『愛のむきだし』
2008年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 園子温
撮影 谷川創平
音楽 原田智英
出演 西島隆弘/満島ひかり/安藤サクラ/尾上寛之/清水優/永岡佑/広澤草/玄覺悠子/中村麻美/渡部真紀子/渡部篤郎/綾野剛/松岡茉優/板尾創路/岩松了/深水元基/吹越満/古屋兎丸/堀部圭亮/宮台真司
《解説》
237分の衝撃
「紀子の食卓」が世界的に高い評価を受けた鬼才・園子温監督が、実話をベースに237分の長尺で描く奇想天外な究極の純愛物語、カリスマロックバンドのゆらゆら帝国が、初めて映画に楽曲を提供する
主演は映画初出演で主演を飾る西島隆弘、幼少時に母親を亡くし理想の女性像を追い求める主人公を演じる、ヒロインを満島ひかりが演じ、彼らに近付く新興宗教団体の女に安藤サクラが扮する
《物語》
小学生の時に母を亡くし、神父の父親テツと2人暮らしのユウ、母から貰ったマリア像を大切にしながら父と2人平和な日々を教会で送っていた
ある日、教会で泣いていた妖艶な女性カオリにテツは神の話、次の日にはカオリは聖書を持って現れた、次の日もその次の日も聖書を持って現れテツに迫る
そして短期間でクリスチャンとなったカオリは早速にも懺悔室でテツに懺悔、そこでカオリはテツに恋をしたと告白、その日に公園で会った2人は積極的なカオリにテツは負けてしまう
教会の外に家を借りて住む事になった、テツはカオリに溺れてから生活は一変した、しかしカオリは若い男を作ってテツの元を去った、カオリがいたのは3か月だけだった
サオリが出て行って1週間、テツは口を利かなくなった、それからの父は毎日神に祈り、憑りつかれたようになり、まるで人が変わったようだった
以前の説教はユーモアがあったが最近は恐ろしい物に変わり、テツはユウに毎日懺悔を強要するようになる、何も罪がないはずはないと
ユウは毎日何か罪を犯してないかと考えながら生きているが、普通の高校生には無理だ、注意深く何か犯している罪はないか?死にたくなった、蟻も殺せないユウ
嘘を付いても父にはバレてしまう、これからは罪を作って生きていく事を誓う、罪作りに頑張る、やがて父は家を出て教会に住むようになる
家で1人になったユウは罪作りエスカレート、不良グループに入り暴走族にケンカの仕方に万引きの仕方を教えてもらい仲間も出来て充実していく
そして仲間に神父の一番の罪はエロだと言われて、ユウは女性の盗撮に手を染める、父は怒りユウに手を上げて変態と罵る、ユウはい嬉しかった、父に殴られて神父が父になった気がした
雨の夜に教会の前で祈っているとコイケアヤのグループが通り掛かり咄嗟に盗撮、それがバレてアヤの仲間に問い詰められるがユウに興味を持ったアヤは神様も許すのだから許すと去って行った
ユウは不良グループと盗撮グループを作りリーダーとなった頃、父の態度が変わった、以前のユーモアのある神父となり、ユウの懺悔を拒否、ユウは何かが変わっていると感じた、そんな時にカオリと街で会った、嫌な予感
そんなある日、罰ゲームでサソリの女装をして街を歩いていると、数人の男を相手にケンカをしている女の子がいた、それはユウの理想の女性ヨーコで、遂にユウの求めるマリアと巡り合えた、ヨーコも一緒に戦ってくれたサソリに恋をした
数日後、カオリと再会したテツはカオリと結婚するとユウに告げる、カオリには連れ子がいてそれがヨーコだった、ヨーコはサソリの正体がユウだと気付かず気嫌いする
その頃、新興宗教団体0教会の地区リーダーのアヤはユウとその家族に近付き、ユウの家族を丸ごと洗脳、ユウはヨーコの心を取り戻すべく0教会に戦いを挑む
《感想》
本作は237分もある長尺な作品なのですが、今回は更に長い最長版を観ました275分で全10話からなる各キャラクターを深く掘っています
編集初期段階でのファーストカットは6時間あったそうです、そこからカットされたシーンを復活させて、全編を脚本通りに再構成した作品です
監督は「紀子の食卓」の園子温でこの監督らしく、エロティシズムとバイオレンスが凝縮されています、この最長版はそれが更に際立っていますね
主人公のユウを演じるのは西島隆弘で父の懺悔を受ける為に真面目な高校生だったのに不良グループに入ってケンカをしては人を傷付けて父に懺悔をして喜ぶのです
不良グループの仲間に神父の1番の罪はエロだと教えられて女性を盗撮するようになるのです、それが中々な高等テクニックなのです、女性の間を縫うように動いて盗撮、女性の後ろを側転して盗撮
そのユウの父親テツを演じるのは渡部篤郎で神父なのです、元は妻がいたのですが亡くなり神父となったのです、カオリという女と出会ってその妖艶な魅力に負け、その後に捨てられて変わってしまうのです
変わってしまった事でユウは父に懺悔をさせられ無理矢理に罪を作って父に怒られて喜ぶのです、もっともっと怒られようと罪を重ねて盗撮に行きつきます、終いには懺悔を拒否されます
カオリを演じるのは渡部真紀子で妖艶な魅力で強烈な圧しによってテツを虜にしてしまいます、でも3か月で出て行って男を転々としてある男の娘がヨーコなのです、男には飽きたけどヨーコとは気が合って一緒に行動を共にするようになった
ヨーコは父親に虐待を受けていて女をコロコロと変えてその度に母親が代わった、ヨーコを演じるのは満島ひかりで、メチャメチャ初々しいです
男どもに囲まれても物怖じせずにスカートを捲り上げての乱闘で男どもを次々と倒していきます、その乱闘に女装したユウも加わって男どもを退かせます
そんなヨーコを見てマリア像だと思ったユウと女装したユウことサソリが好きになったヨーコ、でもテツとカオリが結婚してこの2人は兄妹となります、ヨーコはユウとサソリが同一人物とは気が付かないのです
コイケアヤを演じるのは安藤サクラで新興宗教団体0教会の地区リーダーでテツやカオリに近付き、ユウに盗撮されて問い詰めもそのユウに興味を持ちます、ヨーコの乱闘騒ぎの男たちを用意したのもアヤなのです
アヤはずっと父親から性的虐待を受けていてリストカットをしているのです、そして同級生を刺して少年院に入り、出てきたら父親は心筋梗塞で倒れ、アヤはその男根を素手で折り、カッターで切り落としたんです
その後に0教会の教祖に見付けられて頭角を現し、地区リーダーとなるのです、色んな顔を持つのですがアヤはユウの家族をずっと盗聴やらで調べ上げて洗脳するのです
とにかく血と暴力とエロスが強烈に展開していきます、さすがにR15指定となりました、おいらは何気に好きな作品ですね、そしてヨーコの親戚の娘・百合に松岡茉優
実話をベースに描く、無敵の純愛エンタテインメント それが『愛のむきだし』です。
最近は監督の悪い報道がされていますが、それでこの作品が出来上がったと思うと残念です。
更に過激な続・裏237号室の『愛のむきだし』のレビューはこちらです。



























