ITRA のランキングはすごい! | 多摩川マラソン日記

ITRA のランキングはすごい!

ITRA

 

最近、ITRAのランキングの精度が上がったと思っていましたが、今週開催されたUTMBではその成果が見事に現れた。

 

ITRAは、世界各国のトレイルレースのデータと結果を審査して、それぞれのレースの難易度を評価する協会。

UTMBやUTMFなどを参加する為に、これらの評価されたレースをいくつ完走する必要があります(資格でのITRAポイント制度)。この制度について賛否両論です。ITRAの審査を受けるために1レース辺りに100$の審査料が必要です。ひとつのレースの予算の中にそれほど大きな出費ではありませんし、確かに審査する作業などでは人件費などもあるので、妥当な値段ではないかと思います。審査受けたレースは、その後UTMBやUTMFの資格リストに乗ります。

 

でも、ITRAの凄さは、この審査ではない。

審査するレースの難易度を見てから、レースの結果も処理します。

集めたレース結果は既に1万レースを超えています。

それを元に各選手のレベルを表すランキングを計算しています。

ポイントで表しています。

各選手の過去3年間のベスト5つのレースで計算されます。

 

UTMBは、積極的にこのランキングを使用しています。

積極的というと?

 

まず、エントリーの時。

ITRAポイントが高い選手は無料、または抽選無しでエントリー出来ます。

 

  UTMB®   CCC®/TDS®/OCC  
  男子 女子 男子 女子
無料エントリー >870 >770 >820 >720
抽選無しエントリー >770 >670 >720 >620

 

また、上記の基準をクリアしていませんが、自国でランキングトップ3に入っているなら、それでも抽選無しとなります。

(上記は来年度の基準。今年の基準はそれより20ポイント低かったです)

ちなみに、870ポイント以上の選手(男子UTMB無料)はどんなレベル?

日本では上田瑠偉選手(879ポイント)だけです。

また、それに近い選手は松本大(863)、近藤敬仁 (851)。

それに続くのは原さん(833)、宮原さん(830)など。

もちろん、日本のトップ選手はみんな770ポイント(抽選なし)を超えています。

たとえば奥宮選手(810)、大瀬選手(800)、土井選手(798)...

 

ちなみに、私は656ポイント・・・ 

女子なら抽選無しでCCCなどを走れる(笑)。

 

また、UTMBがもう1点で積極的にITRAを取り入れえいるのは、ゼッケン番号。

ゼッケンを振り分けた時のITRAランキング順になっています!

これで、スタートを並ぶときも自分のふさわしい場所が明白。

三桁ゼッケンで最前列はありえない。

 

なお、ランキングが正確でないと、意味有りません。

しかし、今回はそのランキングが見事にレースの上位の結果を予言していました。

 

UTMB トップ5 (この表での“ランキング順位”は、スタートメンバーでのITRAランキングの順位)

 

レース
順位
名前 ITRA
POINT
ランキング
順位
1 François D'HAENE 912 3
2 Kilian JORNET 922 2
3 Tim TOLLEFSON 900 7
4 Xavier THEVENARD 900 7
5 Jim WALMSLEY 946 1

 

まず、このレースで5位以内に入れるのは、ITRAポイント900以上が必要でした。

また、レーストップ5の完走者が全てスタートメンバーの中で、ランキング7以内でした。

 

ちなみに、中盤までは、5位になったJIM選手がレースを引っ張っていました。

 

UTMBの他のレースでは?

 

CCCの場合:

レース
順位
名前 ITRA
POINT
ランキング
順位
1 Hayden HAWKS 914 1
2 Marcin ŚWIERC 852 8
3 Ludovic POMMERET 882 3
4 Tom OWENS 912 2
5 Thorbergur JONSSON 869 6

 

またも見事ですね!優勝者がスタートメンバでトップのランキング。

5位以内に入った選手が全てスタートメンバーの中で8位以内のランキングでした。

 

TDSの場合:

スタートメンバーの中に、ランキングトップ12に入っていた選手の半分以上(7人!)が途中棄権しました。

その為、よりオープンなレースになったかと思ったが・・・

 

レース
順位
名前 ITRA
POINT
ランキング
順位
1 Michel LANNE 863 2
2 Antoine GUILLON 860 3
2 Sylvain CAMUS 825 10
4 Ion AZPIROZ 819 13
5 Francisco Javier RODRIGUEZ 826 8
6 Daniel JUNG 867 1

 

結局トップ6がゴールした選手の中で(DNFした選手を除くと)、スタート時にランキングでのトップ6人になります。

 

女子の場合はどう?

UTMBでは:

 

レース
順位
名前 ITRA
POINT
ランキング
順位
1 Núria PICAS 786 2
2 Andrea HUSER 776 4
3 Christelle BARD 677 23
4 Kaori NIWA 663 32
5 Kellie EMMERSON 727 10
6 Alissa ST LAURENT 765 6

 

 

女子のレースもTDS男子同様、波乱のレースになりました。

女王Carolineを含めて、ランキングトップ30人中、15人がDNFとなりました。

それでも、トップに入ったNúria PICASがゴールしたメンバーの中でランキング一番でした。

 

順位をあるかに超えた成績を残したのは丹羽選手でしたね。(このレースのお陰で、彼女のランキングがさらに上がるので、UTMFの抽選なし)

 

ここまで精度が上がってきたITRAのランキングは素晴らしいツールだと思います。

日本では余り活用されていません。

考えられる活用例:

*) 抽選会のある大会での抽選免状。

*) スタートブロックの振り分け

*) スタート前の徹底した荷物検査

*) ドーピング検査 (UTMBではエリートの殆どが受付時にドーピング検査を受けます)

などなど・・・

 

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