『少女 an adolescent』
2001年 日本
《スタッフ&キャスト》
製作・監督 奥田瑛二
原作 連城三紀彦
脚本 成島出/真鍋克彦
撮影 石井浩一
音楽 梅林茂
出演 奥田瑛二/日比野克彦/小沢まゆ/小路晃/夏木マリ/室田日出男/金山一彦/なすび/浦里晴美/金守珍
《解説》
警察官と女子中学生…、その全てがスキャンダラスでインモラル、監督・奥田瑛二が描く問題作! この恋は「淫行」?それとも「純愛」?
中年警官が15歳の少女に恋焦がれた、その時少女は、一人のオンナに目覚める 「ねぇ、おじさん、セックスしない?」、片田舎で怠惰な日々を過ごす中年警察官とエキセントリックな都会の少女、ふたりの恋愛を描いた辛口の大人のための純愛童話
ヒロイン・陽子を演じたのは、奥田監督に見出だされた新人・小沢まゆ、陽子の兄、助政役には総合格闘家・小路晃、他にも作家の島田雅彦、そのまんま東、室田日出男など味のある俳優たちが脇を固めている
第58回ベネチア国際映画祭をはじめヨーロッパ各国で絶賛された 第42回ギリシャ・テサロニキ国際映画祭と第7回ロシア国際映画祭での最優秀主演女優賞、そして、第17回パリ映画祭ではグランプリと最優秀主演女優賞をダブル受賞の栄誉を受けた
《物語》
古い家屋が建ち並ぶ瀬戸の町で自転車で走る男がいる、窪垣町交番に勤務する警官の友川だ、大事件などさほど起こらないこの町で警官の仕事といってもたかが知れている
知的障害を持つ助政の遊び相手かヒマな熟女の飼い犬を盗んでは自作自演で迷子犬に仕立てて見付けたついでに飼い主の心の隙間に入り込み情事
友川はおよそ警官とは思えないような職務をこなしている、しかも背中には刺青、夜勤明けに喫茶店でビールを飲んで居眠りしている
すると、高校生くらいの少女が声を掛けてきた、その少女は「ねぇ、おじさん セックスしない?」と、幼さの中に小悪魔的な挑発を見せる彼女に戸惑いながらもホテルへ
友川が目を覚ました時にすでに彼女の姿はなくテーブルには払ったお金が残されていた、友川は職権乱用して元締めリョウに売春をしている女子高生を召集し、捜すが彼女は見つからない

ある日、シンナーを吸って運転していたリョウが事故死し、友川が警察病院の霊安室に行くとリョウの死に化粧を施す彼女がいた、彼女の名は陽子でまだ15歳の中学生、事情があって祖父と兄の住む瀬戸にやってきた
陽子の兄は友川の遊び相手の助政、祖父は葬儀屋でもあり友川の背中に「比翼の鳥」の刺青を彫った昌三、友川にはかつてこの鳥を一緒に入れる事を誓った女がいたが、結局彼女は描く前に友川の元を去った、陽子は友川の刺青に興味津々

そんなある日、昌三は孫娘の陽子の白くきめ細かい肌に刺青を入れたい衝動を抑えきれなくなる、そんな昌三の申し出にあきれてしまう陽子だったが友川から背中の刺青の話を聞き
陽子は「もし私が鳥の雌を入れたらずっと一緒にいてくれる?お嫁さんにしてくれる?」それに対して智香和は「あぁ、大人になったらな」と返事

友川の部屋で身体を重ね、激しいセックスに夢中の2人、その様子を訪ねてきた助政に見られてしまった、幼い頃に母親と男が戯れる姿を見てしまった助政はそれ以来、絡み合う男女を見ると発作を起こしてしまう
大好きな友川と妹が交わる姿を見た助政は父親が首を吊った煙突に上り騒ぎを起こし、友川が説得するが飛び降りてしまう、一命を取り留めた助政、昌三に2人にもう近づくなと言われ、陽子は母親から驚愕の事実を聞かされる

友川も陽子に別れを告げる、そして陽子は昌三の刺青を受け入れた

《感想》
奥田瑛二が監督デビューに選んだのは直木賞作家、連城三紀彦の同名小説、それは約16年前、奥田瑛二が最も尊敬する監督・神代辰巳氏と共に映画化することを切望した思い入れの深い作品

しかし1995年に神代監督が他界し、その夢は幻となり、今回の英断は神代監督へのレクイエムであり、奥田瑛二の新たな挑戦でもあります
主演の小沢まゆは地方CMに出ていたところを奥田瑛二に見出だされました、彼女はこの作品でしか見たことないですが、素晴らしかったです、お風呂のシーンは絶賛しますよ
奥田瑛二も彼女の演技に我を忘れて見せてはいけないモノが映ってしまい、映倫に怒られると思ったらスルーだったらしいです(笑)
だらしない中年男性を演じさせたら天下一品な奥田瑛二、しかも監督の才能もあったとは、このだらしない中年男性と年齢不詳の少女が共演、小沢まゆは本当に不思議な魅力でした
奥田瑛二はよくこの子を見付けましたね、この少女のおかげで映画のクオリティーが数段上がったような気がしますね
この少女が大胆な演技を魅せてくれます、その若さもあってこれがまた綺麗な肌なんです、刺青入れるなんてもったいないくらいの白い肌なんです
知的障害の弟に総合格闘家の小路晃が演じてます、なんで小路だったのか?、奥田瑛二は彼に光るものを感じたんでしょうね、その昔にグレイシーにも勝ってますからね
まあ母親が男とセックスしているところを目撃してしまったらトラウマになりますよ、知的障害があるのでセックスを見てしまうと発作を起こしてしまいます

強烈なインパクトを残したのは夏木マリ、さすがの演技と存在感はカッコいい、奥田瑛二を縛り付けてのシーンは迫力ありましたよ、怖いくらいに、俳優としてのキャリアが脇を固める名優を集めるんでしょうね
パリジェンヌも濡れた衝撃の官能!奥田瑛二が描くインモラル!この関係は淫行?純愛? それが『少女・an adolescent』です。
奥田瑛二のダメっぽさがめちゃよかった、ラストの大暴れもおもしろい、奥様の安藤和津もチラッと出てます。
更に過激な続・裏237号室の『少女 an adolescent』のレビューはこちらです。











