ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』

 

 

 

 

 

2021年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ザック・スナイダー

 

脚本 クリス・テリオ

 

撮影 ファビアン・ワグナー

 

音楽 トム・ホーケンバーグ

 

 

 

出演 ベン・アフレック/ヘンリー・カヴィル/ガル・ガドット/エズラ・ミラー/ジェイソン・モモア/レイ・フィッシャー/エイミー・アダムス/ジェレミー・アイアンズ/ダイアン・レイン/コニー・ニールセン/リサ・ローベン・コングスリ/J・K・シモンズ/キアラン・ハインズ/アンバー・ハード/ジョー・モートン/ハリー・レノックス/チェン・カイ/ピーター・ギネス/レイ・ポーター/カレン・ブライソン/ビリー・クラダップ/ジェシー・アイゼンバーグ/ジョー・マンガエロ/ロビン・ライト/デヴィッド・シューレス/ジャレッド・レト/ウィレム・デフォー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

規格外のスケールでついに解禁!その全てが、想像を超える

 

DCコミックスのスーパーヒーローが集結したアクション大作「ジャスティス・リーグ」、2017年に公開された同作の製作を途中で降板したザック・スナイダー監督が当初思い描いていた構想を実現させるため、追加撮影も行って完成させた新バージョン

 

2017年に公開された劇場公開版には使われなかった大量の蔵出し映像や新規撮影の映像も加え、再編集を施し、約4時間にわたる大ボリュームで描かれる

 

2017年公開版には出番のなかったジャレッド・レト演じるジョーカーや、同じく初登場となるマーシャル・マンハンターなど、新たなキャラクターも多数参戦、ヒーローたちのサイドストーリーも多く盛り込まれる

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

自らを犠牲にしてドゥームズデイを倒したスーパーマン、その声は海底王国アトランティス、アマゾン族のセミッシラ、STARラボの3ヶ所にある、強大な力を秘めた3つのマザーボックスを動かしてしまった

 

 

バットマンことブルース・ウェインは極寒の港町を訪ね、アーサー・カリーの名で人々に魚を届けるアトランティスの王アクアマンに接触して仲間になるよう求めるがアクアマンは拒否

 

 

とある大都市の銀行が武装集団に襲撃され、銀行員や客、社会見学に来ていた子供たちを人質に立て籠もるが、乗り込んだワンダーウーマンが瞬く間に全員を倒し、目的は金ではなく街を破壊するテロリストでありワンダーウーマンは爆弾を上空に投げて回避し、街の危機を救った

 

 

その頃セミッシラではヒッポリタ女王がマザーボックスを警戒、その時上空からエイリアン、ステッペンウルフがパラデーモンたちを引き連れて飛来、アマゾン族は戦うも崩壊した神殿からステッペンウルフはマザーボックスを奪いセミッシラを後にした

 

 

地球外生命体のテクノロジーを研究しているSTARラボがパラデーモンに襲われ職員ら8人が連れ去られた、科学者サイラス・ストーンの元に国防省の人間が訪れ、マザーボックスを無事かと聞くが、マザーボックスはサイラスの息子サイボーグことビクター・ストーンが預かっている

 

古美術の修復士をしているダイアナ・プリンスことワンダーウーマンはアマゾン族の火矢をテレビで知り真相を探り、古代のアマゾン族の戦いと3個のマザーボックスと闇の支配者を知った

 

 

アクアマンは嵐で遭難していた漁船から船長を助けた後、アトランティス神殿へと向かう、参謀のヌイディス・パルコがマザーボックスを危機に曝されていると伝え、伝説の槍トライデントを授けた

 

ステッペンウルフの主である闇の支配者ダークサイドの使者デザードが現れた、ダークサイドに背いた事でステッペンウルフは地位を回復させる為、残りのマザーボックスの回収を急がされた

 

ブルースの元を訪れたダイアナは敵は別世界から来た、太古にも地球を侵略しようとしていた事を語り、マザーボックスで地球を暗黒の世界に変えようとした

 

 

人類とアトランティス人とアマゾン族が手を組み、ゼウスとアレス、宇宙からグリーンランタンの助けを得て敵を撤退させ、3個のマザーボックスを回収して3ヶ所に封印された、再び地球が狙われ、仲間を集める事をブルースに告げた

 

 

ブルースはバリー・アレンことフラッシュに会い、ブルースは自分がバットマンだと明かして協力を求めるとあっさりと引き受けた、ダイアナはビクターに協力を求めるも一旦は断られるが、サイラスが誘拐された事で協力

 

 

アトランティスで保管するマザーボックスにステッペンウルフが現れ、守護するメラが倒される直前にアクアマンが救うもマザーボックスは奪われてしまいブルースに協力をする事に

 

 

