『イップ・マン 序章』
2008年 香港・中国
《スタッフ&キャスト》
監督 ウィルソン・イップ
脚本 エドモンド・ウォン
撮影 オー・シンプイ
音楽 川井憲次
出演 ドニー・イェン/サイモン・ヤム/池内博之/リン・ホン/ラム・カートン/ルイス・ファン/チェン・チーフイ/渋谷天馬/デニス・トー/トニー・リャン
《解説》
その心と技は、ブルース・リーに受け継がれた
伝説の映画スター、ブルース・リーにとっての唯一の師匠として知られる中国武術“詠春拳”の達人、イップ・マン(葉門)の壮絶人生を、ドニー・イェン主演で映画化した本格カンフー・ムービー
彼の若き日を、「SPL/狼よ静かに死ね」の名コンビ、ウィルソン・イップ監督&主演ドニー・イェンで映画化してアジアでヒット、第28回香港電影金像奨で11部門にノミネートされ、2部門を受賞、日本からも出演に池内博之、音楽に川井憲次が参加
《物語》
1935年、広東省佛山は南派武術の発祥地、修道場の武館が立ち並ぶ武術の里である、ここにまた新たな道場を開く者がいた、泰山武術館の主のリュウだ
リュウは佛山最強と言われる詠春拳のイップ・マンと闘い名を高めようとするが一蹴されてしまう、リュウはイップ・マンに決して口外しない事を念押ししてイップ・マン邸を後にした
後日、茶館に出掛けたイップ・マンは店主がリュウとの試合の話しをするのに驚いた、ラムの弟のユンがたまたまイップ・マン邸の壁を登り、一部始終を見ており大袈裟に話した事が噂になってしまったのだ
怒ったリュウが茶館に乗り込んでユンを問い詰めるがそこで再びイップ・マンと遭遇、ラムが間に入ってユンの作り話と主張して騒ぎは収まった
平和な佛山だったがある日、北部からカムと名乗る拳法家がやって来る、カムは道場破りを次々として佛山に敵はいないと豪語するが、イップ・マンの存在を知らされて乗り込んで来た
自宅が道場扱いされる事を快く思っていない妻のウィンシンの手前、対戦を拒むイップ・マンだったが挑発をするカムに痺れを切らしたウィンシンは闘いを許可、ようやく対戦するがカムは敵ではなかった
1937年7月7日、日中戦争が勃発、翌年に佛山は日本軍に占領され、イップ・マン邸は日本軍に没収されて一家は極貧生活を強いられる事になり、イップ・マンも仕事をする事になった
そこに日本兵が現れて空手を使う兵士との組手相手を探していると言う、その試合に勝てば米が一袋貰えると聞いて志願者が道場に行くとリュウが試合に勝利して米袋を手に引き上げるところだった
ラムが志願するが空手の達人の三浦将校が相手となるが圧倒的な強さの三浦にラムは絶命する、翌日にラムの姿が見えない事に疑問を抱き、空手の組手に志願する
そこではリュウが3人と組手をして敗北し、射殺されてしまう、イップ・マンはここでラムも殺された事を察して、10人を相手に組手を申し出て全員を倒してしまう
そこで三浦将軍は日本兵たちに武術を教えるように言うがイップ・マンはそれを拒否、その後にイップ・マンは中国人を狙うカムとその仲間を倒し、遂には三浦将校と生死を賭けた対決をする
《感想》
とにかくイップ・マンが強烈に強いんです、詠春拳とイップ・マンの名前はブルース・リーが好きなおいらは当然教科書のように習っていて、ブルース・リーのスタイルとは真逆のカンフーだとね
詠春拳は南派少林拳を学んだ女性拳法家の厳詠春が改良した手技中心の超接近戦のカンフーなんです、ブルース・リーって華麗な足技のイメージなのですが、それは映画用に派手な技を多用していたようです
イップ・マンを演じるのは「HERO」のドニー・イェン、この役を演じる為に少しでも似せようと10キロの減量をし、詠春拳の稽古を重ねクランクインまでの9か月間その習得に励んだそうです
監督のウィルソン・イップはアクション監督をドニー・イェンに任せずにサモ・ハン・キンポーに依頼、それによってドニー・イェンに役作りに専念させる事が出来たそうです
日本軍将校の三浦を演じるのは池内博之で、本格的なアクションを撮影の1か月前からサモ・ハン・キンポーの元で特訓をし、ただの悪役ではなく武道家らしい三浦を演じたいと監督と話し合い尊重された
最初の佛山でのリュウとの闘いでもイップ・マンは圧倒して本気では当てないくらいで勝負はついてしまいます、でもイップ・マンの妻のウィンシンは自宅が道場扱いされる事を嫌がっているんです
ウィンシンを演じるのがリン・ホンでドニー・イェンより背の高い179センチの香港を拠点に活躍するモデルです、本作がデビュー作となり、その美貌で女優としてのオファーが増えました
佛山の道場破りをするカムをイップ・マンは自宅で一蹴、ウィンシンは最初は試合を反対するのですがカムがあまりにイップ・マンを侮辱するので試合を許可、佛山の道場破りをしていたカムさえも子ども扱いなんです、カムを演じるのはルイス・ファン
しかし日本軍が中国に侵攻して日中戦争となりましたが、日本人だけが悪という描き方だけではなく、カムのように中国人から物を奪う悪党まで描いています、全ては戦争が悪だって事ですね
日本人との通訳で現れる元警官のリーを演じるのがラム・カートンで、自分の保身と生活の為に日本軍側に付いてるんです、イップ・マンに恥ずかしくないのかと、その後は追われるイップ・マンを自宅に匿ったりとイップ・マンとその家族を助けます
三浦将校は武道家でもあるので佛山で中国武術を日本の空手と試合をさせるんです、しかし負けた中国人が死んだりと非道に描かれます、それを聞いたイップ・マンが道場に現れて三浦と対峙
イップ・マンは10人を相手に試合をすると豪語して、実際に10人全員を倒してしまいます、この時のイップ・マンの使う詠春拳の怖いほどの迫力は凄いです、圧倒的な強さで叩きのめすのです
詠春拳を目の当たりにした三浦はイップ・マンに興味を持ってイップ・マンの捜索をして捕らえ、詠春拳を日本兵に教えろと迫るのですがイップ・マンは日本人には教えないとね、これは本当にイップ・マンは日本人には詠春拳は教えなかったそうです
そこでイップ・マンは三浦に闘えと挑発、空手の達人でもある三浦は正々堂々と闘って敗れるのです、この三浦はちょっとカッコイイのですが、おいらとしては徹底的に悪い男でも面白かったかもと考えてしまいます
激動の時代にも誇りを失わなかった武術の達人イップ・マンの生涯を描く それが『イップ・マン 序章』です。
イップ・マンは実在の人物ですが内容はフィクションの部分ももちろん多いです、「イップ・マン 葉門」に続きます。






















