『ジェヴォーダンの獣』
2001年 フランス
《スタッフ&キャスト》
監督 クリストフ・ガンズ
脚本 ステファン・ガベル
撮影 ダン・ローストセン
音楽 ジョセフ・ロドゥカ
出演 サミュエル・ル・ビアン/ヴァンサン・カッセル/モニカ・ベルッチ/エミリエ・デュケンヌ/ジェレミー・レニエ/マーク・ダカスコス
《解説》
アクション・エンターテイメント大作!
18世紀フランス 100人を越す犠牲者を出した謎の獣を追って、最強の騎士たちが派遣された! フランスの歴史における最大の謎、“ジェヴォーダンの野獣伝説”を最新のSFXを駆使して映像化
監督は「クライング・フリーマン」が世界各国でカルト作品となったクリストフ・ガンズ、主演はフランスを始めとするヨーロッパ最高の俳優達が集まった、「トリコロール/赤の愛」のサミュエル・ル・ビアン
「クリムゾン・リバー」のフランスNo.1の若手スター、ヴァンサン・カッセル、「ロゼッタ」でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したエミリエ・デュケンヌ、世界一美しい女性と呼ばれる「マレーナ」のモニカ・ベルッチ
《物語》
18世紀のフランス、時代は旧体制から大きく変わろうとしていた、それは1765年、“獣”がこの土地に初めて姿を現し、殺戮を繰り返した
ルイ15世の統治時代、ジェヴォーダン地方で女の惨殺死体が発見された、その仕業は人間ではなく、獣が身体を引き裂きバラバラにし、頭から食い千切られていた、狼より巨大な獣
1年後にはこの噂は国全土に広がり人間では太刀打ちできないと言われていた、獣の出現はジェヴォーダン地方を深い闇に沈めていった、獣を狩る為にハンターが集められたが彼らの努力は無駄に終わる、獣を追い詰めるたびに姿を消すのだ
そしてルイ15世の命により王室博物学者のグレゴワール・デ・フロンサックを調査に送った、彼は無口な従者、異邦人マニを連れてジェヴォーダン地方に向かう

そこで彼らが見たものは混乱した村人たちだった、話しによると獣は男には近づかず女や子供ばかりを襲う
2人はアブジェ侯爵の城に着いた、熱心に協力を申し出たのは貴族の若者マルキ・トマ・ダプシェ、フロンサックは死体の傷からアゴの大きさから250キロ以上と推測
その夜、マルキは2人を歓迎して宴を催す、そこでフロンサックは地元の貴族の令嬢マリアンヌ・デ・モランジアヌと出会い一目で恋に落ちる

マリアンヌには兄のジャン=フランソワ・ド・モランジアスがいる、ジャンはこの大捕り物を楽しんでるかのよう

さらなる惨劇の知らせが届き、地元の人々は悪魔の仕業だと信じている、大掛かりな捜索が行われるが狼が大量に狩られただけで成果はなかった
その夜、フロンサックはトマと娼館へと赴き、そこで謎めいた女性シルヴィアと出会い、フロンサックは密かに通うことに
数週間が過ぎても獣を捕らえる事は出来なかった、フロンサックは新たな死体から鉄の牙を発見、狼ではないと断定、獣から逃げウサギの穴に身を潜めていた少女が獣を連れた男を見たと話す
一方、妹マリアンヌとフロンサックの関係に嫉妬したジャンの策謀で2人は引き離され、フロンサックはパリに戻ることになってしまう
再び惨劇が起こったが“獣”は死んだと発表された、その後の出来事は歴史の闇に葬り去られた、果たして“ジェヴォーダンの野獣”の本当の正体は?、そこには驚愕の秘密があった
野獣による殺戮はなお続いていることをトマから知らされ再びジェヴォーダンに赴くフロンサック、マリアンヌと再会を果たした彼の前に遂に野獣が姿を現した
逃がしたものの、フロンサックとマニは野獣の正体を突き止める、そこには政治的権力を狙う地方貴族たちにより組織された秘密結社があった
秘密結社との戦いにマニは死に、フロンサックは捕らわれる、しかしシルヴィアに助けられフロンサックは脱出に成功、再び秘密結社との戦いに挑む
《感想》
フランス映画にしてはかなりエンターテイメント作品です、芸術性を高く重んじる国だと思いましたが、うまく調和されてますね、公開されると大ヒットを記録した「クリムゾン・リバー」を超える動員をたたき出しました
そのスピーディーな物語展開のスリルと神秘的な伝説の持つ重みは、観客の心を鷲掴みにし、知的な物語の面白さと肉体的なアクション、最新のSFX技術が満載です
フランスの歴史にある実話を映画化、1764年から1767年にかけて60人から100人の人間を襲った獣が何であったかは、現在も議論されています
この獣は何だったんでしょう?、ネッシーと同じようなもの?、それとも突然変異の大きな狼、しかし世界の文献でも狼が人を襲った記録は無いと言います、不思議です
歴史では獣は忽然と姿を消すのですか、本作ではその後をフィクションで作られてます、獣の正体、それに目的、まさかと思わせる展開です
ヒントはマリアンヌは獣に襲われなかったんです、ただ獣の第一印象は物足りなかった、250キロじゃ微妙な大きさ、500キロくらいでも良かったのでは
それに当時の豪華なセットや風俗も知れて面白かったです、特に娼館なんて何だか淫靡な雰囲気が漂っていて、当時はこんな感じで商売をしていたんだとね

出演者の中では出番は少ないですが、ミステリアスな娼婦シルヴィア役の「マレーナ」のモニカ・ベルッチ、当時は世界一美しい女性と言われてました、たしかに綺麗ですし、それに惜し気もなくヌードを披露してくれます、えらい(笑)

当時の旦那さんのヴァンサン・カッセルはこんなにバンバン脱ぐ奥さんってどう思ってたのでしょう?、夫婦共演してますが、なんか複雑な心境だと思いますよ(爆)

そしてマリアンヌ役のエミリエ・デュケンヌ、さすがにカンヌ映画祭で女優賞を獲ってるだけに、凛とした気の強そうで愛する人には一途な乙女心をカッチリと演じてます
サミュエル・ル・ビアンは異邦人マニとの兄弟の契りを交わしたフロンサック役、マニなインディアンでマーシャルアーツの使い手でフロンサックの用心棒、もちろんフロンサックも使い手でアメリカでマニから習ったのでしょうね
フロンサックはマリアンヌを一目見て恋に落ちるのですが、それでも娼館で出会ったシルヴィアにも惹かれて通うようになるんです、心と体は別なのかでしょうね、それとも当時は娼館はそんな遊び場なのかな?

ジャン役の「アパートメント」のヴァンサン・カッセルは片腕を失った貴族ですが、顔が怖い(笑)、若い時はもっと穏やかな印象やったのに、さすがの俳優ですね

なぜか最近の映画はサスペンスやミステリーもラストはアクションになってしまうのが残念です、まぁ見せ場だから仕方ないのですが
歴史の闇に隠された、凶暴な謎が襲いかかる! それが『ジェヴォーダンの獣』です。
当初はモニカ・ベルッチ目当てで観たのですが、見所満載でした、モニカの役どころも納得、イタリア人やしね。
更に過激な続・裏237号室の『ジェヴォーダンの獣』のレビューはこちらです。

















