『屍人荘の殺人』
2019年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督 木村ひさし
原作 今村昌弘
脚本 蒔田光浩
撮影 葛西誉仁
音楽 Tangerine House
出演 神木隆之介/浜辺美波/葉山奨之/矢本悠馬/佐久間由衣/山田杏奈/大関れいか/福本莉子/塚地武雅/ふせえり/池田鉄洋/古川雄輝/柄本時生/中村倫也
《解説》
浮かび上がる15人の容疑者たち、犯人は何者?
デビュー作ながら「第18回本格ミステリ大賞」など3つの国内主要ミステリーランキングで1位を獲得した今村昌弘による同名ミステリー小説を神木隆之介、浜辺美波、中村倫也の共演で映画化
監督はドラマ「99.9 刑事専門弁護士」や「民王」など、見る人をやみつきにさせる意欲作を数々と生み出す鬼才・木村ひさし、脚本を手掛けるのは、「TRICK」シリーズや「金田一少年の事件簿」などミステリー作品に定評がある蒔田光浩
《物語》
神紅大学理工学1年の葉村護はミステリー小説を愛する推理オタク、彼が所属するミステリー愛好会会長の明智恭介は現在は7年生か8年生で部員はこの2人だけ
明智は小説の世界だけに飽き足らず大学内や近所で起きた事件に勝手に首を突っ込み、見事に解決もしくは未解決の助手としてこき使われている葉村
大学内で答案用紙が盗まれる事件が発生し、明智と葉村は現場に向かい事件を解決、したのは剣崎比留子という謎の美少女だった、後日に比留子から文学部1年と説明され、取引きをしたいと言う
ロックフェス研究会は音楽活動をしているわけでなく毎年、長野県の婆可安湖の豪華なペンションに泊り、ロックフェスを見るだけの会で比留子は2人を招待したいと申し出る
興味のない2人だったが一週間前に脅迫状が届いたと、見付けたのは比留子の友人、去年の参加者の中で女子部員が1人行方不明になっている、因果関係を調べたい、取引きには2人を誘う理由を聞かない事
2人は比留子と共に湖畔のペンション柴湛荘に向かう、このペンションはOBである七宮の持ち物で合宿に女の子を大勢呼ぶためにフェス研の会長の進藤に命じたが、脅迫状の件で思うように集まらない、やむなく進藤は自分の恋人の麗花を参加させた
明智は仕事を回してもらっている探偵事務所から聞いた話だが比留子は警察が手を焼く難事件に首を突っ込んではいくつも解決してきたと聞き、自分たちのライバルで彼女からの挑戦状だと
しかしフェスでは想像を絶する事態が起こり、柴湛荘に立てこもりを余儀なくされ、やがて1人の死体が発見され、それは連続殺人へとつながる
《感想》
推理ミステリーと思って観たのですが、まさかこんな展開になるとは観ていて呆然となって、なかなか内容が入って来なかったです(笑)、でもそれはそれで奇想天外で面白いです
原作の今村昌弘のデビュー作で前代未聞の国内主要ミステリー賞を総なめ、やはりデビュー作なので思い切った作風で書けたのでしょうかもね
正直に言うと犯人は誰だ?って言う前にもっと大きな事件の犯人は誰なの?こんな大それた事が出来る犯人は誰なのかそっちが気になって仕方ないですね(笑)
オープニングミステリー愛好会に所属する神木隆之介が演じる葉村護と、自称ホームズの明智恭介を演じる中村倫也がスマートに事件を解決するのかなと
それなのに学園の食堂に置かれてずっと監視させられていたりと、何だかピント外れな捜査をしたりと推理オタクの葉村は解決出来ずに万年助手のホームズなんです
そんな2人の前に現れるのが剣崎比留子という謎の美人女子大生で探偵なんです、演じるのは「君の膵臓をたべたい」の浜辺美波でおいらのこの映画の興味の半分は浜辺美波でした
この世代の女優の中では上位にいる女優で清純派女優でもいいのに本作ではコメディエンヌとしての才能を開花させたように思えます、その白目を剥くシーンは笑えます
他にも若手実力派と言われる葉山奨之や「アイネクライネナハトムジーク」の矢本悠馬が事件をかき回してくれます、本当に女目当てのフェス研って
若手女優もなかなか個性的です、なかなかの美人揃いです、佐久間由衣に山田杏奈に大関れいかに福本莉子、大関れいかはSNSで素人時代から有名人でしたね
未曾有の事態が起こって一緒に別荘にいる事になるのが塚地武雅とふせえり、そして別荘の持ち主の七宮を演じるのが柄本時生なんです、こんな風貌で女の子を集めて悪い事しているんです
本作はミステリーと浜辺美波を目当てに観たのですが、まさかこんなとんでもない事態になる作品だとは思ってもみなかった、原作を読んでいる人からしたらどう映像化するのか楽しみだったかもね
奇想天外!前代未聞!ミステリー賞4冠達成の超話題作! それが『屍人荘の殺人』です。
でもエライ展開で物語が入ってこなくなって、そこでミステリーの要素が行われていたら見逃してしまいます(汗)