保険株式会社にとって株主は契約者の利益相反相手です。
契約者のためにコストをかけると株主配当が減るし、だからといって、契約者のためにコストをかけないと株主配当は増えるが契約者の利便性などは低下する。
でも、まず最初に考えないといけないのは、株主と契約者との間の管理。
その第一段階は保険料水準の設定。
保険料には期待される利益が含まれているが、この水準が大きいと株主の利益につながる。
その結果、契約者の負担が増える。
もちろん、高ければ買わないから競争力も必要なのだけど、どれくらいの利益水準を期待するかをルール化するなどして明確にするのは重要だろう。
そのうえで、契約者にとってあるべき状態にするためにどこまでコストをかけるか?というのを決めていくのが重要になる。
契約させるだけさせて、保険金支払いなどの手続きが不便だったり、照会しても反応がないなどというのでは困る。
また、テクノロジーの発展に伴い他社がそれを取り入れて進化している中で、自分が入っている会社が見劣りするようでも困る。
こういうところにお金をかけないような会社は、株主本位の会社と言われても仕方ないでしょう。
特に生保の場合は、健康状態などにより他社に乗り換えられなかったり、乗り換えるにしても手間がかかることから、こういう視点での情報が重要だろう。
顧客本位の業務運営ということでFSAが日々研究を進めているが、株主管理を各社がどうしているのかを調査して、方針を決めていくとか、各社の情報を公表するなどを進めるべきではないかと思う。
もちろん、情報をそのまま公表するわけにはいかないから、格付けのようなことをするなどを考えればよい。