プリティ・ウーマン | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『プリティ・ウーマン』

 

 

 

 

 

1990年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ゲイリー・マーシャル

 

脚本 J・F・ロートン

 

撮影 チャールズ・ミンスキー

 

音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード

 

 

 

出演 リチャード・ギア/ジュリア・ロバーツ/ローラ・サン・ジャコモ/ラルフ・ベラミー/ジェイソン・アレクサンダー/ヘクター・エリゾンド/エリノア・ドナヒュー/アレックス・ハイド・ホワイト/エイミー・ヤスベック

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

いつもの街角に別れを告げて女は夢に逢いました、男は愛を知りました

 

シンデレラストーリーの王道、「マイ・フェア・レディ」の現代版として、女性たちに絶大な人気を誇り、見事、90年全米興行収入第1位となった作品

 

シンプルで痛快度の高い展開を、リチャード・ギアとジュリア・ロバーツというハマり役の2大スターがロマンティックに盛り上げる、娼婦から淑女までジュリア・ロバーツの変身ぶりも見どころ

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ビバリーヒルズで友人のパーティに招かれた実業家のエドワード・ルイスはパーティを抜け出して友人のロータス・エスプリを借りるものの慣れないマニュアルに手こずり、その上迷子に

 

ハリウッドの路肩に車を停めると娼婦のビビアン・ウォードに声を掛けられてホテルまでの案内と運転を頼み、エドワードはビビアンを部屋へ招待

 

 

高所恐怖症なのに最上階のペントハウスに泊まっているいるエドワード、バルコニーからの眺めに大喜びのビビアンに惹かれたエドワードは時間を気にするビビアンに一晩300ドルで契約

 

 

翌朝にメイクとウィッグを取ったビビアンと朝食、エドワードはロサンゼルス滞在中の一週間を3000ドルでビビアンと契約、彼女を従業員として雇う事にした

 

早速エドワードはディナー用のドレスを買いに行かせるが、高級ブティック店では娼婦の格好のビビアンは見下されて追い出されてしまう

 

ホテルの支配人に身元確認をされてドレスを買える店を紹介してもらい、テーブルマナーも学びビビアンは美しいレディに変身、エドワードとのディナーに臨む

 

 

仕事がらみのディナーはビビアンのおかげで和やかだったが、会社を買ってバラバラにして売るエドワードに対して交渉相手は怒って帰ってしまう、仕事で悩み苦しむエドワードにビビアンは精一杯の思いやりを尽くす

 

 

次の日にまた買い物をしろと言うエドワードに高級店の人は感じが悪いと言い、エドワードは彼女に付いて行き買い物、ビビアンはゴージャスなレディに

 

 

エドワードの行動が変化してきた事に感じた弁護士のスタッキはビビアンをスパイと疑うが、エドワードは彼女の素性をばらし、傷付いたビビアンは出て行こうとするがエドワードは引き止め仲直り

 

 

そして最後の日、生活の援助を申し出るエドワードに断るビビアン、エドワードはビビアンとの数日間で気持ちが変わり、スタッキの反対を押し切り、会社の買収を友好的な業務提携に変更

 

 

大金をふいにした事にスタッキはビビアンに怒りをぶつけて襲い掛かるが、帰宅したエドワードが殴り、クビを言い渡して追い出した

 

ビビアンはホテルが出たが地元に戻って働きながら高校を卒業しようと決めてアパートを出ると赤い薔薇の花束を持ったエドワードが迎えに現れた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

なんて素敵な作品なのでしょう、この作品で初めてジュリア・ロバーツを見たのですが娼婦から淑女まで演じる、まさにシンデレラストーリー

 

背が高くてスレンダーなのですが出るとこは出ているビビアン、演じるのはジュリア・ロバーツ、娼婦の格好では超ミニスカートで金髪のボブで派手なメイク、偶然エドワードと出会います

 

 

ロータス・エスプリに乗って登場するエドワードを演じるのはリチャード・ギア、元々はフェラーリかポルシェだったのですが断られてロータスになったそうです

 

 

マニュアル車が苦手なのか運転をビビアンに代わってもらってぶっ飛ばしてビバリーヒルズの高級ホテルへ、エドワードに誘われてビビアンはペントハウスへ

 

 

エドワードはなぜビビアンを誘ったのでしょうか?娼婦というよりそのビビアンが魅力的に映ったのでしょうか?高級ホテルのペントハウスを見せて驚かせてやろうとか思ったのかも?

 

でも理由はどうあれ2人はお互いに惹かれ合い、この数日でビジネスに冷徹だったエドワードも変わり、ビビアンも素敵なレディに変わります

 

 

会社を買収してバラバラして売ってしまうエドワードだったのですが、買収予定の会社のモース社長との交渉で激怒されてしまうのですが、エドワードはビビアンに会って変わり、業務提携を申し出るんです

 

 

ビビアンはベッドでエドワードに初めて愛した男はクズ同然で2番目の男はクズ以下、高校中退して働き出したが家賃も払えない、そこで誘われて娼婦となった

 

 

最初はずっと泣いていたがそのうちに慣れてきて、こんな生き方もアリかなと思うようになったと、でも過去は変えれないというビビアンにエドワードは人生は変えれるとね

 

 

有名なエドワードがジュエリーの箱を閉めてビビアンの指を挟もうとするシーン、この赤いドレスを纏ったビビアンの美しい事、それにオペラを観に行って最初が肝心というエドワード、オペラに感動するビビアン、このシーンは好きですね

 

箱を閉めるのはリチャード・ギアのアドリブでジョークのつもりだったのですが、ジュリア・ロバーツのリアクションがあまりにも良かったために採用となったそうです

 

 

本作でめっちゃ嫌な弁護士のスタッキを演じるのは「バーニング」のジェイソン・アレクサンダーで、とにかく金の亡者で10億ドルの買収をふいにしたと怒り、ビビアンを娼婦だと罵って乱暴までしようとします

 

逆にホテルのトンプソン支配人はすごく良い人、演じるのはヘクター・エリゾンドで最初はビビアンに怪訝な表情を見せるのですが、ドレスを用意したりテーブルマナーを教えたり、彼がいなかったらエドワードとビビアンは別れたままだったでしょう

 

当初はタイトルも3000ドルの「3000」だったとか、それにラストもビビアンはアパートに帰り、エドワードもニューヨークに帰るはずだったそうです、何回も書き直されてハッピーエンドとなったようです

 

 

 

 

 

 

夢と出逢い、愛を見つけたふたり それが『プリティ・ウーマン』です。

 

 

 

 

 

ロイ・オービソンの主題歌も作品にピッタリでとにかくロマンティックです、当時の彼女と劇場で観ましたよ。