『ハロウィン・キラー!』
2023年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ナーナチカ・カーン
脚本 デビッド・マタロン/サーシャ・パール・レイバー/ジェン・ディアンジェロ
撮影 ジャド・オーバートン
音楽 マイケル・アンドリュース
出演 キーナン・シプカ/オリビア・ホルト/チャーリー・ジレスピー/ロックリン・マンロー/トロイ・L・ジョンソン/リアナ・リベラト/ケルシー・マウェマ/ステフィ・チン・サルボ/アンナ・ディアス/エラ・チョイ/ジェレミー・モン・ジャンスンガー/ナサニエル・アッピア/ジョナサン・ポッツ/ランドール・パーク/ジュリー・ボーウェン
《解説》
まさにホラー版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、エンタメ感満載!
ハロウィンシーズンの小さな町を震撼させた連続殺人鬼が、35年ぶりに復活する、この季節にぴったりの名作ホラー映画を彷彿とさせるストーリーに、まさかのタイムトラベル要素が加わったエンタメ感満載の作品
まさにジョン・カーペンター監督が手掛け、先ごろシリーズ完結を迎えた名作ホラー「ハロウィン」シリーズとロバート・ゼメキス監督の傑作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの融合
《物語》
2023年のハロウィン、長閑で閑静な住宅地バーノン、35年前に3人の少女が惨殺された、1987年10月27日に事件は起きた
ティファニーが自宅で16ヶ所刺されて死亡、その二日後に森の中の山荘でマリッサが16ヶ所刺されて死亡、その二日後のハロウィンの夜にヘザーも16ヶ所刺されて駐車場で見付かった
犯人はスイート16キラーと呼ばれ逃走、全身黒づくめのマスク姿、それがバーノン中に知れ渡り、今でもハロウィンの仮装の定番となっている
それに一連の事件は当時をよく知る地元の犯罪ジャーナリストのクリスがツアーを開催し、35年経った今でもよく知られている事件だ
16歳のジェイミーはハロウィンの夜に友人たちとライブに行く約束をしているが、母親のパムがこの時期は過去の事件の影響もあって特に心配している
父親のブレイクがジェイミーを送って行った後、パムはスイート16キラーのマスクを着けた何者かに16ヶ所を刺されて殺された
悲しみに暮れるジェイミーは友人のアメリアのいるバーノン高校の科学祭へと行った、アメリアは母親のローレンが書いたノートを見てタイムマシンを作ろうとしている
ジェイミーは記者のクリスと会い、パムがスイート16キラーからの脅迫を受け、1987年の事件以来ずっと怯えてきた事を教えられた
その夜、ジェイミーはアメリアに会いに科学祭に向かうがそこでスイート16キラーに襲われ、アメリアのタイムマシンに隠れたところ1987年にタイムスリップ
過去に行ってしまったジェイミーは殺された母親を救う為にスイート16キラーによってこれから起こる連続殺人事件を阻止しようと奔走する
《感想》
ホラーコメディなのですが過去の名作映画のオマージュなんかあったりして面白かったです、特に「ハロウィン」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がセリフでも出てきます
1987年に起こったスイート16キラーによる連続殺人事件が現代に甦った事から物語は始まります、主人公のジェイミーを演じるのはキーナン・シプカで、事件を食い止めようと過去で奔走するんです
それもジェイミーの母親のパムが1987年の事件の生き残りなんです、殺された3人はパムの友達でそれ以来いつか狙われるのではないかと護身術を身につけて銃の扱いも出来ます
それでも16ヶ所刺されて殺されてしまいます、母親とケンカばかりしていたジェイミーは後悔ばかりで泣いています、パムを演じるのはジュリー・ボーウェン
警察の話しではパムは記者のクリスとメールのやり取りがあったようで、父親ブレイクはクリスを嫌っており、ジェイミーは母親とクリスの不倫を疑うのですが2人は真犯人を見付ける為に協力していたようなのです
ケルシー・マウェマ演じるアメリアが母親のノートを見てタイムマシンを完成間近で、ジェイミーがスイート16キラーに襲われた時にタイムマシンが作動して1987年にタイムスリップします
ジェイミー1987年に来て驚いたのは個人情報が簡単に漏洩してたり、人種差別や性差別も当たり前にあってコンプライアンスは大丈夫なのかと憤ります
あんなに口うるさい母親なのに過去ではイケイケのギャルでカースト上位の女子なんです、簡単に誰とでもセックスをするような女子でジェイミーも驚愕、演じるのはオリビア・ホルト
誰も未来から来たと信じてもらえないのでジェイミーはアメリアの母親のローレンに助けを求めます、タイムマシンを設計するような人なので未来人も簡単に信じてくれます、演じるのはトロイ・L・ジョンソン
ここからはジェイミーが事件を止めようとするのですが少し歴史が変わってしまって記憶とは違って阻止は簡単ではないのですが、この時代はホームパーティなんかを派手にして人の出入りが激しかったりね
それにあちこちでセックスする高校生たちにジェイミーも困って、母親と父親をくっ付けるような事もしてポロリと母親に運命の人をブレイクだと言ってしまった事から未来では大変な事が起こります
ハロウィンの季節にタイムパラドックスで、連続殺人事件の犯人捜しの要素まであって楽しめる作品です、残酷な場面も少なくてホラーが苦手でも大丈夫です
スリラー映画の宝庫ブラムハウスの新境地 それが『ハロウィン・キラー』です。
犯人のマスクや衣装はジェームズ・ディーンからインスパイアされたらしいです、女子のファッションはモリー・リングウォルドです。