『ターミネーター』
1984年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジェームズ・キャメロン
脚本 ゲイル・アン・ハード
撮影 アダム・グリーンバーグ
音楽 ブラッド・フィーデル
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー/マイケル・ビーン/リンダ・ハミルトン/ポール・ウィンフィールド/ランス・ヘンリクセン/アール・ボーエン/ディック・ミラー/ベス・モッタ/リック・ロッソヴィッチ/ビル・パクストン
《解説》
冷酷!非情!残虐!史上最強〈悪〉のヒーロー!
未来からやって来た殺人サイボーグと人間たちの戦いを描き、監督ジェームズ・キャメロンと俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの名を一躍世界に轟かせた大ヒットSFアクション
これでもかと畳み掛けるアクションの連打、そしてシュワルツェネッガーの有無をいわせない存在感によって、公開当時は予想を上回る大ヒット作に、主人公サラの心の中に、ある決意が生まれてくる鮮烈なドラマ性も大いに楽しめる
《物語》
1984年のロサンゼルス、閃光とともに全裸の男が現れた、男は不良少年を襲い服を奪った、同じ頃にもう1人の男が現れた彼の名はカイル・リース
ホームレスからズボンを奪い、警察に追われるもスーパーマーケットに侵入して服と靴を手に入れて逃げた、2人の男は電話帳でサラ・コナーを見付けて彼女を追う、サラはウエイトレスをするごく普通の女の子
男は銃砲店で銃を手に入れ、サラ・コナーという女性を2人射殺、そのニュースを見たウエイトレスのサラは怖くなり、クラブから警察に電話、怪しい男がいたと
その頃、サラの部屋ではルームメイトのジンジャーとその彼氏のマットがターミネーターに惨殺されていた、サラからの電話を聞いてターミネーターはクラブに向かう
サラは自分を尾行する男カイルこそが連続殺人犯だと思いクラブに彼がいる事に警戒する、しかしそこにもう1人の男が現れてサラに銃を向けるがカイルがライフルを発射してサラを救う
彼こそが2029年からサラをターミネーターから守るべくやってきた戦士だったがサラはまだ半信半疑でカイルと行動を共にする、逃げる途中にカイルは説明するもサラは信用できない
追い掛けてくるターミネーターと銃撃戦の末にターミネーターの車は大破し、カイルは警官隊に逮捕され、サラは保護された、カイルとサラの説明を聞いてもトラクスラー警部とヴコヴィッチ刑事は信じられない
しかしその警察署にターミネーターが襲撃、警官を数名射殺するもカイルとサラは必死に逃亡してターミネーターから逃れて、とあるモーテルに泊まった
そこでカイルはこれから産まれてくるくるサラの息子ジョンからサラの写真を受け取り、ジョンを戦士に育て上げた伝説の女戦士サラ・コナーに恋していたと告白、その夜に2人は結ばれた
しかしサラが母親に電話を掛けた事で居場所がバレてしまいターミネーターが現れた、2人は必死で逃げて弾丸を撃ち込み、タンクローリーに爆弾を仕掛けて爆破、ターミネーターは炎に包まれるが金属だけとなったターミネーターが起き上がり襲い掛かってくる
2人は工場に逃げ込むがそこでカイルがターミネーターに爆弾を仕掛けて吹き飛ばすが、そこでカイルが遂に力尽きてしまう、それでもターミネーターは上半身だけでサラを狙う
足をケガしたサラは金属プレス機にターミネーターを誘い込み、そこでターミネーターを押しつぶして戦いに終止符を打った、サラはカイルの子を身籠り、嵐の中を去って行く
《感想》
この作品でジェームズ・キャメロンの名を思いっきり知りましたが、まさか「殺人魚 フライングキラー」の監督だったとはね、まあ5日で解雇されても名前は使われてしまうのですね
キャメロンは未来での殺人機械ターミネーターと人類の戦いを描きたかったようですけど予算の関係で舞台は現在となったようです、思い描いていたプロローグ的なところを膨らませた感じかな?
そして冷酷無比なターミネーター・サイバーダインT-800を演じるのは「コナン・ザ・グレート」のアーノルド・シュワルツェネッガー、無表情で迫りくる殺人機を演じるのはピッタリでしたね
元々はキャメロンの「殺人魚フライングキラー」に出演していたランス・ヘンリクセンがターミネーターを演じる予定だったとか、でも会社側が有名俳優を使いたいと言ってシュワルツェネッガーになり、ヴコヴィッチ刑事役になったとか、トラクスラー警部役にはポール・ウィンフィールド
そのシュワルツェネッガーは最初にオファーされたのはカイル・リース役で脚本を読んだシュワルツェネッガーが是非ともターミネーター役をしたいとキャメロンに直訴したそうです
この辺の話しは諸説あるようなので、シュワルツェネッガーはカイル・リースをしたかったけどターミネーター役になったとか色々言われてます、ランス・ヘンリクセンとキャメロンは盟友のような関係かな?
それでも上手く辻褄が合っていて本当に面白い作品です、カイルは未来の人類のリーダーのジョン・コナーに自ら志願してこのサラ・コナーを救う任務に就いたのです、しかもジョンはこのカイルとサラの息子なんです、ややこしいですが胸にグッときます
カイルによってサラはここから伝説の女戦士となるわけでジョンを人類の希望として育てる事になるんです、ラストシーンはまさにこれからの嵐に向かって行く感じでした
サラ・コナーを演じるのがリンダ・ハミルトン、彼女はごく普通のウエイトレスで全然伝説の女戦士ではないんです、でもそれがカイルにとっては嬉しい誤算だったのかもね
初めてターミネーターを見た瞬間の表情の凄い事!撃っても撃っても起き上がって来るんですから、その起き方も無機質で機械のようで不気味でしたね
2人のラブシーンではキスしてベッドに倒れ込むだけでなく、ちゃんとセックスをしています、キャメロンはなんでしっかりと撮ったのか?やはり生と死が隣り合わせでセックスは生を感じさせる行為なのでしょうか?それともジョン誕生のきっかけをしっかりと見せたかったとか
カイル・リースを演じるのがマイケル・ビーンでターミネーターに比べたら小柄で強そうには見えませんが、それでもサラを守る使命に燃えていて命に代えてもサラを守ります
カットされたシーンではラストでターミネーターを潰す工場はサイバーダイン社なんです、キャメロンはこれを見せると如何にも続編ありきみたいなのでカットしたとか、でもその続編の「ターミネーター2」は更にスケールアップしたド迫力作品で本作と同じで傑作です
ジェームズ・キャメロン&シュワルツェネッガーが贈る近未来SFアクション映画の金字塔! それが『ターミネーター』です。
もう何回も観た作品です、今だにテーマ曲を口ずさんでしまいます(笑)、ダダダッダダッ、ダダダッダダッ(笑)