コカイン・ベア | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『コカイン・ベア』

 

 

 

 

 

2023年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 エリザベス・バンクス

 

脚本 ジミー・ウォーデン

 

撮影 ジョン・ガレセリアン

 

音楽 マーク・マザースボウ

 

 

 

出演 ケリー・ラッセル/マーゴ・マーティンデイル/レイ・リオッタ/オールデン・エアエンライク/オシェア・ジャクソン・Jr/ジェシー・タイラー・ファーガソン/クリストファー・ヒビュ/カヒョン・キム/クリスチャン・コンベリー/ブルックリン・プリンス/イザイア・ウィットロック・Jr

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

このクマ、最高にキマッてる

 

コカインを食べて凶暴化したクマが巻き起こす騒動を実在の事件に着想を得て描き、アメリカでSNSを中心に大きな話題を集めたパニック・アドベンチャー

 

そんなウソみたいなホントのハナシに着想を得て、爆笑&ハラハラドキドキのパニック映画い大胆アレンジを施したのが本作だ、偶然にもジョージア州の森に集った刑事、ギャング、森林警備隊、観光客、子どもたち、いまだかつてない惨劇、笑いが起きる

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

1985年・ジョージア州チャタフーチ国有林、ブラッドマウンテンを散策していたエルサとオラフ、2人はそろそろ子供が欲しいと話して美しい景色を見ていた

 

2人の前にツキノワグマが現れ、木に体をぶつけてどうにも様子がおかしい、ツキノワグマは2人に気付いて逃げようとする2人に襲い掛かりエルサが襲われ、オラフは何とか逃げる事が出来た

 

 

麻薬密輸業者のアンドリューは麻薬を大量に吸ったままの状態で飛行機から麻薬の袋を投げ落とし、パラシュートを背負って飛び降りる際に事故でアンドリューは死んでしまった

 

数百万ドルのコカインが空から降ってきたとニュースになり、テネシー州ノックスビルにアンドリューの死体があった、コカインの元締めの麻薬王のシドがアンドリューのコカインの回収を妻を亡くして落ち込む息子のエディに命令

 

地元の刑事ボブは行方不明となったコカインを探しにブラッドマウンテンへと向かう、中学生のディディは友人のヘンリーと学校をサボってブラッドマウンテンの滝を見に行った

 

 

学校からの連絡を受けてディディの母親サリは2人を捜しにブラッドマウンテンの滝へと向かう、ディディとヘンリーは落ちているコカインを見付けて摂取してしまうが不味いだけ

 

他にも落ちており袋が破かれて食べられた跡があった、不思議に思った2人だったがすぐ後ろにツキノワグマが立っており2人は驚き走って逃げだした

 

ディディを追ってサリは森林警備隊員のリズと野生動物管理室のピーターの助けを借りて捜索を開始、それぞれ何の接点もない人々の思惑が絡み合う

 

 

ツキノワグマはコカインを大量摂取した事で超危険なハイな状態になっていた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

麻薬を摂取して凶暴になったクマが襲い掛かってくるなんて恐ろしい内容なんですが、少しコメディっぽく描かれていてどう観たらいいのか困ってしまいます

 

アニマルパニックな内容なのですがクマが背中を木で掻いていたと思ったら体をぶつけ出して見ていたカップルに襲い掛かります、去年は日本でもクマに襲われる被害が多かったので他人事ではないと

 

でも熊に襲われる描写はなかなかグロイのですが、それでも笑わせてくれます、正統派なアニマルパニックじゃダメだったのかなぁ?

 

 

しかしこの話は実際にあった事で、これに着想を得て大胆にアレンジ、プロデューサーには「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」のクリエイター・コンビのフィル・ロードとクリストファー・ミラー

 

彼らと共にプロデューサーを務めメガホンをとるのは女優のエリザベス・バンクスで、並々ならぬ意気込みで本作を演出したそうです

 

サリを演じるのはケリー・ラッセルで、木の裏側には凶暴なツキノワグマという危機一髪となります、もしあんな状況なら冷静にいられるだろうか?

 

 

森林警備隊のリズを演じるのは「ハンナ・モンタナ ザ・ムービー」のマーゴ・マーティンデイルで、野生動物管理室のピーターがお気に入りのようでアプローチしています

 

 

ピーターを演じるのはジェシー・タイラー・ファーガソンで、クマから逃げて木に登るのですが麻薬の袋を持っていた事でクマが登って餌食となります

 

必死に事務所に戻ったリズはそこにいた地元の悪ガキらと銃を構えますがリズは悪ガキの頭を銃で吹っ飛ばしてしまいます、エグいシーンなのですが笑えます

 

麻薬王シドの息子のエディを演じるのがオールデン・エアエンライクで、妻に先立たれて落ち込む毎日なのですがシドがはっぱをかけて麻薬回収を命じます

 

 

エディと一緒に行動するダヴィードを演じるのがオシェア・ジャクソン・Jrで、ケンカはするけど優しそうで本作で一番キャラが立ってたように思えます

 

アンドリューの死体が降ってきた事でブラッドマウンテンにやって来た刑事ボブを演じるのはイザイア・ウィットロック・Jrで、クマに会うわエディとダヴィードと銃撃戦になるわで大変です

 

 

この学校をサボった子供とその母親、麻薬王の一味に刑事にレンジャー、それに救急隊員と絡み合う事がない人たちがツキノワグマに翻弄されます

 

 

 

 

 

究極のワイルド・パニック・アドベンチャー! それが『コカイン・ベア』です。

 

 

 

 

 

最近はクマもCGで迫力満点です、低予算ですがクセのあるキャスティングで面白かったです。