セルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドが「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」に続いてタッグを組み、3人の流れ者が大金を巡って繰り広げる熾烈な争奪戦を描いた大作マカロニ・ウェスタン
ブロンディをクリント・イーストウッド、エンジェルを「夕陽のガンマン」のリー・ヴァン・クリーフ、トゥーコを「荒野の七人」のイーライ・ウォラックがそれぞれ演じた、エンニオ・モリコーネによる音楽も印象を残す
《物語》
南北戦争末期の西部、3人の賞金稼ぎが銃を構えて酒場に入ったが銃撃戦となり、狙われた男トゥーコは窓を破って飛び出し馬に乗って立ち去った、店には3人の賞金稼ぎの死体が転がっていた
ある男エンジェルが荒野にある家にやって来た、エンジェルは殺し屋でジャクソンという男を捜していた、その家の主にジャクソンの変名を教えて欲しいと
主はビル・カーソンという名を教えエンジェルの雇い主の倍の金を差し出すがエンジェルは家の主とその息子を射殺、そして雇い主に依頼を受けたと雇い主も葬った
トゥーコは賞金稼ぎたちに待ち伏せされて包囲されるが、そこに現れた男ブロンディが賞金稼ぎたちを早撃ちで殺し、ブロンディはお尋ね者であるトゥーコを保安官に差し出して賞金を受け取った
トゥーコは14の群で指名手配され、ありとあらゆる罪を犯してきた罪で縛り首で吊るされる寸前にブロンディが長距離から狙撃して縄を切断してトゥーコを逃亡させ、後から賞金を山分けする2人はあちこちで繰り返していた
しかしブロンディはトゥーコを見切り、荒野の真ん中で置き去りにした、町までは110キロだがトゥーコはなんとか町に到着して復讐のために武器を調達
ブロンディを狙い銃を突き付けるがトゥーコはブロンディを炎天下の砂漠を歩かせ、町まで160キロの地点でブロンディは倒れてしまい、トゥーコは殺そうとする
そこに馬車が現れトゥーコが止めると中には南軍の瀕死の兵士が乗っていた、その兵士こそがエンジェルが捜している男ビル・カーソン
カーソンは第3騎兵隊の金貨20万ドルを墓地に隠したと言い、それをやるからと水を要求、今にも死にそうなカーソンに水を飲まそうと水筒を取りに行き、戻って来るとブロンディがおりカーソンは死んでいた
トゥーコがブロンディを殺そうとするが20万ドルを隠したサッドヒルの墓地の墓標にある名前を聞いていた、これにより2人は相棒になるしかなくなった
こうして3人の男たちは裏切り、時には共闘し、出し抜こうと隠された20万ドルを目指してサッドヒルの墓地へと向かう
《感想》
「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」に続くセルジオ・レオーネとクリント・イーストウッドのドル箱三部作の最終作なのですが、ストーリーが繋がっているわけではありません、同じ南北戦争を背景にした異なるストーリー展開のようです
原題の意味は「善玉、悪玉、卑劣漢」の意味で、善玉はクリント・イーストウッド演じるブロンディ、悪玉はリー・ヴァン・クリーフ演じるエンジェル、卑劣漢はイーライ・ウォラック演じるトゥーコ
ブロンディはトゥーコが付けたニックネームで名無しの男なんです、この2人は組んでお尋ね者のトゥーコを保安官に引き渡して賞金を受け取って、その後にブロンディがトゥーコを逃がす手口を色んな群でしているんです
そろそろ潮時と考えたのかブロンディは縛られたままのトゥーコを荒野に置き去りにするんです、運が良ければ町まで110キロだからたどり着けると言って馬で行ってしまいます
その頃、北軍の軍曹のエンジェルはある兵士ジャクソンを追っているんです、そのジャクソンは南軍の20万ドルの金貨を墓地に隠した男で今はビル・カーソンと名前を変えているんです
町に戻ったトゥーコはブロンディを見付け、銃を奪って同じように荒野を彷徨い、砂漠を延々と歩かせるのです、町まで160キロでブロンディの顔は日焼けで火傷状態で今にも力尽きそう
それを横目にトゥーコは馬に乗って水を飲んでいるんです、足を洗った水をブロンディに渡すとそれを飲もうとするのですがトゥーコはひっくり返してしまいます
いよいよ命が尽きようとしたときに馬車が走ってきてそれを止めたトゥーコは死体から金品を奪い、まだ生きていたビル・カーソンが20万ドルをやるから水をくれと
その隠し場所を聞いたのがブロンディなのでトゥーコはブロンディを殺すことはできずに野戦病院に連れて行って介抱し、2人は手を組んで20万ドルが隠されている墓地へと向かいます
その途中で北軍に捕まってしまいトゥーコはビル・カーソンを名乗ったことからエンジェルに見付かり、既にニセモノとバレているのですが拷問の末に20万ドルの在りかを聞き出すのです
そこでエンジェルはブロンディを呼び出して拷問をしても吐かないと思い、山分けすることで一緒に墓地まで旅をすることになるんです、トゥーコは北軍に捕らえられたまま列車に乗せられるのですが逃げ出すことに成功
再びブロンディとトゥーコは再会して手を組んでエンジェルの手下を殺して墓地へと向かうのですが、途中で南軍に捕らえられるも兵士に志願して事なきを得て墓地へ向かいます
そこでエンジェルも現れてブロンディは石の裏に墓標の名を書く、それを置いて三つ巴の決斗となります、エンニオ・モリコーネの音楽もあって緊張感のあるシーンです
ファンの間では前2作よりも過去の話しではと推測されています、中盤でブロンディはエンジェルにシャツとベストとテンガロンハットを渡されます、これは前2作のトレードマークで、終盤の南軍の戦場でポンチョを拾うのです
このスタイルこそが前2作のクリント・イーストウッドが演じるガンマンそのものなのです、なのでこのラストから第1作につながるのではと考察しているそうです
20万ドルをめぐって3人の無法者が仁義なき駆け引きを展開 それが『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』です。
約3時間のマカロニウエスタンですが、ラストの三つ巴の対決までしっかりと魅せてくれます。



