そしてビクターの持つマザーボックスで物質を復元させる力があり、それによりスーパーマンを蘇がえらせる事が出来ると考えて決断する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

衝撃的でした、劇場公開版の「ジャスティス・リーグ」とはまったく違う別物の作品でした、同じシーンでも細かくカットが違ったりしてザック・スナイダーのこだわりが感じられましたね

 

 

それにオープニングはスーパーマンが死んで数か月後ではなく、スーパーマンが死ぬシーンから始まるのです、その断末魔の声は世界中に響き渡ります

 

それに一番の驚きは復活したスーパーマンのコスチュームです、なんと黒いスーパーマンとなっているんです、誰もが知っている青と赤のコスチュームではないんです

 

 

それに敵であるステッペンウルフのビジュアルも違っていて何だか豪華な装飾です、しかもステッペンウルフがボスではなくてその上にまだ2人いてステッペンウルフは手下なんです

 

 

バットマンがパラデーモンを捕らえて自爆するシーンは丸ごとカットされてパラデーモンを教えられるのは少し後でワンダーウーマンからなんです、細かくシーンが違っています

 

 

ワンダーウーマンが銀行強盗を装ったテロリストを倒すシーンでも細かく違っていてより丁寧な描写となっています、テロリストのリーダーが自動小銃に弾丸を込めたり細かく違います

 

監督を務めていたザック・スナイダーは娘の死を受けて辞任、その後にノンクレジットで「アベンジャーズ」シリーズのジョス・ウェドンが引き継いで完成となりました、ダークな雰囲気よりコミカルな感じがしましたね

 

その後にザック・スナイダーが辞任する前の作品の詳細が明らかになると、多くのファンが興味を示してスナイダーカット版を公開して欲しいと嘆願

 

 

「ブレードランナー」「スター・ウォーズ」なども完全版やディレクターズカット版が何度も出ていますが本作はそれらと比べてもかなり大規模な変更が加えられています

 

約2時間の作品が4時間超えの作品となりました、ザック・スナイダーは、やりたいことは全部ぶち込んだと言っています、カットされていたシーンの復活の嬉しいけど追加撮影も嬉しいです

 

 

フラッシュことバリー・アレンがバイトの面接で気になった女性が事故に遭うのですが、それを超高速で助けるのです、ゆっくりと動く日常を見てフラッシュは女性をそっと助けます

 

 

サイボーグことビクター・ストーンはゴッサムシティ大学の有望なフットボール選手ですが科学者の父親との確執や、母親と乗っている車で事故に遭い、それに父親の手によってサイボーグとなるのです

 

 

この新しいキャラクターの人物像が詳しく説明されてフラッシュの刑務所に冤罪で投獄されている父親との関係や、サイボーグの悲しい宿命なんかも知れて思い入れが出来ます

 

 

復活したスーパーマンはジャスティス・リーグを敵と判断して大乱闘となるのですが、ロイス・レインと母親マーサ・ケントによって正気に戻るのです、バットマンの事は覚えていて何か怒ってるんです

 

 

クライマックスのジャスティス・リーグとステッペンウルフの戦いでスーパーマン登場シーンも変わっていて、やはりスーパーマンは圧倒的に強いのです、ステッペンウルフを馬乗りでボコボコです

 

 

それで地球の危機は救えるのですが、ステッペンウルフの主のダークサイドが大艦隊で地球を征服しようと攻めて来る様子なのです、ただこのラストだと劇場公開版「ジャスティス・リーグ」と辻褄が合うのかな?

 

 

世界の危機を回避した後に各キャラクターのその後が描かれるのですが、マーサ・ケントが一度は手放した家をブルースが銀行を買って家を買い戻したシーンが何だか好きです

 

それと衝撃的なラストかと思われたシーンでジョーカーが登場してバットマンと敵同士なのですが休戦して共闘するのです、そこにはデスストロークもいて、そしてダークサイドに堕ちたスーパーマンが敵として現れます

 

 

目覚めたブルースの前にマーシャル・マンハンターが登場して、バットマンのおかげで地球の守護者が団結した事に感嘆、そして反生命方程式が地球にある事が全宇宙に知られてしまって危機が訪れるだろうとの予感でエンドロールです

 

 

4時間の大作で続けて劇場公開版も観てその違いを比べて観ました、よくワーナーが3000万~4000万ドルを追加して作ってくれたもんです、なかなかこんな事はないのですが観れる予定ではなかったカットが観れるのが嬉しかったです

 

 

 

 

 

 

初めて語られる、ヒーローたちのサイドストーリー、そして、ダークサイドの恐るべき狙いとは⁉ それが『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』です。

 

 

 

 

 

4時間超えの作品は数本観てますがその中でもダークな雰囲気が戻って面白かったです。