今朝の新聞に厚生労働省発表の所得再分配調査の記事が載っていました。
所得格差という視点で、それが拡大して、その原因が高齢者世帯と単身世帯の増加が要因だ、となっています。
高齢者が増加するとジニ係数が拡大するというのはどういうことでしょう?
それは働いていない高齢者が多いので、その分、ジニ係数が拡大するということを言っています。
そんなのは当たり前の話で、引退した高齢者を入れて考えること自体がおかしいです。
高齢者を入れたジニ係数を使ってもいいけど、議論するべきは、60歳未満の多くが勤労している世代に制限したものを中心に検討すべきでしょう。
再分配により所得格差が大きく減少しているようです。
これも当たり前で、勤労者からお金を取って、それを引退した高齢者に分配しているので、所得格差は縮小します。
これは、超高齢化社会になっているので、勤労者からたくさんのお金を徴収して、それを大量の高齢者に分配していることを言っているにすぎません。
統計表を見ると、年代別の数値があるので、それを見ると、若い世帯ではジニ係数は小さく、齢を取るにつれ、ジニ係数が拡大しています。
この原因を調べて、報告することの方が意味のあるものだと思います。
単身世帯についても、報告では、ジニ係数拡大要因として挙げていますが、見てみると、有業人員が0.45となっています。
無業人員の大半は高齢者ではないかと思います。
夫婦のみ世帯も、高齢者が多いのだろうと思います。
(単身世帯のジニ係数は0.7、夫婦のみ世帯は0.66)
そう考えると、高齢者世帯と単身世帯という表現が正しいのかわからなくなります(というか、どっちも結局、高齢者世帯の影響でしょう)
もう一つ考えないといけないのは、高齢者は所得はなくても貯蓄は若い世代の何倍もあることです。
先が短い分、貯蓄を使っていく段階にあると考えれば、所得の再分配をそれほどする必要はないということが言えるかもしれません。
貯蓄に関する調査はここにはないので、これ以上は言及できませんが、記事にするときは、そういう視点も入れてほしいです。
さて、ここにもう一つの疑問があります。
そもそも、所得格差があってはいけないのでしょうか?
一生懸命勉強して、質の高い仕事をしている人と、
遊んでばかりいて、仕事は遊ぶお金程度があればよいと思っている人
とで同じ所得になるのは、どう考えても不公平でしょう。
所得の格差の理由というのもきちんと考えないと、頑張った人がバカを見るようなこともあり得ます。
仕事の質に見合った所得が確保されるのを考えながら、しかし、どうすることもできない事情で生活が苦しくなる人を支えていくような社会にしなければならない。
厚生労働省のレポートは、そういう意識を読んだ人に芽生えさせるようなものでないといけないと思います。