『サイレントパートナー』
1978年 カナダ
《スタッフ&キャスト》
監督 ダリル・デューク
原作 アンダース・ボデルソン
脚本 カーティス・ハンソン
撮影 ビリー・ウィリアムズ
音楽 オスカー・ピーターソン
出演 エリオット・グールド/クリストファー・プラマー/スザンナ・ヨーク/セリーヌ・ロメス/マイケル・カービー/ジョン・キャンディ/ケン・ポーグ/ショーン・サリヴァン
《解説》
ヤツの目は眠らない、いつも俺を狙っている!
平凡な銀行員が、ある銀行強盗の計画を知ったことから生じる、犯人との葛藤を描いたサスペンス映画、カナダ出身のダリル・デュークがメガホンを取った本作は、真面目な銀行員がほんの出来心で起こした強盗からの横領が予期せぬ方向へ展開していく
「M★A★S★H マッシュ」などで知られるエリオット・グールドが演じ、凶暴かつ変質的なクセのある強盗はクリストファー・プラマーが演じている
《物語》
トロントの銀行に勤める出納主任のマイルズは独身の中年男、彼は熱帯魚を月に数匹購入して飼育するのが楽しみ、支店長のパッカードには他の女性と食事をするのでそれが済むまでジュリーの相手を頼まれる、マイルズは密かにジュリーを想っていた
クリスマスを迎えて混雑しているショッピングモールの一角にマイルズの勤めるトロント第一銀行があった、閉店後にマイルズは、「ポケットに銃がある、現金を全部出せ」と書かれたメモを見付けた
その次の日にショッピングモールの中で募金を募っているサンタクロースの看板の文字のクセが昨日のメモの文字と酷似している事に気付き、サンタが銀行強盗を計画していると確信し、マイルズはその夜にある計画を立てた
サンタは予想通り銀行に現れてマイルズに脅迫文を書いたメモを渡した、マイルズは金を渡すが警報装置が作動し、サンタは警備員に追われるが発砲して逃げた
テレビのニュースでは銀行から5万ドルが奪われたと報道、部屋に戻ったマイルズは計画の成功を喜んでいた、犯人が奪って行ったと思われた金はマイルズが奪っていたのだ
犯人はテレビのニュースで奪ってもいない銀行強盗の犯人にされて怒りがこみ上げていた、自分が奪った金と報道されている金額が違い過ぎたからだ
その頃マイルズは世間からヒーロー的な扱いをされて奪った金は隠した、犯人はマイルズに執拗に脅迫電話を繰り返し、金を渡さないと命はないとの脅迫にマイルズは追い詰められていく
《感想》
少し古い1978年の作品ですが、銀行強盗って犯罪を上手く逆手に取って、犯人と世間を騙して大金を手に入れるだけでなく犯人を撃退したとしてヒーロー扱いされるマイルズが主人公
マイルズを演じるのはエリオット・グールド、そして犯人のハリーを演じるのがクリストファー・プラマーです、この2人の被害者のような加害者と実際の加害者の立場が面白いです
なので窓口に座っているだけでみんなから称賛されて、あまり相手にしてくれなかったジュリーも目を輝かせて近づいてくるんです、ジュリーを演じるのがスザンナ・ヨーク
少し前は支店長のパッカードに二股かけられてるのか、ただの浮気相手なのかわかりませんがそんな都合のいい女扱いなんです、そのパッカードは他の女と遊ぶのでマイルズは相手をさせられるんです
マイルズはジュリーに好意があるので相手をするのですが熱帯魚が趣味のマイルズは食事だけの相手、でも銀行強盗撃退後にはマイルズの部屋に行って脱ぐんです
サービスカットもありますが女のしたたかな所を表してますね、昨日まで何とも思ってなかったマイルズがカッコ良く見えるのか、マイルズと付き合うことで自分もカッコ良く見せたいのか
それはパッカードも同じでもし自分がその立場だったらと考えると普通は何もできなくて当たり前ですもんね、支店長ながらちょっと引け目を感じるんですね、そりゃヒーロー扱いですもん
でも銀行強盗の犯人のハリーは怒り心頭です、奪ってもいない金額の犯人にされて警察に追われるんですから、マイルズの部屋の近くの公衆電話から電話をして姿を見せて脅すんです、金をよこせば許してやるとね
命を狙われる恐怖を味わうマイルズですが彼もしたたかでハリーの跡を付けて窃盗犯に仕立て上げるんです、前科のあるハリーは刑務所の中でマイルズは一安心なのですが犯人は刺客を送り込んでくるんです、粗暴なので酷い男なんです
それがエレインでハリーの情婦で演じるのはセリーヌ・ロメス、色仕掛けで近付いてくるのですがハリーとの関係に嫌気が差したのか裏切ってマイルズと組むんです
もちろんサービスカットでセリーヌ・ロメスのヌードが披露されます、男と女が組むとはそういう事なんですね、体で関係を持って信用する、でもそれは女の武器のような気がしますね
でも裏切っったことがハリーにバレてしまって仮釈放中のハリーにエレインは残酷に殺されてしまいます、マイルズの熱帯魚の水槽にエレインの切断した首を沈めてるんです
この70~80年代の作品らしく化粧室でのセックスシーンなんかも挟みながら、ちょっとビックリなラストへと向かっていきます、まさかこんな現金の受け渡し方法とはね、それに笑うのは誰でしょう?
銀行強盗に遭った真面目な銀行員が、とっさの機転で強盗をだましていくが…、ユーモアとスリルが同居するサスペンス・アクションの傑作! それが『サイレント・パートナー』です。
割とファンの多い作品で時代は感じますが面白かったです、サスペンスにアクションとホラーっぽい要素を加えてます。
更に過激な続・裏237号室の『サイレントパートナー』のレビューはこちらです。



















