Red | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『Red』

 

 

 

 

 

2020年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 三島有紀子

 

原作 島本理生

 

脚本 池田千尋

 

撮影 木村信也

 

音楽 田中拓人

 

 

 

出演 夏帆/妻夫木聡/柄本佑/間宮祥太朗/片岡礼子/酒向芳/山本郁子/浅野和之/余貴美子

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

愛することが、生きることだった

 

直木賞作家の島本理生による、センセーショナルな内容が話題を呼んだ小説「Red」を、夏帆と妻夫木聡の共演、「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督のメガホンで映画化

 

主人公の塔子を夏帆、塔子がかつて愛した男・鞍田を妻夫木聡が演じるほか、塔子に好意を抱く職場の同僚・小鷹淳役で柄本佑、塔子の夫・村主真役で間宮祥太朗が共演する

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

大雪の夜に村主塔子は道端の電話ボックスで不安な表情で誰かと話している、少し離れた場所で車の外でタバコを吸う鞍田秋彦が見つめていた

 

 

塔子は夫の真と幼稚園に通う娘の翠と夫の母と父と暮らしている、大きな屋敷に何不自由なく生活をしている、義母は協力的だが塔子は居心地が悪く感じていた

 

塔子より義母を優先する真は妻のそんな気持ちに気付く事なく優しさに甘えている、夜の生活も塔子に口淫をさせるだけで体を重ねる事はしない

 

週末は真の仕事関係のパーティに参加した塔子はそこで10年前に設計事務所でアルバイトをしていた時の社長と愛人関係にあった鞍田を見掛けた

 

 

彼を追って人気のない廊下で鞍田にいきなり激しくキスをされた塔子は、そのまま鞍田に車で送ってもらう事になった、海へと車を走らせて塔子は近況報告をし、幸せだと

 

 

塔子は真と結婚した後に出産、就職していたが保育園が見付からずに退職、鞍田は今は友人の会社でデザインを描いていて、塔子にそこで働かないかと誘う

 

塔子は真に働きたいと申し出るが真は働く必要はないと言うが、塔子の熱心さに仕方なく承諾

 

 

新しい職場で働き始めた塔子を口説いてきたのは女癖が悪いと噂の小鷹だった、職場での飲み会の後で強引に塔子を連れ出してバッティングセンターへ、そこで塔子が母子家庭で鞍田との仲を詮索、小鷹のペースに飲まれそうになるもののかわした塔子

 

 

翌日、小鷹の事を無関心なふりをしつつ気になる鞍田は燈子を自分のサポートに付けて車で出掛け車内でキス、そのまま塔子を自分の部屋に連れて行き、ふたりは以前のように体を重ねて求め合う

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

初めて観た感想は夏帆も大人になったなって(笑)、こんな濡れ場を演じる大人の女優になったのかと考えてしまいました、初めて見た夏帆は中学生くらいだったので

 

 

学生時代にアルバイトをしていた設計事務所の社長の鞍田と愛人関係を持っていたという過去がまず塔子の男に奔放な性格を窺わせます、当時は若くて性に大らかだったのかも

 

 

恐らく同年代の恋人もいたのかも知れませんが、それでもアルバイト先の社長の鞍田に抱かれる背徳感や罪悪感で興奮材料としてセックスのスパイスとして楽しんでいたとか

 

鞍田を演じるのが妻夫木聡です、彼もすっかり大人の俳優で大人の芝居をしていますね、鞍田はアルバイトの少女を愛人としてしまう大人の魅力があるのでしょう

 

 

どういう理由で別れたのか、その後は真と知り合って結婚、そりゃ真と結婚すれば何の不自由もなく生活する事が出来るでしょう、大きな屋敷に広い庭、元々から資産家のようです

 

真を演じるのが間宮祥太朗で、一流商社勤務でルックスも良くて申し分ないのですが、ある意味ずれがあって悪気なく塔子を追い詰めてしまうんです、自覚がないだけに厄介です

 

 

しかしそんな夢のようなセレブ生活も塔子にはストレスばかりなのです、義母が何かとプレッシャーを掛けて来て塔子も神経がすり減ってきています

 

夫の真は塔子より義母優先なんです、遅く帰って来て塔子が夜食を用意しても食べて来たからと断るのですが、義母が出すと喜んで食べます、何だか嫌な感じです

 

夫婦の夜も真は塔子に口での奉仕をさせるだけで自分が満足すると終わり、塔子の体は真を待っているのに終わりなんです、こんなの風俗嬢みたいな扱いですよ、自慰の道具です

 

 

真の仕事関係のパーティでかつての愛人関係のあった鞍田と再会、この鞍田は自分に自信があるのか人気のない廊下で塔子にキス、久しぶりに会ったのにキスするんです

 

そして塔子を口説く小鷹を演じるのが「火口のふたり」の柄本佑、女癖が悪くて塔子を詮索して鞍田との関係に気付き始めるんです、おいら的にはこの小鷹とも関係を持つような女でもよかったな

 

 

夫や夫の家族との生活にストレスを感じていて偶然出会った鞍田とのキスや何気ない会話なんかが塔子のモヤモヤを払拭し、夫の真より過去の自分をよく知る男の鞍田を選んでしまった

 

 

女と男なんて所詮は体の関係こそが強い結びつきなのかもしれません、血縁とか家族などももちろん大切なのですが、その相性の為に全てを捨てる人もいるのでね

 

 

 

 

 

世界に見捨てられたふたりの、たった一夜のドライブ、この夜の先は、絶望か希望か それが『Red』です。

 

 

 

 

 

最近の夏帆は少し汚れ役が多いような気がしますが女優としてのステップアップなのでしょうね