『パトリック』
1978年 オーストラリア
《スタッフ&キャスト》
監督 リチャード・フランクリン
脚本 エベレット・デ・ロッシュ
撮影 ドン・マカルパイン
音楽 ブライアン・メイ/ゴブリン
出演 スーザン・ペンハリゴン/ロバート・ヘルプマン/ジュリア・ブレイク/ロッド・マリナー/ブルース・バリー/ジュリア・ブレイク/ロバート・トンプソン/ヘレン・ヘミングウェイ
《解説》
自由を失った青年に与えられたサイコキネシス
母親を殺害したショックで植物人間になったマザコンの主人公は、その後失った五感の代わりに超能力を身に付けた、だが、その力はやがて悲劇を引き起こす
アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリに輝く、リチャード・フランクリン作品、オーストラリア版オリジナルの音楽はブライアン・メイだが、イタリア版ではゴブリンの楽曲を使用
《物語》
家に男を連れ込んで淫らな行為に耽る母親とその愛人を風呂場で感電死をさせたパトリックは実の母親を殺したショックから昏睡状態に陥った
新任看護師のキャシーが赴任し病院で働き始めた、婦長には面接である種の人が寄ってくる、同性愛者、色情狂、浣腸マニア、獣姦愛好家、屍姦愛好家、幼児愛好家、窃視症、露出狂、覗き魔
この手の病気は気まぐれで予防策はなく病院職員に癌のように広がる、先週も雑用係に雇ったが、洗濯室に忍び込み、排泄物を体に塗っていた
ロジェ先生に意識不明の患者の経験を聞かれたキャシーは脳のモニタリングで脳波の分析経験があった事で雇われたのだ、婦長はロジェ先生の個人病院なので決定権は彼にあるが、ここのボスは私だと高圧的な態度
キャシーはその日から勤務となり、3年間昏睡状態が続くパトリックの静脈注射と治療と監視と介護、パトリックの顔を覗き込んだキャシーはツバを吐かれた、看護師のジャカードには神経反射と言われるが原因不明
次の日にロジェ先生はパトリックを診断してキャシーに色々と説明し、心理学には興味はなく事件は関係ない、ロジェ先生の関心は今のパトリックにある、婦長はパトリックの病室には入りたがらない
あらゆる心臓検査を行い24時間脳波計で監視もしてみた、1120時間監視しても何もなかった、ロジェ先生パトリックは研究に必要な貴重な人材だと、生死の領域の研究だ、そのロジェ先生の態度に何も分かっていないとパトリックに優しい言葉をかけるキャシー
キャシーは献身的な介護をしているうちにふとした事から意思疎通が出来るようになる、やがてキャシーに好意を抱き始めたパトリック、キャシーはプレイボーイのブライアン先生に意見を聞くと、パトリックは五感を失い第六感を3年間で発達させたと仮説
病院内で不可解な事件が相次いで発生し、パトリックの想いは強くなる
《感想》
昏睡状態のパトリックが超能力を使うのですが、このパトリックが凄く不気味なんです、何も言わずに眼だけを見開いているパトリックの眼力が強烈です、まさに何かパワーを放ちそうです
監督のリチャード・フランクリンはヒッチコックのファンで色んなシーンでその引用が見られます、ヒッチコック作品が好きな人はこれはあの作品っぽいなとかね
母親とその愛人を殺したパトリックが昏睡状態になるのですが、何故そうなったのかがよく分からないのですが、それで五感を失ってしまうんです、それによって第六感を身に付けるんです
パトリックは献身的に介護をしてくれるキャシーに恋心を憶えてキャシーから男を引き離したい嫉妬心から超能力を使うんです、この超能力がかなり強くて何でも動かしてしまうほど
このパトリックを演じるのがロバート・トンプソンでセリフもなくてずっと寝たきりで動く事もなく目を開けているなんてなかなかの好演です、ラストはビックリなパトリックでしたけどね
キャシーを演じるのはスーザン・ペンハリゴンで、パトリックを一生懸命に介護する献身的な看護師を演じていますが、このキャシーによってパトリックの憎悪を呼び起こしてしまったんです
キャシーが病院に面接に来た時に婦長が面接するのですがまあ高圧的なんです、それに病院に勤める人は変態ばかりだとでも言いたいようです、それにしてもあんなに性癖の説明をするとはね
それにロジェ先生はパトリックの犯罪心理学には興味はなくて、研究対象で生死の領域の研究なんです、目を見開いたままで動かず話もしないパトリックをずっと監視しているんです
もし昏睡状態のようになっていて体が動かなくても実は全て見えていて聞こえていて感じていたらと思うと怖いですね、それを介護するキャシーに恋心なんてね
仕事で介護していてもこんな超能力者に愛されてもね、キャシーは夫と別居中なのですが夫はストーカー化してるんです、それを知ったパトリックは嫉妬が全開なんです
パトリックは女性は聖なるものと信じていて、それは母親に壊されてしまうんですね、ある意味、性的異常者なのかもしれませんね、女性を神格化してが故におかしくなってしまったのかも
狂気の果て、その異能が惨劇を巻き起こす… それが『パトリック』です。
本作は怖いという感じではないのですが、病院の仕事は綺麗事ではないなと、2014年にはリメイクもされています。











