『リトル・チルドレン』
2006年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 トッド・フィールド
原作 トム・ペロッタ
脚本 トッド・フィールド/トム・ペロッタ
撮影 アントニオ・ガルヴァッシュ
音楽 トーマス・ニューマン
出演 ケイト・ウィンスレット/パトリック・ウイルソン/ジャッキー・アール・ヘイリー/ジェニファー・コネリー/ノア・エメリッヒ/グレッグ・エデルマン/フィリス・サマーヴィル/セイディー・ゴールドスタイン/タイ・シンプソン
《解説》
退屈な日常 満たしてくれる人なら誰でもよかった…
「ホリデイ」のケイト・ウインスレットが人妻の秘めた欲望を爆発させた衝撃作! ケイト・ウインスレットの主演女優賞をはじめ、第79アカデミー賞で3部門にノミネートされ話題を呼んだ
「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド監督が、トム・ペロッタ原作のベストセラーを映画化、ひねりの効いたヒューマン・ドラマ、アメリカの典型的な郊外住宅地に住む “大人になれきれない大人たち” の日常を描きだす
彼らは経済的に何不自由なく、愛すべき家族もいるのに、自分の幸せに気付かずどこか満たされない空虚な日々を送り、別の人生を夢見る大人たちの姿をシニカルに綴る
《物語》
アメリカ・ボストン郊外の閑静な住宅街ウッドワード・コート、成功したビジネスマンの夫・リチャードと3歳になる娘・ルーシーと共にここに引っ越してきた専業主婦のサラ・ピアース
娘を連れて公園に来るが、郊外の典型的な主婦連中に肌が合わず、違和感を拭えない

こんな狭い公園でもルーシーは1人で遊んでいる、ルーシーと家で一緒にいると息が詰まる、インテリのサラは裕福に暮らすが漠然とした虚しさを抱えていた

そんな主婦たちの目下の話題は、彼女たちがプロム・キングと呼ぶブラッド・アダムソン、ドキュメンタリー映像作家として成功したキャシーを妻に持つ
ブラッドは主夫をしながら司法試験合格を目指していた、一日中息子のアーロンといるが母親のキャシーが戻ると用済みの扱い
次の日もブラッドはやって来た、しかし主婦連中は話をした事もないと言う、子供を通じて会話をしたサラとブラッド、主婦連中に見せ付けるようにハグをして軽いキス

お遊びのつもりでした事だったがサラの中で数日間、それの事しか考えられなかった、恥や罪ではなく自分を見失ったような気持ち

そんな時、ブラッドの友達で元警官のラリーは性犯罪の元受刑者のロニーが釈放されることで、子供たちを守る為にロニーを糾弾するビラを街中に貼り回る
サラはインターネットのアダルトサイトにハマるリチャードに嫌気が差していた、すでに夫婦仲は冷めきっている、真っ赤な水着を通販で買い、ブラッドがアーロンと通っている市民プールに行き、彼と再会

プール通いは儀式となり、毎日日陰で座って親しくなっていた、サラにとって数年ぶりの楽しい時間、サラはブラッドに触れたい、触れてほしいと願った
しかし公共の場での罪のない関係を失いたくなかった、だからサラは4時の別れを受け入れている

そのプールにロニーがやってくる、子供たちを遊ばせている親たちは過剰に反応、子供たちをプールから上げる、そこに警察官がやってきてロニーを帰らせる
そして突然の夕立、サラはブラッドに家まで送ってもらった、濡れた2人に子供たちは疲れてお昼寝、そして2人は欲望の赴くままに一線を越えた

街ではラリーによるロニーへの敵意むき出しの執拗な嫌がらせ、息子の更正を信じる年老いた母のメイは、たった1人の息子を暖かく見守る

才色兼備の完璧な妻に生活の主導権を握られプライドが傷ついているブラッドは、司法試験の勉強にも身が入らず、平凡なサラに安らぎを求めるように、不倫の恋にのめり込んでいく
それぞれが日常から少しずつはみ出した行動をとりはじめる街の人々、運命に逆らいながら、やがて見出だす自分の居場所へ、そして街は大きな事件に巻き込まれていく…
《感想》
想像より良かったです、何不自由なく暮らす専業主婦にも虚しさを感じるんですよね、不自由な方が感じる暇がなくて良いかも、時間があるから考えてしまうのかも
だいたい、旦那がインターネットのアダルトサイトを見て自慰に耽ってるんです、そんなの目撃したらどうですか?、女としての立場も揺るぎます

自分はうだつが上がらなくて奥さんが美人で脚が綺麗で胸もほどよい大きさの上に、バリバリ働き社会的地位がある、男は姑息なるのはどう?
そんな2人が惹かれ合ってしまいます、最初のセックス・シーンはエロかった、すぐにサラがもう1回って(笑)、なんか分かるような気がします、満たされたんやね
冷めきった仲の夫とのセックスよりも周りの主婦たちが憧れて見る男とのセックスの方が震えるほどの快感が体中に駆け巡って行くのでしょう
この不倫の話と同時に性犯罪者、小児性愛者のロニーが釈放され、元警官のラリーが過剰なくらいの警戒がやがて嫌がらせに変わっていきます
これってめちゃくちゃ怖いですよね、本人は正義感でやっているつもりでもやりすぎると本当に恐ろしいです、それに集団心理も働いてまるでロニーはモンスターですよ
年老いた母親が対抗する姿が悲しいです、これが母の愛かな?とても心に染み入りました、いくつになっても子供は子供なんです、大人になってもね

サラを演じるのは「タイタニック」のケイト・ウィンスレットでもうすっかり演技派女優ですね、パッとしない女性を見事に演じてます、スタイルも少し弛んだ感じが良かったです

対照的なキャシーを演じるのはジェニファー・コネリー、すごく細くて長い脚、スタイル抜群でスタイリッシュ、あの少女だった頃の面影はないですね、「フェノミナ」で虫のプールで叫んでいた頃が懐かしい(笑)
ブラッドを演じるのはパトリック・ウィルソンで主夫をしながら司法試験合格を目指しているのですが、妻が成功しているので頭が上がらない感じです
家庭に小さなことですが不満のある男女が惹かれ合って不倫関係となる、ありがちですがそのセックスも本来のパートナーには要求できない過激なことでも楽しんで出来るのも魅力なのかもね
ケイト・ウィンスレットが大胆艶技を魅せる衝撃作!、愛の渇きを埋めようとして、自制できない“大人になれない大人たち” それが『リトル・チルドレン』です。
うまいタイトルですね、観てよかったと思いました。
更に過激な続・裏237号室の『リトル・チルドレン』のレビューはこちらです。












