2011年の棚橋弘至と中邑真輔  柳澤健 著
を読んだ。


2000年を過ぎた頃、新日本プロレスは空前絶後の暗黒期に陥った。
ミスター高橋の暴露本、K-1、総合格闘技の人気に推され、僕自身もプロレスだけでなくTV画面にリングが映っただけですぐにチャンネルを変えてしまうほどだった。

そんな暗黒期を0から、いやマイナスから立て直した二人のライバルの物語。


棚橋弘至の父親が、大の猪木ファンで息子に猪木寛至の至を付けた。

その名を継いだ棚橋弘至は、新日本プロレスの歴史で初めて道場からアントニオ猪木の写真を外した。

皮肉な運命か必然か。

越えなければいけないから否定しなくてはならない。

後半、アメリカンプロレスを極めた棚橋と、その対極だった中邑真輔がアメリカンプロレスの本場WWEに移籍して大成功を納めるまで。

プロレスは歴史で追う大河ドラマだ。活字プロレスの面白さにすぐ読み終えた。


「2004年10月9日 両国国技館大会は、新日本プロレス史上最低の大会のひとつだ。
(中略)
休憩後には柴田勝頼が天龍源一郎に挑んだものの、天龍がビール瓶で柴田の頭をなぐりつけるという反則決着で終了し、観客を満足させることはできなかった。」
(本書より引用)


元力士の天龍が選んだ凶器。相撲界とビール瓶。早すぎた日馬富士。

こんな記述が読めただけでも、腹いっぱいのプロレス本だ。