商品を開発するときや発売後の分析で、利益が出るのか?出ているのか?という分析をします。
これを収益分析や収益性分析と言います。
(前者は実額ベース、後者は指標ベース)
普通の商品であれば、商品の原価がわかるので、それに事業費がわかれば、大体の利益水準がわかります。
もちろん、売上見込みなど、予想しなければならない部分はありますが、少し時間が経てばわかるので、事後確認が可能です。
生命保険も収益性分析を行います。
ただ、生命保険の場合は、原価すらわからないので、難易度が違います。
予定利率や予定死亡率などの前提を置いて保険料が計算されるのですが、これはあくまで前提であって、この通り利息収入や保険金の支払いがなされることはありません。
これらには、若干の安全を見込んでいるためです。
したがって、本当に起きるであろう利息収入や保険金の支払いを予測して、原価を想定して分析します。
でも、これらは将来起きることなので、正直言ってどうなるのかわかりません。
分からないけど、今の状態を前提とした分析で、収益性分析を行っています。
だから、いろんな考え方、いろんな分析方法があって、いろんな結果があります。
レポートする側にとって、これを正しく伝えるのが難しい。
レポートを受ける側は、これを正しく理解するのが難しい。
レポートする側が、こういう話をすると、レポートを受ける側が「で、この商品は利益が出るのか?どれくらい出るのか?」という質問をしてきて、困ります。
この回答は
「あなたが死ぬまでこの会社が赤字を出さなければ、利益が出る商品と考えてよいでしょう。この会社が100年後も赤字を出さなければ、利益が出る商品と考えてよいでしょう」
となります。
が、こんなこと言ったら、怒られます。
確実に怒られます。
なぜなら、それが理解できたら、こういう質問を出さないはずですから。
レポートする側は、できるだけレポートを受け手に理解してもらう必要がありますが、生命保険の収益性については、受け手の能力に応じて限界があるかなと、思います。
全部を正しく理解してもらおうという姿勢はOKだけど、限界を見極めるのも大事かと。