『アクアマン』
2018年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジェームズ・ワン
脚本 デビッド・レスリー・ジョンソン/ウィル・ビール
撮影 ドン・バージェス
音楽 ルパート・グレッグソン・ウィリアムズ
出演 ジェイソン・モモア/アンバー・ハード/ウィレム・デフォー/パトリック・ウィルソン/ニコール・キッドマン/ドルフ・ラングレン/ヤーヤ・アブドゥル・マティーン2世/テムエラ・モリソン/ルディ・リン/マイケル・ビーチ/ランドール・パーク/グレアム・マクタビッシュ/リー・ワネル
《解説》
海中で、暴れろ
DCコミックス原作のヒーローで、「ジャスティス・リーグ」にも参戦したアクアマンを主役に描くアクション大作、人気テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるハワイ出身の俳優ジェイソン・モモアがアクアマンを演じる
監督は「ソウ」「インシディアス」「死霊館」シリーズなどに携わってきたジェームズ・ワン、「ラム・ダイアリー」などのアンバー・ハード、「めぐりあう時間たち」などのニコール・キッドマンらが共演する
《物語》
1985年・メイン州、アムネスティ湾で嵐の夜に灯台守として働いているトムは海に女性が倒れているのを発見、救出して家へと連れて帰った
朝になって目を覚ましたその女性はアトランティスの女王でアトランナと名乗った、彼女は全てを捨てて政略結婚から逃げて来たのだった
当初アトランナはトムに警戒していたが彼の優しさに触れて恋に落ち、息子アーサーを授かり幸せな毎日を送っていた
アトランナは聖なる矛を持つ最強のアトランティス人のアトラン王はその力で7つの海を支配していた、あまりに強大な力に嫉妬した海は大地震を起こしてアトランティスを海の底に沈めてしまった、でも伝説ではやがて新しい王が現れてこの矛の刀を使いアトランティスを復活させると聞かせる
しかしある日、アトランナをオーバックス王の命令により連行すると兵士が送り込まれて来た、兵士たちを全員倒したアトランナだったが次は軍隊が送り込まれると、夫と息子を守る為に海に帰って行った
アーサーはトムに育てられるが特殊な能力を持ち、アトランティスの参謀バルコから武術の指南を受けてたくましく育った
そして現在、大人になったアーサーはデイビッド・ケイン率いる海賊からロシアの潜水艦を守り、アクアマンと呼ばれて海を荒らす者から助けていたが、父親を殺されたデイビッドから追われる事になる
北大西洋のある海底ではアトランティスのオーム王が海底王国ゼベルのネレウス王と地上攻撃への同盟を組もうとしていたがネレウスはオームの真の目的が7つの海を支配するオーシャンマスターだと
ネレウスは見破っていて慎重だったが、地上人の潜水艦が現れ攻撃、オームらは撃退したものの、このでこの出来事にネレウスも危険を感じて同盟を組む事に
しかしこの戦いに反対するネレウスの娘でオームの婚約者のメラはアーサーの前に現れ、アトランティス王の継承者であるアーサーに助けを求め、これによりアトランティスが人類を征服しようとする戦いに身を投じていく
《感想》
DCエクステンデッド・ユニバースの6作目となり、「ジャスティス・リーグ」の続編となります、正直なところ海のヒーローってどうなん?って感じでしたが意外に面白かった
本作までアクアマンの存在は少ししか知らされてなかったのですが、本作でアクアマンの誕生や海底王国アトランティスの伝説を上手く使っている印象でしたね
アトランティス大陸はアジアとアフリカを合わせた広さの大陸で高度な文明を持っていたとされてます、しかし大地震と津波と洪水で一夜にして海底に沈み歴史は終わりを告げた、約1万2000年前の事です
政略結婚を逃れて地上にやって来たアトランティス女王のアトランナを演じるのはニコール・キッドマンで、まさかの登場でそれに素晴らしいアクションで掴みはOKです
そこで出会ったテムエラ・モリソン演じるトムに出会い、矛でトムを殺そうとするもケガで気を失ってしまいます、目を覚ますとトムが紅茶を入れて2人はその後に息子アーサーを授かります
子供の頃のアーサーは水族館で彼をイジメる上級生に水槽の中のサメがガラスに何回も体当たり、魚たちはアーサーが海の王だと知っているんです、面白いシーンでした
主人公のアーサーことアクアマンを演じるのはジェイソン・モモアで、その鋭い眼光と強靭な肉体と独特なタトゥーは迫力満点です、正義感が強くて海を荒らす者には容赦しません、とにかく水を得た魚のように強いです
それでいて父親思いだったりして、酒の大飲みでは親父に敵わないとね、酔っぱらった父親を車に乗せたところでメラが現れるのです、演じるのはアンバー・ハードで出番は多くないのか思ってました
アトランティスの王オームの婚約者で、隣国ゼベルの王ネレウスの娘なのです、ネレウスは海底人と地上人との戦争を目論み、オームを唆して、地上人のデイビッドと組んで戦争を画策するんです
シチリア島でアーサーとメラが海底人の武器で武装したデイビッドとの戦いで、メラはとにかく屋根を伝って逃げるのですがこれがハラハラさせます、デイビッドを演じるのはヤーヤ・アブドゥル・マティーン2世
デイビッドは海賊でロシアの潜水艦を襲った時にアーサーとの戦いで父親を失い逆恨み、アーサーはデイビッドにボコボコにされながらも人々が犠牲にならないように戦うんです
アンバー・ハードもボロボロになって逃げるのですがここは見応えのあるシーンです、アクアマンなのに地上で大活躍なのです、海底ではピッタリとしたスーツなのですが、地上ではオシャレだったりね
アトランティスの参謀でアーサーの教育係のバルコを演じるのはウィレム・デフォーで、彼は先代王から尽くしていて、王に相応しいのはオームではなく兄のアーサーだと考えているのです
オーム王を演じるのはパトリック・ウィルソンで、アーサーとは異父兄弟で、地上人と交わった母親を恥じて半海底人のアーサーも憎いのですが兄なので複雑な心境でもあります
海底国ゼベルの王でメラの父親のネレウスを演じるのはドルフ・ラングレンで、彼こそが地上人との戦争を画策している張本人で今こそ地上に宣戦布告なのです、実際に地上人は海を散々汚していますからね
地上人との戦争の前にアトランティスは海底国を統一する為に海底国同士で戦争となるのです、地上人と戦争する為に同じ海底人を征服するなんてね、人間も愚かですが海底人も愚かですね
DCエクステンデッド・ユニバースのシリーズでは「シャザム!」へと続きます。
海底から見たこともない世界が攻めてくる!海の生物すべてを操り戦え それが『アクアマン』です。
ホラー映画の監督だと思っていたジェームズ・ワンは今や色んなジャンルでのヒットメーカーとなりましたね。