『ティーン・ウルフ』
1985年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ロッド・ダニエル
脚本 ジョセフ・ローブ3世/マシュー・ワイズマン
撮影 ティム・サーステッド
音楽 マイルズ・グッドマン
出演 マイケル・J・フォックス/ジェームズ・ハンプトン/スコット・ポーリン/スーザン・アーシティ/ジェリー・レビン/ローリー・グリフィン/マーク・アーノルド/マット・アドラー/ジム・マックレル
《解説》
全世界で、吹き荒れるマイケル・J・フォックス旋風!
気持ちが高ぶると狼男に変身する体質になってしまった高校生が、その身の上に葛藤しながら恋愛やバスケットボールに奮闘する姿を描いた青春コメディ
TVドラマ「ファミリー・タイズ」で注目されたマイケル・J・フォックスが一躍スターとなった「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の全米公開から1か月半後に公開され、その人気を盤石にした青春コメディ
《物語》
平凡な高校生スコットは部活はバスケットボールでチームは弱く、今日も71対12で負けた、まったく平凡な自分が嫌になると幼なじみのブーフに愚痴る
しかし最近、腕や胸に毛が生えてきた、引き抜いたがなんか妙な感じだ、実家の金物屋では犬笛を吹く少年の音に異常に耳が痛い、それに気性も荒くなっている
スコットは演劇部のパメラが好きなのだが平凡なスコットはまったく相手にされない、友人のスタイルズとパーティに向かい、パメラの気を引こうとするが失敗
ゲームでペアになったスコットとブーフのゲームはクローゼットに2分間2人きりで閉じこもること、子供の頃からスコットが好きなブーフはキスをせがむ
積極的なブーフのキスに興奮したスコットは乱暴にブーフを抱きしめ、ブーフは爪が痛いとスコットをぶった、ブーフの服は背中が見事に破けていた
慌てて家に戻ったスコットはそのまま洗面所に閉じこもった、すると体に異変が起こり、スコットは全身毛むくじゃら、牙が生えて爪が伸び、狼男に変身してしまった
その姿を鏡で見て悲観していると、父親のハロルドがドアを叩いた、何があっても父親だと言うので驚かないでとドアを開けるとハロルドも狼男の姿だった
ハロルドの話しではこれはハワード家の遺伝だと言う、話してなかったのは様子を見ていたからだと、部屋に閉じこもったスコットは翌朝には普通の姿で登校した
パメラに雰囲気が変わったと声を掛けられた、授業中も変身しないか冷や冷やだ、スタイルズには正体を見せて相談し、このことは秘密にと、様子のおかしいスコットにブーフは何かあったら相談してと
バスケットボールの試合で相手の反則に怒ったスコットは狼男に変身して周囲が茫然となったところで強烈なダンクシュート、試合には完勝、スコットは一躍人気者に
《感想》
こんなコメディに狼男が登場するなんてね、この作品までは「ハウリング」や「狼男アメリカン」などの変身がメインのホラーだったのにね
冴えない平凡な高校生のスコットを演じるのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスで、実際は本作の方が先に撮られてたそうですが公開を逆にしたようです
スピルバーグの大作に出て名前が売れてからの方がヒットが見込めるもんね、映画会社の戦略ですね、マイケル・J・フォックスはこの2本でスターの仲間入りです
学園のマドンナのパメラのことが好きなのですがまるっきり相手にされません、年上の恋人ミックがいるんです、それを見せ付けるようにキスしたり
バスケットボール部員なのですが背は低いし平凡な自分が嫌で、試合は惨敗、それでも幼なじみのブーフは彼一筋に好きなんです、ブーフを演じるのはスーザン・アーシティ
彼女の恋敵がパメラとなります、初めて変身した次の朝にパメラと会うのですがスコットの雰囲気が変わったことに感じるんです、女の直感は鋭いですね、演じるのはローリー・グリフィン
バスケットボールの試合中に変身してしまったスコットは身体能力の違いで独壇場となります、それからは負け知らずで連戦連勝、しかし目立ち過ぎて個人プレーに走って反感を買ってしまうんです
有頂天になってしまったスコットはパメラとイイ仲になります、しかしパメラは人気者が好きなだけで狼男のスコットとセックスがしたかっただけ、そこでパメラの恋人のミックとひと悶着あります
それに関して父親のハロルドはその昔に母にちょっかいを出すソーンに怒りで狼男に変身した、ソーンはおびえてもらした、しかし本当におびえたのはソーンか、それとも自分か
狼男ではないスコットとダンスを踊りたいというブーフの想いにも応えて狼男に変身せずにバスケットボールの優勝決定戦に出場するんです、もうここはスポコン作品となります
それに試合後のパメラの顔ったらないよね、高い鼻をへし折られたみたいな感じです、それにエンディングテーマもピアノの旋律から始まって素敵な曲でした
駆けぬける火の玉ボーイのNEW青春コメディがやって来る それが『ティーン・ウルフ』です。
久しぶりに観たらこんな若いマイケル・J・フォックスを見てなんかグッときました。



















