『ハンガー・ゲーム』
2012年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ゲイリー・ロス
原作・脚本 スーザン・コリンズ
脚本 ビリー・レイ
撮影 トム・スターン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード/T・ボーン・バーネット
出演 ジェニファー・ローレンス/ジョシュ・ハッチャーソン/リアム・ヘムズワース/ウッディ・ハミルトン/エリザベス・バンクス/レニー・クラヴィッツ/スタンリー・トゥッチ/ドナルド・サザーランド/ウェス・ベントリー/トビー・ジョーンズ/アレクサンダー・ルドウィッグ/イザベル・ファーマン/アマンドラ・ステンバーグ/ウィロウ・シールズ
《解説》
生存確率1/24
アメリカで2000万部以上のベストセラーとなった、スーザン・コリンズの人気ヤングアダルト小説を映画化し、全米で大ヒットを記録したサバイバルアクション、文明が崩壊した近未来アメリカを舞台に、殺し合いのゲームに参加させられた16歳の少女の活躍を描く
「ウィンターズ・ボーン」のジェニファー・ローレンスが主人公に扮し、弓矢を駆使したアクションを披露、脇を固めるドナルド・サザーランドやスタンリー・トゥッチら、実力派の共演も見もの、監督は「シービスケット」のゲイリー・ロス
《物語》
「反逆防止協定」より、12の各地区は反乱の罰として12歳から18歳の少年と少女を1人ずつ刈り入れの儀式にて選出、彼らプレイヤーはキャピトルへ護送、闘技場で戦い最後に勝ち残った1人が勝者となり。これを年一度の行事、ハンガーゲームとする
巨大独裁国家パネムではこの見せしめ的なイベントの一部始終が全国に生中継される、最先端都市キャピトルと12の隷属地区で構成される、キャピトルの裕福なエリート層にとっては極上の娯楽コンテンツだ
第74回ハンガーゲームが開催される事になり、プレイヤーは抽選の結果、12歳のプリムが選ばれたが姉のカットニスが代わりに参加を志願する
狩猟で鍛えた弓矢の腕と鋭い勘を持ったカットニス、母とプリム、そして幼なじみのゲイルと別れを告げた、男子のプレイヤーに選ばれたのはカットニスの同級生のピータ
キャピトルまでの移動は高速鉄道、内装は豪華で食事も豪勢で贅沢、貧困層のカットニスには驚きの連続、指導係にはかつてこのゲームの勝者のヘイミッチ
キャピトルに到着すると専属のスタイリストのシナと対面、ゲームを有利に進めるには見栄えを良くしてアピールをしてスポンサーを獲得する必要があると教えられる
カットニスたち各地区代表の24人は4日間の厳しいトレーニングに打ち込む、武器の使い方やサバイバル術を学ぶが、主な死因はケガや病気、10%が感染症、20%が脱水症状、厳しい自然環境は致命的、そこでお互いの力を量り合う24人
そしていよいよ開戦の日がやって来た、鬱蒼とした森に囲まれた草原に放り出された24人、カットニスは狩猟で鍛えた弓矢の腕を生かして戦うのだが
《感想》
かつてこのパネムでキャピトルと他の12地区で戦争が起こり政府側のキャピトルが勝利し、12地区が隷属となって更に反乱の抑止の為に12地区から12歳から18歳までの男女1名ずつが選ばれて殺し合いをするゲームを強制させられてます
それぞれの地区は産業の特性が限定されていて農業や商業や工業や鉱業などに分けられていて、毎年刈り入れの日にプレイヤーを選ばれるのです
妹のプリムが選ばれた事で姉のカットニスが代わりに志願、カットニスは狩猟経験から弓矢の腕は一流なのです、それに生まれ持った鋭い勘を生かして戦います
カットニスを演じるのは「XーMEN:ファースト・ジェネレーション」のジェニファー・ローレンスで、貧しくてもしっかりと生きていて、妹と母親思いの気の強い少女です
同じ12地区から選ばれたピータを演じるのはジョシュ・ハッチャーソンで、強そうにも見えずあまり頼りにはならなさそう、生中継でカットニスに愛の告白をしたりね
カットニスの狩猟仲間で幼なじみのゲイルを演じるのはリアム・ヘムズワースで、ゲームに参加するカットニスを見送るしか出来ないのです
カットニスを指導するのはヘイミッチで演じるのはウッディ・ハレルソン、過去の勝者で戦い方や戦術を教えてくれます、最初はただの飲んだくれのオヤジかと思った
スタイリストのシナを演じるのは歌手のレニー・クラヴィッツで、まさか彼が演じているとは思いませんでした、カラフルな衣装でカットニスを最高にイイ女に仕上げます
12地区を担当する付き添う人のエフィーを演じるのはエリザベス・バンクス、ド派手で奇抜な衣装で現れます、カットニスもピータもあまり信用していません
ゲームに参加する為に高速鉄道に乗って行くのですがその豪華さに驚かされます、カットニスの12地区は貧困層なので食べる物もままならないのです、あまりの世界の違いに恐ろしくなりますよ
いざゲームが始まるとみんな中央に置かれた物資の中の武器を取りに走ってその場で殺し合いが始まります、カットニスとピータはヘイミッチの指示通りに真逆に走って森の中に逃げます
単独で行動する者や徒党を組む者もいてカットニスは狙われるんです、狩猟経験から木の上に登って逃げるのです、下で待つ奴らに蜂の巣を落として撃退、遺伝子組み換えされた蜂なので毒があって幻覚作用と死が待ってます
カットニスの活躍で貧困地区では暴動が起こるのです、それを抑える為にカットニスとピータが恋に落ちるように仕向け、勝者は1人ではなく、同地区2人の場合は2人が勝者とルールを変更、それもあって2人は行動を共にする事に
何が腹が立つって大統領ですよ、キャピトル以外の地区は自分の為に働いている、負け組たちだとね、演じるのはこんな役がぴったりな「悪魔を憐れむ歌」のドナルド・サザーランド
カットニスはルーという少女と行動を共にします、命の恩人のルーを助けるのですが攻撃してきた者を弓矢で倒す事が出来たのですがルーは死んでしまいます、殺し合いの中でも友人を思う瞬間でしたね
それは究極のサバイバル、闘うことでしか、生き残れないのか? それが『ハンガー・ゲーム』です。
日本公開時には「バトル・ロワイアル」のパクリではと言われましたけどね。