『ヴァージン・スーサイズ』
1999年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ソフィア・コッポラ
原作 ジェフリー・ユージェニデス
撮影 エドワード・ラックマン
音楽 AIR
出演 キルスティン・ダンスト/キャスリーン・ターナ/ジェームズ・ウッズ/ジョシュ・ハートネット/ハンナ・ホール/A・J・クック/チェルシー・スウェイン/レスリー・ヘイマン/ジョナサン・タッカー/ロバート・シュワルツマン/ヘイデン・クリステンセン/スコット・グレン/ダニー・デビード/マイケル・パレ
《解説》
ヘビトンボの季節に逝ってしまった5人姉妹、僕たちは残された思い出の破片をかき集める
ソフィア・コッポラの監督デビュー作となる青春ドラマ、自殺を遂げた5人姉妹の姿を、美しく繊細な映像で綴る、女性監督らしい美しい映像が見どころ
センスの良い音楽と見事にマッチし、独特のガーリーな世界観を作り出している、また、キルスティン・ダンストら思春期の危うさを表現した女優陣の演技も魅力のひとつ、多くを語らない演技によって、物語がより神慮かつミステリアスになっています
《物語》
1970年代・ミシガン州、リスボン家の未娘のセシリアが浴室で手首を切り自殺を図り病院に搬送される、小さな町はその話しが広がり話題となっている
セシリアは13歳、ラックスは14歳、ボニーは15歳、メアリーは16歳、テレーズは17歳、数学教師のリスボン夫妻によくあんな美しい姉妹がと言われている
セシリアの精神状態を医者に教育が厳しすぎ、学校以外でのコミュニケーションが必要だと言われて近所のピーターを食事に招待、両親と5人姉妹の中にピーターはバツが悪そうだった
それからリスボン家は変わり始め、ほとんど毎日セシリアの見張り以外の時も庭で日光浴をするようになった
セシリアは家に戻って2週間後に両親はホームパーティを計画、そこには近所の男の子たちも呼ばれるも何を話さばいいか落ち着かない様子、姉妹たちは明るく振る舞い打ち解けてきた頃にセシリアだけが部屋に戻った、数分後に自殺をしたセシリアが発見された
始業式に4人はそろって現れた、何事もなかったように、しかし生徒や教師は何かと気を使ってしまう、トリップ・フォンテインは学校で一番モテる男、女の子は誰もが夢中、しかしラックス以外は
トリップはラックスの事が気になり、彼女の家にまで訪れ彼女の両親を説得して、トリップのフットボールのチームメンバー4人とのグループという事でダンスへの参加を認めてもらう
当日にドレスに身を包んだ姉妹たちがトリップたちの前に現れるとその美しさに思わず見惚れてしまう、パーティでは学校一のモテ男のトリップとラックスがダンスを踊り、女子生徒の視線を集めた
パーティは終わり、姉妹たちは門限までに送り届けられるがラックスだけはトリップとフットボール場で一線超えて一夜を過ごしてしまい、これによって大事件が起こる
《感想》
フランシス・フォード・コッポラの娘のソフィア・コッポラの初監督作品です、彼女はコッポラ監督作品の「アウトサイダー」で幼い彼女が端役で出演しています
厳格で厳しい家庭に育てられている5姉妹によるキラキラした青春作品なのかと思って観ていました、でもオープニングで末娘のセシリアの自殺騒ぎが起こるんです
セシリアを演じるのがハンナ・ホールで医師に「まだ人生の辛さも知らないのに」と説教されるのですがセシリアは「先生は13歳の女の子じゃないから分からない」と答えるんです
このセリフが全てだと思いました、思春期の女子って子供から女の子になって女性へとなっていく大切な期間だと思いますが、その時に色んな事を経験して大人になっていきます、男とは違いますもんね
15歳のボニーを演じるのがチェルシー・スウェイン、16歳のメアリーを演じるのがA・J・クック、17歳のテレサを演じるのがレスリー・ヘイマンでそんなに目立つシーンは少ないですが、美人姉妹をきっちりと演じ切ってます
そして14歳のラックスを演じるのがキルスティン・ダンスト、彼女の演じるラックスは奔放な性格で家の前で水着で日光浴をして男たちに魅せ付けるんです
おいら的にはキルスティン・ダンストは美人ってわけではないけど、凄く小悪魔的な眼差しで男を惑わすような雰囲気を感じとれました、それでいて人懐っこい笑顔でね
学校一のモテ男のトリップを演じるのが「パラサイト」のジョシュ・ハートネット、その風貌や歩き方から自分はモテてますって感じを出していて自信満々で女は誰でも選び放題なんです
そんなトリップでも自分になびかないのがラックスなんです、それで逆に気になってしまって彼女を口説いてダンスに誘うも両親が厳しくて、トリップは両親に会いに行って了承を求めるんです
その夜にラックスの家から帰る時に車の中でいるとラックスが走って来てトリップに強烈なキスをするんです、このシーンが息も出来ないほどの強いキスでキルスティン・ダンストは凄かったです
トリップはグループでの参加で姉妹4人とでダンスに出掛けるために集めたのが、ジョナサン・タッカー演じるティムやヘイデン・クリステンセン演じるジェイクなんです、そしてこの物語を語るのが大人になったトリップで演じるのはマイケル・パレ
突然に起こるラストに驚きましたね、まさかこんな終焉だとは、父親を演じたジェームズ・ウッズと母親を演じたキャスリーン・ターナのその後ってどんな事になったのでしょうか?教育を間違えてしまったのかな?
ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 それが『ヴァージン・スーサイズ』です。
耽美で美しい作品です、テーマは恐ろしいものでしたが、ソフィア・コッポラは上手く料理しましたね





















