ホテルローヤル | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ホテルローヤル』

 

 

 

 

 

2020年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 武正晴

 

原作 桜木紫乃

 

脚本 清水友佳子

 

撮影 西村博光

 

 

 

出演 波瑠/松山ケンイチ/余貴美子/原扶貴子/伊藤沙莉/岡山天音/正名僕蔵/内田慈/冨手麻妙/丞威/稲葉友/斎藤歩/友近/夏川結衣/安田顕

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

北国の湿原を望むラブホテル、一人娘・雅代とホテルだけが知っている、それぞれの人間模様

 

累計発行部数100万部を超える桜木紫乃の直木賞受賞作を、「百円の恋」や「全裸監督」の武正晴がメガホンを取り映像化、脚本にNHK連続テレビ小説「エール」の清水友佳子

 

主人公であるホテル経営者の一人娘の雅代には波留を迎え、ホテルを訪れる人々の切ない人間模様や、誰しも訪れる人生の一瞬の煌めきを描く

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

北海道の釧路湿原を望むラブホテルのホテルローヤル、今は廃墟となったラブホテルに若い男女がやって来た、貴史は売れないカメラマンで美雪は売れないグラビアアイドル

 

明るい部屋に美雪を入れると撮影を開始、廃墟でヌードを撮影するというプランだが美雪はやる気がない、貴史はやっと目標を見付けた、もう挫折したくないと美雪を説得

 

 

貴史の熱意に打たれた美雪もポーズを取って撮影に協力、何枚も写真を撮って興奮した貴史はそのまま美雪を抱き寄せてセックス、壁紙が剥がれてしまう

 

破れた壁紙を補修しているホテルローヤルの従業員、創業して20年が経過するがまだまだ人気のラブホテルだ、休憩3800円、宿泊5800円で12部屋はそこそこカップルが入っている

 

 

田中雅代は札幌の大学受験に失敗し、家業を手伝う事になった、ホテルローヤルは雅代の両親の大吉とるり子が経営し、他に創業時から手伝っているパートのおばさんたち

 

 

雅代が控え室に戻るとるり子が出入り業者の宮川聡史にアダルトグッズの説明を受けている最中、部屋に戻った雅代は窓から見える景色を描く、そこに宮川がやって来て年頃の女性の前で配慮が足りなかったと謝罪

 

 

パートのおばちゃん2人は窓から外を見ているとるり子が酒屋の坂上朝人とデキてるのを知っていて2人が倉庫に消えるのを見ていた、火遊びかと思ったらもう1年以上も続いている

 

ホテルローヤルには非日常を求めて様々な人が訪れる、そんな中、ある事件が起こりホテルローヤルはマスコミの標的となってしまう

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

昔はどこの町にもラブホテルってあったと思います、おいらの地元にもラブホテルがあってそのラブホテルで殺人事件があってその後にラブホテルは閉められて今は建物も変わって普通の会社になってます

 

主人公の雅代を演じるのは波瑠で、大学受験に失敗して就職も出来ずに仕方なく家業のホテルローヤルで働く事になります、雅代は子供の頃からラブホテルの子と言われてきたので家業が嫌いなんです

 

 

なのでこれは予定外なのです、でも客が使った部屋の清掃をパートのおばさんとするのですが、そこはセックスをする為に借りる部屋なのでやっぱ臭いのです(笑)

 

パートのミコを演じるのが余貴美子で、和歌子を演じるのが原扶貴子、ミコは息子が東京で仕事をしていてたまに仕送りもしてくれると自慢の息子だったのですが、ある日テレビで息子がヤクザになっていて逮捕されたと報道されます

 

 

父親の大吉を演じるのは安田顕で、若い頃に妻がいたのですがるり子を妊娠させてしまって結婚、最初の妻を捨ててるり子と結婚したんです、順風満帆なホテルローヤルだったのですが事件が起こって倒れてしまいます

 

 

母親のるり子を演じるのは夏川結衣で、大恋愛で大吉と結ばれたのですが今は酒屋の若い男と不倫を楽しんでいるのですが、ある日に大吉も雅代も捨てて若い男と出て行ってしまいます、因果応報なのか

 

 

このホテルローヤルには色んな客がやって来ます、本間真一と恵の夫婦は何か良かったです、演じるのは正名僕蔵と内田慈で礼服を着た2人が久しぶりに一緒にお風呂に入ったりセックスをするんです

 

 

普段は子供の世話や生活でお洒落の1つも出来ない恵はまたパートで5000円貯まったら一緒にここに来ようと真一に言うんです、中年夫婦なのですが何か良いシーンでしたわ

 

 

大雨で雨宿りにやって来た教師と生徒、教師の野島を演じるのは「青くて痛くて脆い」の岡山天音、女子高生のまりあを演じるのは伊藤沙莉、まりあの母親も父親も別の男や女を作ってまりあを置いて出て行ったんです、野島の妻も現在不倫中、不幸な2人がこのホテルローヤルにいるんです

 

 

オープニングで廃墟となったホテルローヤルでグラビア撮影をしている貴史を演じるのは丞威で、美雪を演じるのは「転がるビー玉」の冨手麻妙、彼女は大胆に脱いでいますね

 

 

アダルトグッズの出入り業者の宮川を演じるのは松山ケンイチ、宮川に雅代はほのかに恋心を抱いているんです、最後の日に雅代は宮川に抱いてもらおうと脱ぐのですが、波瑠はもっと脱ぎなさいよ、キャミソールかスリップは違うよ

 

 

 

 

 

 

孤独抱える人々は「非日常」を求め、扉を開く それが『ホテルローヤル』です。

 

 

 

 

 

ラブホテルをテーマにした作品て色々とありますが、本作も評判よりおいらは好きですね。