月光の囁き | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『月光の囁き』

 

 

 

 

 

1999年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 塩田明彦

 

原作 喜国雅彦

 

撮影 小松原茂

 

音楽 本多信介

 

 

 

出演 水橋研二/つぐみ/関野吉記/井上晴美/草野康太/藤村ちか/相沢しの

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

愛をありがとう

 

好意を寄せ合う高校生・拓也と紗月だが、拓也が彼女にフェチ的な欲望を抱いたことが発覚し、その関係はSM的なニュアンスを漂わせていく、喜国雅彦の原作を映画化した塩田明彦の監督デビュー作

 

一見SM的な物語だが、感情と欲望のアンバランスに戸惑いながらも、愛、欲望、理性が混在する思春期の繊細な心を持つ少年と、彼を一度は拒否しながら、すべてを愛した少女との美しく屈折した姿を描いた、純粋恋愛映画

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

北綾高校の同じ剣道部に所属する日高拓也と北原紗月は大会も近付き一緒に朝練をする仲、お互いに好意を持ちつつも友達として付き合っていた2人

 

 

ある日、拓也が友人の丸山健吾に紗月にラブレターを渡して欲しいと頼まれて放課後の帰り道で渡すと、紗月は拓也が好きと告白、拓也も紗月が好きで朝練もしていたと言い、2人は恋人同士になった

 

 

健吾には怒られるも、自転車の2人乗りでの登校や図書室でのキスと拓也は喜びを噛みしめていた、剣道の大会では紗月は準優勝、拓也は3回戦と大健闘、夏が終わる頃には2人は拓也の部屋で結ばれた

 

 

拓也は腕の中で紗月が小さく震えていた、これが自分の望んでいた幸せなんだと自分に言い聞かせた、だけどもう1人の自分が囁いた、「それは嘘」だと

 

 

拓也は紗月と付き合う前から紗月のロッカーを漁り、体操服のにおいを嗅いだり、リップクリームを盗んだりと異常な性癖の持ち主、紗月がトイレを借りる時には用を足す音を録音し、その音を聞いて自慰に耽っている

 

 

ある日、拓也の家に遊びに来ていた紗月は拓也のいない間に自分の靴下を発見、カギの掛かった引き出しを開けると盗撮された紗月の写真とカセットテープ、それを再生した紗月は拓也に変態と罵って帰った

 

 

拓也と別れて紗月は好意を寄せる剣道部の先輩の植松と当て付けのように付き合い始めた、それで拓也を喜ばせてしまい、マゾの拓也に紗月のサディスティックな一面が開花

 

 

拓也を犬扱いし、植松とのデートを見守らせたり、絶版した本を探せたり、植松とのセックスを覗かせる紗月の責めに歓びを感じて、ひた向きに応じる拓也

 

 

そんなある日、植松は紗月に真剣に告白、動揺した紗月は次の日に山間の温泉に植松と拓也を呼び出して植松の前で拓也に死ねと命令する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

おいらが思う究極のフェティッシュな作品だと思ってます、言い方を代えれば変態映画です、主人公の拓也を演じるのが水橋研二です、拓也はなかなかの屈折した性的指向の持ち主なんです

 

 

同級生の紗月の事が好きな拓也なんですが同じ剣道部で毎朝一緒に汗を流す仲なんです、拓也は自分だけが好きなんだと思っていたら紗月も好意を持っていてくれて相思相愛で恋人同士となるんです

 

付き合いだした2人は自転車を二人乗りして通学したり、図書室でキスをしたり、毎朝剣道部で汗を流したり、熱を出して欠席した拓也の家にお見舞いに行ってそのまま初体験を迎えたりとね

 

 

普通の高校生の純愛って感じでしょうか?、でも拓也はこれが望んでいた事かと自問自答するのですが、それは嘘だともう一人の自分が囁くんです

 

 

付き合う前から拓也は紗月のロッカーを開けて体操服のにおいを嗅いでいたり、紗月のリップクリームを盗んだり、紗月の脚を盗撮をしたりとね

 

 

紗月と拓也が初体験をした日に帰りがけに紗月がトイレを借りるのですが、トイレットペーパーを切らしていたと先に入ってトイレットペーパーを用意するんです

 

実は便器にカセットレコーダーを仕掛けて、紗月が用を足す音を録音するんです、それを聞いて夜に自慰に耽るんです、昼間に大好きな彼女と初めてセックスしたのに、その夜の自慰の方が幸せそうな顔をしているんです

 

 

しかもこれが紗月にバレてしまって変態と罵られて絶縁されるんです、それでも拓也は紗月に近づくので紗月は当て付けに剣道部の先輩と付き合うんです、紗月は先輩と付き合いながらも拓也と会っては罵るんです

 

最初は嫌悪感しかなかった紗月なんですが犬のように扱い、拓也のマゾヒズムに刺激し、紗月も自分の中のサディスティックな一面が現れるんです、究極は先輩とのセックスを押入れの中で聞かせたり、覗かせたりと紗月も性的指向が普通ではなくなるんです

 

 

脚を舐めさせたり、拓也の股間を踏んでイカせたりと前半の爽やかな青春とはかけ離れた異常性愛な内容へと変わってしまって、初めて観た時は度肝を抜かれました、紗月を演じるつぐみは素晴らしかったです

 

 

 

 

 

 

SM?足フェチ?でも、自由で純粋 それが『月光の囁き』です。

 

 

 

 

 

こんな作品をレビューする時にはアメンバーにしようか迷うのですが、今回のブログではアメンバーは使わないようにしようと思ってます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な裏237号室の『月光の囁き』のレビューはこちらです。