『死霊のえじき』
1985年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジョージ・A・ロメロ
撮影 マイケル・ゴーニック
音楽 ジョン・ハリソン
出演 ロリー・ガーディル/テリー・アレクサンダー/ジョゼフ・ピレートー/リチャード・リバティー/ジョン・アンプラス/ハワード・シャーマン/ゲイリー・ハワード・クラー/ジャーラス・コンロイ/アントン・ディレオ
《解説》
今、死者は甦った… 人は獲物となり餌となる
ジョージ・A・ロメロ監督の衝撃のスプラッター・ムービー! ゾンビ・プロジェクトの第1弾として68年に発表された「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」、このジョージ・A・ロメロ監督のデビュー作はロメロ型ゾンビ、ゾンビのキャラクターを確立した作品です、その後、「ゾンビ」を77年に完成させ、そして「死霊のえじき」と続き、実に17年間にも及ぶ遠大なシリーズとなっている
この一大叙事詩的シリーズは、ロメロ監督のライフ・ワークであり、「死霊のえじき」はその集大成として他のSFホラー映画も及ばない傑出して厚みをもって完成させている
《物語》
女性科学者サラはヘリコプターでパイロットのジョン、無線機を扱うビリー、そして軍人のミゲルらと街に生存者がいる可能性を信じて呼び掛けている、しかし呼び掛けに応じたのはゾンビ、この街にも生存者はいない
フロリダのとある場所の大地下貯蔵基地に科学者達や数人の軍人達など、十数名が生存し、ゾンビ撲滅の研究を行っていた、人間社会は崩壊して地上はどこも死の世界と化し、彼ら以外の生存者がいる可能性は薄れていた、人間1人に対してゾンビは40万と計算されている
地下基地ではゾンビを捕まえて研究に使っていた、しかし研究の成果が見えない事に軍人ローズ大尉は苛立ちを隠せない、地上へ逃れようと企むが、サラらの反発を受けて両者は対立を深める
科学者達のリーダー、ローガン博士はゾンビを飼い馴らす実験をしている、博士はもう少しで成果を見せれると言う
科学者達と軍人達が対立する中で、ジョンとビリーの2人は地下で暮らしていた、サラはそこに招かれ気持ちが和らいだ
サラはローガン博士にバブを見せられる、バブは博士が飼い馴らしたゾンビ、博士はカミソリや本をバブに与えて人間だった時の記憶を思いださせる
そこにローズ大尉がやってくる、バブはローズを見て敬礼をする、バブは軍人だったのだ、弾を抜いたピストルを与えるとローズを狙い撃つ ローズは博士の研究に否定的だ
ゾンビ狩りの時にミゲルがミスをして数人が死んでしまいミゲルも腕を噛まれれてしまう、ミゲルは逃げてジョン達の所へ行くが追い掛けてきたサラがミゲルを気絶させてジョン達に協力してもらい腕を切断し、傷口を焼いて消毒
ローズ達、軍人がミゲルを追ってやってきて銃を向け合い一触即発、ミゲルを渡さないサラに対してローズはもう協力はしないと言い放ち立ち去った
そんな緊迫した中で、死んだ軍人の死体をバブのエサにしていたローガン博士はローズの怒りを買って射殺される 軍人達はみんなの銃を取り上げゾンビ狩りの場所に放り込んだ、パイロットが必要なのでジョンだけが連れて行かれる
サラとビリーはゾンビを避けて奥に逃げる、その時、外とつながるエレベーターがミゲルによって壊され出られなくなる事態に陥る、バブは自分で鎖を外しローガン博士を探すが、ローガン博士の死体を見たバブは悲しみ、銃を持って仇であるローズ大尉を探す
部下がエレベーターに行ったのでジョンは隙を見てローズを殴り倒す、そしてサラ達の後を追い地下通路を走る、ミゲルは自らをエサとして地上の囲いを開けてエレベーターを下ろし、大量のゾンビが地下基地に入ってくる
地上と地下からゾンビが入り軍人達はパニックになり、気が付いたローズは銃を手にして1人カートで逃げ出した、残された軍人達はゾンビを銃で撃つがあまりにゾンビが多くて弾切れ、そして1人また1人とゾンビの餌食となる
ジョンはサラとビリーに合流し、銃を手に地下から地上へと続くハシゴを上がりヘリコプターでの脱出を試みる ローズはバブに見つかり撃たれる、逃げ惑うローズ
ドアを開けて逃げようとしたがドアの向こうには大量のゾンビ、バブはローズに最後の1発を撃ち敬礼、ローズはゾンビに体を引き裂かれて殺されてしまう
地上に出たサラ達はヘリコプターに向かって走るのだが…
《感想》
オープニングのこのシーンが大好き、昔ファンゴリアで壁から出た手に身体を弄られているのを見ました、プレス用のサービスカットだったんかな?
ある意味、「ゾンビ」より好きな作品です、特に特殊メイクの進歩は凄いです、この80年代のこの技術の向上は凄まじいものがありますね、まったくリアルです
スコップで頭部を切断されたり、目玉を抉られ、引き裂かれたり、指を食い千切られたり、胴体を真っ二つにされたりとやんやの歓声ですよ(笑)
「マニアック」のトム・サヴィーニの特殊メイクは最高のクオリティーで、完璧ともいえるリアリズム的正確さに到達しています、トム・サヴィーニ作品ではずば抜けて傑出した衝撃作です
とにかくやりたい放題やったのではないでしょうか?、この残酷シーンのアイデアはトム・サヴィーニが考えるのかな?、それとも「クリープショウ」のジョージ・A・ロメロ監督と一緒なのかな?
サラ役のロリー・ガーディルの父親が「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」に出てます、親子でロメロのゾンビ作品とは素晴らしいです、珍しいですしね
バブがローズに敬礼するシーンは素晴らしかったね~、ゾンビになっても軍人のプライドは忘れてないのですね、はじめて人間らしいゾンビかも
当初は700万ドルの大作の予定でしたが、制約が多くて300万ドルで自由に作ったらしいです、規模は小さくなったけどロメロ作品はそれでいいと思います
撮影中に夏休みに入り、豚の肉や内臓を冷蔵庫に入れていたのですがスイッチが切れていて腐ってしまったらしいです、しかし撮影にはそのまま使い、カットの声が掛かるとあまりの臭さにゾンビが逃げ出したとか(笑)
アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭特別招待作品です、アボリアッツ映画祭は今はもう無いんですね(涙)、最近ではサンダンス映画祭がマニアックな作品を発掘してくれますね
近未来の人類滅亡、人食いゾンビ対人間の壮絶な死闘!、そこに彼女が見たものは…!? それが『死霊のえじき』です。
以前に最終版という残酷シーンが全てカットされてたクズのようなDVDが発売されてました、ジョージ・A・ロメロ曰く、「死霊のえじき」好きは変人らしいです(笑)
更に過激な:続・裏237号室の『死霊のえじき』のレビューはこちらです。



































