ガバナンス、ガバナンスと言いながら、ガバナンスが何かわかっていない人が多いように思います。
ガバナンスは、企業の統制活動で、統制する以上、その主体は経営者。
経営者が社員に対して、正しい行動を取らせるためにルールを作ったり管理したりする。
これがないと、社員が不正を働き、それを隠して、会社に損害を与えることが起こり得る。
不正を働かなくても、重大な誤りにより、やはり会社に損害を与えることが起こり得る。
これらを避けるために行う統制活動がガバナンス。
でも、口だけガバナンス役員は、とりあえずガバナンスと言えばよいと思っている。
だから、おかしなことが起こる。
たとえば、外資系では、日本国内の規制は日本の会社で完結するのに、親会社の海外の会社の役員に報告するのもガバナンスと言い出す。
ほかにも、ルールも何も作らないのに、社員が率先してガバナンスと言って、何かをすることを求める。
(社員がガバナンス上必要と考えるのは大事だが、何も行動を起こさずに社員にそれを求める役員は違う)
ただ、問題は、他の役員もこれを指摘しない点にもある。
同じレベルの立場の人が、問題を指摘しないと、その人は改まらない。
大体こういう人は下からの指摘は無視するから。
もう一つ問題は、ガバナンスを書いている本もたくさんあるが、ガバナンスの定義があいまいになっていることが多いこと。
定義されていないと、みな思い思いの定義で解釈するので、ややこしくなる。