『怪奇!吸血人間スネーク』
1973年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 バーナード・L・コワルスキー
脚本 ハル・ドレスナー
撮影 ジェラルド・ペリー・フィナーマン
音楽 パトリック・ウィリアムズ
出演 ストローザー・マーティン/ダーク・ベネディクト/ヘザー・メンジース/リチャード・B・シャル/レブ・ブラウン/ティム・オコナー
《解説》
そのとき彼女は信じられないものを見た!
不朽の名作「JAWS/ジョーズ」の製作者コンビ、ザナック&ブラウンが「JAWS/ジョーズ」以前に製作していた伝説のカルト動物パニック映画
人類が生き残るためにヘビに進化しようと考えるマッド・サイエンティストのためにヘビ人間になっていく男の悲劇を描いたカルト中のカルト作品、ヘビ人間の描写は「フリークス」「センチネル」と並び伝説化しているキワドサ!
《物語》
生物学の権威のストーナー博士は古い友人で大学の学科長のダニエルズ博士に研究のために優秀な助手を1人紹介してほしいと依頼、前の助手が急に辞めてしまったのだ
紹介されたのはダニエルズ博士の生徒で青年デイビッド、ストーナー博士の自宅兼研究所には娘で助手のクリスティーナと家族同然の大蛇ボアのハリー
ストーナー博士の専門はヘビ、研究所には危険度を色分けされた大量のヘビが飼われている、デイビッドはここで働くには免疫にならないととストーナー博士にキング・コブラの血清を注射、その夜は血清によって急に眠くなり、幻覚を見た
ある朝、デイビッドは鏡に映った自分の顔の皮が剥がれている事に気づいた、しかも顔だけでなく全身まるで日焼けの後のようだ ストーナー博士によると血清によって脱皮と同じで一過性の副作用だと話し、血清を続ける
ストーナー博士はデイビッドが脱皮をし、体温の低下、鼻孔偏平、まぶたの後退といった異変を記録、ウロコ紋の現出は数日後の予定
ヘビの研究を通じてデイビッドとクリスティーナはいつしか惹かれ合う仲になる、デイビッドとクリスティーナは週末のデートで移動カーニバルへ出掛けた
そこで見た見世物小屋のヘビ人間、だがそれこそがストーナー博士の前の助手の変わり果てた姿だった、人体実験に失敗した助手を見世物小屋に売り飛ばしていた
ストーナー博士は人間の究極の進化形態はヘビになることであるとの持論で助手の肉体を使って実験を繰り返すマッド・サイエンティストだったのだ
《感想》
子供の頃に観て以来でした、人類が生き残るにはヘビになる事と考えるマッド・サイエンティスト!、製作は「ジョーズ」のリチャード・D・ザナックとデヴィッド・ブラウンでそれ以前の作品です
学者なのに人体実験が失敗したらヘビ人間を見世物小屋に売り飛ばす酷い奴、買う方も買う方やね、当時の見世物小屋ってこんな怖いところなの?
しかも見世物小屋のヘビを特殊メイクしたのは、「猿の惑星」でアカデミー賞を獲得したジョン・チェンバースとニック・マルセリーノ、そう言われると見事に見えます
この時代の作品ではよく見世物小屋が登場しますね、「悪魔の植物人間」でもそうでしたね、処分するにはうってつけな場所なのかも、それに使われているヘビはすべて本物、オープニングでも説明されてます
こんな男前な主人公デイビッドが鱗だらけのヘビ人間になってしまいます、演じるのはダーク・ベネディクトで、まさか以前の助手も人体実験されていて、自分もとは思いませんよね
恋仲となる博士の娘のクリスティーナを演じるのはヘザー・メンジースで、彼女も自分の父親が自分の恋人を人体実験でヘビ人間にしようとしているとは思いもしませんよね
失敗した助手はまっすぐな一本となってツチノコ状態となっています、もう自分では動く事も出来なくなってしまってます、悲劇も悲劇です
この時代のマッドサイエンティストはやる事なす事メチャクチャですね(笑)、だいたい蛇の血清を打って蛇になるわけないやん、科学者ならわかるでしょ、でも蛇になっちゃうんですね~(笑)
おいらはヘビはまったく大丈夫なんですけど男でも全然ダメな人がいますよね そんな人はヘビ男なんて見れないかな?、助手のデイビッドが徐々にヘビに変身していく様子は爆笑…いえ、恐怖です
久しぶりに観れて長年の夢が叶った感じ、まだまだ見れてない作品がいっぱいありますが、ちょっとづつやっつけていきたいと思ってます
狂人科学者の餌食となった青年が、ヘビの血清を注射されたためにキング・コブラに変身していく恐怖を描く それが『怪奇!吸血人間スネーク』です。
子供の頃から久々に観れたカルト作品の1本です、最近は古い作品がソフト化されてうれしいです。
更に過激な続・裏237号室の『怪奇!吸血人間スネーク』のレビューはこちらです。


















