『ザ・ディープ』
1977年 アメリカ・イギリス
《スタッフ&キャスト》
監督 ピーター・イェーツ
原作・脚本 ピーター・ベンチリー
脚本 トレイシー・キーナン・ウィン
撮影 クリストファー・チャリス
音楽 ジョン・バリー
出演 ロバート・ショウ/ジャクリーン・ビセット/ニック・ノルティ/ルイス・ゴセット・ジュニア/イーラン・ウォラック/ロバート・テシア/ディック・アンソニー・ウィリアムズ
《解説》
「ジョーズ」をはるかにしのぐ海洋サスペンス大作
バミューダ海域を舞台に、若い新婚カップルが、偶然発見した沈没船に残された大量の麻薬をめぐる争奪戦の渦中に巻き込まれる海洋サスペンス
見どころは、全体の半分以上を占める水中撮影、海底の美しい映像はもちろん、Tシャツ姿で潜るジャクリーン・ビセットのセクシーな肢体も楽しめる
《物語》
バミューダ諸島にハネムーンにやってきたデビッドとゲイルはスキューバダイビングを楽しみ美しい海と魚に魅了されていた
2人は海底で偶然2隻の沈没船を発見し、デビッドはスペイン銀貨と思われるコインを、ゲイルは黄色い液体の入ったガラスのアンプルを手にした
ゲイルは図書館で調べてみるとコインは1714年のもので沈んだ財宝船はフィリップス王のものだった、金貨で3000万はあるはずだと推定される
その夜、食事中に宝石商のボンデュランと名乗る男が現れ彼は道楽で珍しいガラス製品を集めていると言い、アンプルを買いたいと申し出てくるが2人はそんなものは知らないと言うとボンデュランは引き下がった
2人は地元の海洋のプロのローマー・トリースを訪ねたがそれはコインではなくメダルでフィリップス王のものではないと言われるがアンプルを見せると態度を変えて説明をするがこっそりとアンプルを隠して2人を追い出した
その帰り道2人は突然、謎の男たちに拉致され、目隠しをされて廃屋に連れ込まれた2人の前にボンデュランが現れ、彼の正体はマフィアのボス・クローシュでアンプルを渡すように迫るが既にトリースの手にあり、クローシュは明日には島を出ろと脅した上で解放される
2人は再びトリースを訪ねて説い詰めるとそのアンプルは第二次世界大戦中に難破したゴライアス号の積み荷でアンプルの中身はモルヒネだとわかった
クローシュが狙っているのは9万本と言われるモルヒネで、トリースはそのモルヒネをクローシュに渡さぬ為に同じくゴライアス号に積まれている火薬で爆破しようとしていた
政府にアンプルを渡しても、トリースが爆破しても財宝探しは諦めなくてはならない、デビッドはトリースに同行して再び潜り、大量のモルヒネのアンプルを発見してしまう、やがて同じ場所に沈む2隻の沈没船の謎が明らかになる
《感想》
原作者のピーター・ベンチリーは「ジョーズ」の原作者で話題と新鮮さに乗って作られた感じでもありますね、ロバート・ショウも「ジョーズ」からの引き続きですもんね
内容は沈没船のお宝を狙う主人公とそれとは別の物を狙う悪党との争奪戦です、わかりやすい内容ですが実際の海には沈没船ってどれぐらいあるのか、それでお宝は沈んでいるのか知りたいね
でももし見付かってもそれを引き上げるのは大変そうで、まさに一攫千金なんでしょうね、海では世界中に沈没船があっても不思議じゃないもんね、日本でも徳川埋蔵金なるものもどこかに埋まってるようですし
でも沈没船って潮の流れで移動してしまうのではないかな?昔の船だったらかなり朽ちていてボロボロになって海の砂の中に沈んでいたりはしないのかな?
でもおいらが本作が心に残ってる理由はもちろんジャクリーン・ビセットです、オープニングからTシャツ1枚でのスキューバダイビングでその透け具合がもうエロい!
過去作品の「シークレット」でヌードになっているのを知ったのはずいぶん後でもう大人でしたもん、小学生だとこんな透けTシャツ1枚でもドキドキですよ
でも本編の海中でのサメやウツボに襲われるシーンはドキドキです、それにジャクリーン・ビセットが悪党どもにアンプルを探す為に体を弄られてしかも自分から脱ぐんです、こんなサービスシーンは忘れてましたよ
ピーター・ベンチリーの原作の映画化で注目を集めましたがごくごくありきたりな海洋サスペンスで、監督のピーター・イェーツの手堅い演出と水中セットと水中撮影はかなりの迫力です
子供の頃に衝撃を受けた作品は大人になっても忘れられませんね、テレビで初めて観たのですが家族で観ていると気まずい瞬間でもありました、昔はテレビでも普通にヌードが放送されてましたからね
今ならCGで魚を泳がせられますが当時は魚を集めるのに苦労したのかな?ジャクリーン・ビセットが海中で腕を引っ張られるシーンが後から何か関係するのかと思ったら何もなかった
4分に1度のサスペンス、そして恐怖… それが『ザ・ディープ』です。
何てことない作品ですが、その後に似た海洋サスペンスの作品はかなり作られてますのでスタンダード作品ですね。
更に過激な続・裏237号室の『ザ・ディープ』のレビューはこちらです。