私の奴隷になりなさい | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『私の奴隷になりなさい』

 

 

 

 

 

2012年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 亀井亨

 

原作 サタミシュウ

 

脚本 港岳彦

 

撮影 中尾正人

 

音楽 野中”まさ”雄一

 

 

 

出演 壇蜜/真山明大/西条美咲/美知枝/石井明日香/杉本彩/海東健/高松泰治/ウダタカキ/草野イニ/古館寛治/板尾創路

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

僕は奴隷に恋をした

 

29歳で遅咲きのデビューという異色の経歴を持つグラビア・アイドル、壇蜜、演技初挑戦にして惜しげもなくフルヌードでスクリーンデビュー!調教の限りを尽くされる奴隷役に体当たりで挑み、主題歌では可憐な歌声も披露

 

原作はサタミシュウによる同名小説で、累計45万部突破のSM青春小説、ハード極まる描写から映像化は困難と言われてきたが、彗星のごとく現れた壇蜜の存在によって奇跡の映像化

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

僕は自分で言うのも何だがイケメンだと思う、女に不自由したことはないし、狙った女は友人や先輩の彼女でもセックスに持ち込んでしまい、しつこく言い寄ってくる女はあっさりと切ってしまう男

 

 

出版社に転職したその日に、清楚だがどこか妖艶な雰囲気を漂わせる、人妻の先輩社員の香奈に心奪われた

 

 

なんとか彼女をモノにしようとアプローチをするがまったく相手にされずに軽くいなされてしまう、諦めかけたそんなある日、香奈からメールが届いた、「今夜、セックスしましょう」

 

 

思いもよらない誘いを受けて戸惑ってしまったがどうやら本気のようだ、その日の仕事も終わり、タクシーでラブホテルへ、そこで香奈にビデオカメラを渡され、香奈を撮りながらセックス

 

 

女の扱いには自信があったはずなのに緊張のせいか、あっけなく暴発してしまった、香奈を満足させることは出来なかった、なんとか挽回したく、その後も香奈を誘うが相手にされず、その時は自分から言うとかわされてしまう

 

そんなある日、香奈がいきなり自宅にやってきた、玄関で僕の服を脱がして口淫を開始、もちろんビデオで撮影しながらだ、香奈がスカートを上げると下着は着けておらず、後ろから立ったままセックス

 

 

そんな体だけの関係が続いたが残業中に香奈に自宅に誘われた、週末に香奈の自宅に行ってみると留守番を押し付けられ、香奈は大阪に単身赴任している旦那の元へと行ってしまった

 

1人残された僕はDVDの束を見付けてしまった、再生してみるとそこには香奈のとんでもない秘密が収められていた、そこには緊縛されて首輪を着け、先生と呼ばれる男にバイブレーターで責められている香奈の姿が映し出された

 

 

それどころかセーラー服を着て外でスカートを上げて露出、そして淫らな言葉を口にする香奈、しかも僕とのセックスは、この先生と言われる男の命令だったのだ、その命令も先生と香奈の快楽の1つだった

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

監督は「心中エレジー」や「楽園 流されて」の亀井亨、「楽園 流されて」は観ましたがおいらはそんな印象には残らなかったです、それでも官能作品にこだわっているのかと今回思いました

 

原作はサタミシュウの小説ですが、映画製作の噂を聞いて読みましたが官能小説というほどイヤらしくなかった、SMをテーマにしてるわりには明るくポップな感じがしましたよ

 

 

こういう世界が本当にあるのかと思ってしまいます、男が女性を支配したい願望なんかはあると思いますが、女性が男に性的に支配されたいと思うのでしょうか?

 

 

でも昔からこういう官能のお話はあるので実際にいるんでしょうね、本作では香奈が先生と呼ぶ調教師に心の内を読まれて快楽の世界に引き込まれ堕ちて行きます

 

自ら奴隷にしてくださいと懇願します、この時にはもう結婚しているんです、平凡だけど幸せな毎日を先生につまらない女だと罵られて刺激を求めてしまったようです

 

 

知らないのは旦那だけ、一度入り込むと身体が忘れられないのか、行為はエスカレートするばかり、大人の女性がセーラー服を着て露出、しかも下着と思ったら遠隔操作のピンクローター付き!

 

首輪をされて縄できつく縛られ、剃毛に野外露出に肛交といろんなプレイをこなしていきますが、ここで他の男とセックスしろと命令されるんです、これが本作の「僕」です

 

 

まさか自分がセックスした女性が他の男の命令だったなんて知ったらめっちゃショックやわ、香奈も僕とのセックスはなんだか淡々としてるようでなんか味気ない、「僕」を演じるのは真山明大

 

 

香奈は自慰をしてそれをセルフ撮影して先生に自慰を報告するんですね、責められる撮影は恥ずかしくても受け身なのですが、自慰の撮影は自分次第なのでなんだか裸以上のものを見透かされてる感じがしてしまいます

 

 

僕はその先生と香奈との調教にも同行するんです、路線バスでのピンクローターでの露出調教は見付かるんじゃないかとハラハラしますね、そのハラハラもSMのスパイスなのでしょうね

 

 

香奈は先生に惚れたのか、快楽に取り付かれたのか、その両方なのか?、以前に女性の身体は快楽に弱いと読んだことがありますが、本当かな?、SMは麻薬のようなものなのでしょうか?

 

でもその世界は日常に隠れている世界だと思います、誰でも遭遇するかもしれない世界なんです、劇中で先生が「一週間で女を綺麗にしてやる」と豪語し、一週間後には初対面だった女性を縛り胸を露出するまでに調教してしまいます

 

ノーマルだと思っていた自分がその世界に魅せられてエスカレートしていく、その自分にも酔っているのかもね、どんな女性でも新しい性の世界には興味津々なのかも知れませんが入ってしまったら抜けれない快楽の世界なんでしょう

 

 

特に香奈が緊縛され、2本のバイブレーターで責められ、お尻をスパンキングされるシーンはこの作品を象徴しているようなシーンでした

 

この香奈を演じたのが29歳でグラビアデビューしてブレイクした壇蜜、遅いデビューですが成熟した大人の体が素晴らしくエロいです

 

 

立派な大人の女性がセーラー服を着るなんてすごく淫靡な感じがしてゾクゾクします(笑)

 

 

当初は彼女は謎の多い人でしたが、調理師免許や教員免許を持っていて、留学していたので英語も話せるようでなかなかの才女なようです

 

 

女性に嫌われるのを覚悟して芸能界に入ってきたらしく肝が据わってますね、舞台挨拶や宣伝活動でも大胆に爆発してましたよ(笑)

 

 

このまま彼女には女優として歩んで行って欲しいです、バラエティーや情報番組で大人気ですがこんな女優さんはなかなかいないのでね

 

 

芸人の板尾創路がなんか独特の雰囲気があって、そのSMの世界で女を調教し、意のままに操り、性の道具としてしまう調教師に似合ってたかも

 

 

このレビューを読んで女性の方々はどう思われたか心配です(汗)、ちょっと書き過ぎました

 

 

 

 

 

奴隷となった女、先生、そして僕、新しい男女の関係を提示する衝撃作が誕生した それが『私の奴隷になりなさい』です。

 

 

 

 

 

画像はおいらの中では大人しいものを選んで載せました、R18+でも控え目にね、関連のない続編の「ご主人様と呼ばせてください」「おまえ次第」もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『私の奴隷になりなさい』のレビューはこちらです。