『0課の女 赤い手錠』
1974年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督 野田幸男
原作 篠原とおる
脚本 神波史男/松田寛夫
撮影 中島芳男
音楽 菊地俊輔
出演 杉本美樹/郷英治/小原英明/菅原直行/遠藤征慈/室田日出男/三原葉子/岸ひろみ/森祐介/戸浦六宏/河合絃司/土山登士幸/藤山浩二/柿沢エミ/丹波哲郎
《解説》
殺しもやる、SEXも使う、牡犬のように犯罪を追う
目的のためには、殺しもやり、自分の体を武器にしてまで犯罪者を追い詰める女刑事の活躍を描く、原作は篠原とおるの劇画「0課の女」
想像を絶する暴力の世界で犯されても、殴り蹴られても、表情一つ変えず冷ややかに受けとめる杉本美樹に圧倒される、ゴミで埋まった空き地を舞台に繰り広げられる銃撃戦は、今までの日本映画にはない迫力に満ちている
《物語》
夜のクラブでセクシーに踊る女・零、彼女に声を掛け酒を勧める外国人リチャード、彼は外交官特権をいい事に女性をホテルに連れ込んではSMプレイの挙句に殺害、友人のエイミを殺された零はリチャードの身分を確認した上で射殺した
刑事の零は取調室で主任に怒鳴られ責め立てられても黙ったままで留置場に送られた、そこにはかつて零が捕まえた女囚たちがおり、零は激しくリンチを受ける
同じ頃、刑務所から出所した仲原をリーダーとする5人組は海岸でカップルを襲い、男を殺し女を暴行した、しかしその女が次期総理大臣候補・南雲善悟の娘の杏子だと知ると仲原は身代金三千万円を要求
身代金を払ったところで娘が無事に戻って来る保障はない、南雲は生きたまま娘を連れ戻し、事件を極秘にする事を警察幹部の谷と日下の両警部に命令
日下は犯人グループに零を送り込むことにし、杏子を無事に救い出すことに条件に釈放、身代金の受け渡し場所で刑事たちに追われ、逮捕直前に零が仲原を救いアジトであるスナック純に潜り込むことに成功
しかし身代金がニセ札だったために零は仲原の仲間に警察かと疑われ、拷問とセックスを繰り返される、零は拷問には屈せず、零の正体を知るスナック純のママ加津子を殺した、零は仲原たちを丸めこめ今度は1億円を要求させる
金の受け取りに行った仲間の野呂は日下に捕まり射殺、零からのメッセージを受け取りアジトの場所も警察に知れることに、仲原の弟が杏子に惚れ、逃がそうと裏切るが仲原が弟を殺害してアジトから逃走し外国人の別荘に隠れた
零を乱暴しようとした仲間の稲葉が零に唆されて逃げ出すが日下に捕まり拷問にかけられ情報を聞き出し、零と組むように命令されて戻らされるが仲原に見破られ射殺
しかし稲葉が死ぬ間際に零の正体を口走ったために仲原と仲間の関は零と杏子を人質に銃撃戦の末に逃走
杏子が薬漬けにされていることを知ると南雲は自身の保身のために日下に零と杏子の暗殺を命令、関が射殺され、日下も重傷を負い死亡、零は遂に仲原を殺害
正気を取り戻した杏子を零は警視庁の前で降ろし、マスコミに取り囲まれる杏子、南雲は失脚し、零は…
《感想》
何と言うか、ピンキー・バイオレンスの傑作ですね、このハチャメチャな展開は楽しめました、お蔵入りしそうでしたが公開してみると大ヒットでした
まず、手錠も拳銃も警察手帳も真っ赤なんです、その時点でニセ警官やん(笑)、そんな細かいことを言ってはいけません、お洒落なもんです
とにかく犯人逮捕の為には手段を選びません、オープニングで外交官のリチャードを色仕掛けで全裸にまでなります、リチャードがSM道具を吟味している隙に形勢逆転で射殺
上司には、逮捕でなく射殺したことを当然怒られます、「つまらないマネしやがって」「安っぽい正義感からか」、そして留置所へ、そこで刑事ですから女囚にリンチですよ
この零を演じるのが杉本美樹、決して美人というわけではないのですが、なんか雰囲気ありますよ、リンチやレイプされても声も上げずにクールに対処
セリフも少ないんですが凛としたものや心の奥底で燃える情念みたいなものは感じません、むしろ女を武器にしているようです、それでもさすがの迫力で脱ぎっぷりもいいですね
特に仲原のグループにはかなり激しく乱暴されます、柱に縛り付けられて散々ね、その後にスナックのママに正体がバレてレズっぽくなるんですが零は殺害しちゃいます
次期総理大臣候補の南雲の娘の杏子も結構激しく乱暴されます、しかも薬漬けにされちゃいます、そんな女性がなんで海岸で車の中で男といるかなぁ?、南雲を演じるのは丹波哲郎
この時代はこんな事件が頻繁に起こっていたのでしょうか?、もしそうなら物騒な時代ですね、だからと言って身代金要求は飛躍したね
さらってきた杏子をスナック純に連れて行き、そこのママの加津子は売春か売り飛ばそうと考えて杏子の股間をまさぐって上玉だと、でも顔を見てビックリ、次期総理大臣候補の娘!
ここで丹波哲郎演じる南雲は警察に命令して救出の作戦を練るのです、そこからこの日下警部は悪いですよ、犯人を射殺して埋めたり、拷問したり
この拷問がバーナーで股間を炙ったり、万力で指を潰したり、延々と水を飲ませたりと残酷ですが見せ場たっぷり、これも時代ですね
とにかくドン引きするような展開で、おっぱいのオンパレードでこの時代を象徴するような作品でもっといろいろ掘り出したいですね
白い肌を投げ出して獲物を狩りたてるナゾの牝犬 それが『0課の女 赤い手錠』です。
当初は仕方なく作られた作品だったようですがシリーズ化されるほどの大人気でした。
更に過激な続・裏237号室の『0課の女 赤い手錠』のレビューはこちらです。





















