あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ 
菊地成孔の格闘技/プロレスに関する発言集
(菊地成孔 著)

を図書館で借りて読んだ。


「女子目線」の時代が来て、女子だけの総合と言わず、女子の客が観るようなソフトを目指し、全女とスマックの屍の上に立つ、女子用の女子団体を作ろうとしてはできないという反復の時代になりますが、そろそろその理想の実現が起こってもおかしくないと思っています。そうしたら10年代のエポックになる可能性はありますよ。
(本書より引用)


2010年2月5日のインタビューで、2015年に設立されたRIZINが女子トーナメントに活路を見出だすのを予言しているかのような文章。


他にも、ハッスルとPRIDEが人気絶頂時に

「万能感が凄すぎないか?」と。世界の両端から抱え込む大帝国だからね。これはあっという間に崩壊する危険があるぞ、と。これも本に書きましたが、まあ、当時は完全なシカトを食らいまして(笑)
(同書より引用)

と、一見小難しい文章もあとから読むとまるで予言書のよう。


他にも、最後の忠臣蔵はたけし軍団だと言われてますよね。

と思わず笑ってしまう比喩。

ずっと前から存在を知っていた本だけど、なんとなく手に取らなかった完全なる食わず嫌い。

これを自主配信のYouTubeで紹介した際、きくちせいこうさんの本と紹介し、各方面から きくちなるよしだよ。
とご指摘を受けた。

本当に頭のいい人の本を紹介して、頭いいふりする作戦は失敗。

この時の言い訳でよく言ったのは、
辻仁成は作家の時は ひとなりで、
歌手の時は じんせい
と読むから混同した。

というものだ。

面倒くさい理屈屋に「やっと会えたね」と笑ってほしい。

意味わかんない人は画面に唾吐きブログを閉じよう。